都営バス資料館

平成24年4月1日~春改編、スカイツリー増強

4月1日には春改編として廃止・移管やダイヤ改正が各地で行われた。主にスカイツリー周辺の路線・ダイヤの増強や、混雑度合いの激しい城東・台場地区での増便が中心となっている。
[錦13](錦糸町駅~豊洲駅)が江東区の要請で平日朝夕に開設された。豊洲駅は三ツ目通り上ではなく、豊洲駅バスターミナルからの乗車となるため、行き先表示にも(豊洲駅ロータリー)のように注釈がついた。
[東16](東京駅八重洲口~東京ビッグサイト)は夜間を中心に、従来は東京駅八重洲口~深川車庫だった出入庫の一部を東京駅八重洲口~有明一丁目に延伸し、東雲・有明地区への利便性を高めた。
スカイツリー関連では、[上23](上野松坂屋~平井駅)・[錦37](錦糸町駅~青戸車庫・新四ツ木橋)の押上駅経由について、新たに押上駅に作られる交通広場に乗り入れるようになった。これと同時に、[上23]は日中のみ上野松坂屋~押上駅が開設され、従来の平井駅発着と合わせて本数が増強された。

廃止される系統としては、[東12](東京駅八重洲口~晴海埠頭)・[東20乙](東京駅北口~IBM箱崎ビル)がある。[東12]は中央区の要請により誕生した系統だが、区のコミュニティバス「江戸バス」開業以降は必要性が薄れていったということだろうか。廃止の代替として、沿線の[東16][業10]が増発された。
[東20乙]は元は[東22乙]という名で平成初期にTCAT等周辺施設への足となるべく開通した系統だが、半蔵門線水天宮前駅開通後は本数減少の一途で、廃止直前には平日朝3本のみ運転されるだけとなっていた。
また、[王46](王子駅~加賀団地)の江北六丁目団地以南~王子駅の区間が廃止され、[里48]と統合して[里48折](日暮里駅~加賀団地)となった。[王46]の撤退区間はすでに足立区コミュニティバスのはるかぜ号が走っており、はるかぜに譲る形となった。[里48折]は毎時1本程度確保されるが、その分従来の本線である見沼代親水公園駅発着が減少し、全体としては[里48]の既存の運用分で[王46]をまとめて1つの系統にした 感じとなっている。[里48]は同時に北が参入して巣鴨・南千住とともに3営業所共管体制となり、北が参入した分の穴埋めとして、[東43](東京駅北口~荒川土手・江北駅)に巣鴨が参入して共管した。

細かい路線変更としては、[波01出入](品川駅東口~東京テレポート駅)の海岸通りの区間が芝浦埠頭の中を回る経路から海岸通り直進に変更され、かつての[虹02]と同じような経路になることや、[東43]の東京駅北口の着時の経路が再度元に戻ること、また[草64](池袋駅東口~浅草雷門)の雷門側終点が始発となる浅草雷門南まで1区間延伸されるといった変更が挙げられる。

はとバスへの新規委託については、[都03](四谷駅~晴海埠頭)が港南へ、[急行06](森下駅~日本科学未来館)が臨海へそれぞれ移管された。[都03]は初の都市新バス委託系統となった。

これ以外のダイヤ改正では、今までと比べて大幅に増発される系統が多いのも特徴となっているが、コミュニティバス等と競合する系統では減便が目立つ。[反90]では朝夕のみの運転に縮小や、[虹01]は昼間が特に大きく減少されるなどした。 ダイヤ改正で目立つ増減のあった系統は以下の通り。増便…[S-1]・[海01]・[学03]・[都04]・[都05]・[業10] ・[東16]・[錦18]・[錦22]・[上23]・[錦25]・[門33]・[北47] 減便…[木11乙]・[墨38]・[里48]・[反90]・[宿91]・[田 99]

4月1日~ボートレース江戸川の変更
4月より、江戸川競艇の送迎に変化が生じた。まずは競艇場の停留所名がボートレース江戸川(以下、BR江戸川)に変更され、方向幕やLED表示も作り直された。また、夜間レースの場外発売に伴い運行時間帯が拡大したことで、[艇10](平井駅~BR江戸川)は従来の江東・江戸川に加え、巣鴨も参入して3営業所共管となった。
従来の[艇07](BR江戸川
→錦糸町駅)・[艇08](BR江戸川→新小岩駅)はデイレース終了後のほかに、ナイターレース終了後にも運行されるようになった。配車数は以下のようになっている。


江戸川開催日…デイレース

終了後に錦糸町2輛、新小岩4輛

江戸川非開催の場外開催日…デイレース終了後に錦糸町1輛、新小岩3輛


場外開催日…ナイトレース終了後に錦糸町1輛、新小岩1輛、西葛西3輛

これらの変化の裏で、競艇専用停留所だった西小松川町は3月末で廃止されたほか、[艇09](江戸川競艇場
→亀戸駅)も運行を終了した。

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