都営バス資料館

臨海部BRTは2020年にプレ運行(新橋~晴海)、22年に本運行

 環状2号線の開通遅れとともに棚上げになっていた「都心と臨海地域を結ぶ新交通機関のBRT(Bus Rapid Transit)」について、東京都都市整備局は平成30(2018)年8月末に事業計画を改定し、平成32(2020)年のオリンピック前に暫定運行、平成34(2022)年度以降にBRTとして本格運行開始する計画であることを発表した。
 同時に9月18日までBRTの愛称も募集する。詳細は都市整備局のwebページまで。
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 2020年の「プレ運行」の時点では虎ノ門~新橋駅~勝どき~晴海二丁目の区間運転のみで、連接バスでの運行は少ないか限られる見込み。BRTというよりは単なる急行バスが1系統増えるだけのようだ。「将来的なBRT本格運行への円滑の転換を図る」先行的な開業と位置付けられている。
 実際にBRTとして体裁が整うのは晴海選手村跡地の再開発街びらきに合わせ、2022年度以降の本格開業時となるようだ。
 そのほか、今回の事業計画と以前の事業計画の主な違いを示すと以下の通り。
プレ運行(1,2次)…豊洲駅への運行なし、勝どき付近の経路変更。勝どきシャトルの設定がない
プレ運行(1,2次)…運行時間帯は縮小の見込み
プレ運行(1,2次)…連接バスの可能性低、プレ運行の時点では京成バス(+新会社)の運行
プレ運行(2次)…本線が東京テレポート駅発着に
本格運行…豊洲駅ルートも市場前駅の交通広場発着に延伸
本格運行…自動運転に関するの記述が後退
本格運行…運賃は「路線バス以上」と明記

▲愛称募集のパンフレットに掲載されたプレ運行・本格運行の図
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▲プレ運行の説明(改定後の事業計画 p.7より)

 事業計画によれば、プレ運行時は虎ノ門・新橋駅・勝どき・晴海二丁目(新ターミナル)に停留所が設けられ、勝どき~晴海二丁目は環状二号経由ではなく、勝どき駅交差点・晴海通り経由となっている。大会中の選手村などのセキュリティを考慮したのだろう。ただし、右左折が多いこともあり、所要時間は都営バスと同程度と考えられ、現在の晴海ライナー(有楽町駅~晴海トリトンスクエア)のようなバスが1系統増えた感じに留まるだろう。
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 当初の事業計画と比べると、ピーク時の輸送力は6便(600人)→6便(450人)、日中は6便(600人)→4便(300人)に減らされている。1便あたり75人なので連接バスはあまり想定されていないだろう。15分おきの運転だと、現在走っている都営バスと比べてもかなり見劣りする本数になりそうだ。運賃はプレ運行時は通常のバスと同じ程度、本格運行時はそれより高い運賃を想定していることが記載されている。
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▲運行本数の概略(改定後の事業計画 p.12より)
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 本格運行時は平日ピーク時は20便(2,000人/時)…テレポート方面(選手村経由)6、豊洲6、選手村6、勝どきシャトル2、日中は12便(1,200人/時)でテレポート方面(選手村経由)6、豊洲6を見込む。この部分は旧事業計画から大きな変更はない。概要図では本線の東京テレポート方面も晴海選手村を一旦経由するような書き方になっている。また、「上記ルートのほか、回送区間の営業を行う可能性があります。」という注釈がある。なお、「豊洲」ルートは、晴海三丁目・晴海二丁目・豊洲駅に停車し、市場前駅に設けられる交通広場で終点となるように改められた。これ以外に停留所の位置は大きな変更はなく、新橋駅がゆりかもめ駅下付近に作られることが明らかになった程度だろう。
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 本格運行時の運行時間帯は5~24時だが、プレ運行時は「交通状況や需要等を考慮しながら適切な運行時間帯を検討します」となっており、これよりも縮小される可能性が高い。
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 これ以外では、運賃収受方式でシルバーパスが対象になることを明記されており、プレ運行の時点では事前の運賃支払い方法については検討となっている。
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 運営については、当初計画では京成が出資する新会社が当初から運行する予定だったが、新事業計画ではプレ運行時は京成バスの運行となる。新会社の設立は平成31(2019)年度前半に行われ、年度後半から人員確保、並行してバスベイ・停留所施設工事を行う。車両調達も同時期に行い、プレ運行開始を迎える。この時点では晴海二丁目に整備予定の営業所やターミナルは完成せずターミナルのみ仮設で、営業所・ターミナルの完成は本格運行に合わせた平成34(2022)年度以降となる見込み。プレ運行では京成のどこかの車庫から出張する形態になると思われる。
▲運行本数の概略(改定後の事業計画 p.36より)

 また、地域公共交通網形成計画も現時点では白紙と思われ、本格運行までに改めて決めることとなりそうだ。都営バスとどのように連携するのか、またプレ運行までに都営バスにも環状二号経由の路線ができるのかが、これからの動きが気がかりなところだ。

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