都営バス資料館

舎人ライナー運休に伴う代行バスの運転

令和3(2021)年10月7日に東京などで最大震度5強を観測した地震により、日暮里・舎人ライナーは脱輪し全線で運休、復旧までに数日を要することとなった。これに伴い、8日から11日午前まで代行バスが運転された。
代行にあたっては、各駅の最寄停留所にのみ停車する舎人ライナーの代替バスがライナーの運行時間帯に合わせて終日運転されたほか、一般路線の[里48](日暮里駅~見沼代親水公園駅)についても大幅に増発された。
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代替バスは観光バス車体で運行され、運賃は無料。はとバスや都営観光がヘルプで入ったほか、舎人ライナー沿線となる地元の四葉観光、東京ワーナー観光、青和観光、ワールド自興といった会社が主に運行にあたっていた。10月7日午後~夕方と、復旧日の10月11日午前は日暮里駅と各地域を結ぶ直行便が、それ以外の時間帯は見沼代親水公園までの各駅停車全線運転で運行された。
閑散時間帯を除き10分間隔以内で運行されていた。観光各車は大まかな運行ダイヤが決まっており、都営観光は混雑時の応援に入る形となっていたが、舎人ライナーから車の転移による尾久橋通りの朝上り・夕下りの渋滞により想定ダイヤでは回らず、日暮里→見沼代が通常の倍の90分程度かかるケースもあった。
[里48]は都営バスの各種定期券・シルバーパス等のほか、舎人ライナーの定期券であれば無料で乗車が可能で、所管する巣鴨・北・千住がそれぞれ通常の3倍程度の台数を出して応援にあたっていた。
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舎人ライナーは10月11日早朝からの復旧がアナウンスされたが、朝ラッシュ時間帯に予定通りの本数が出せないため、午前10時は並行してバス代行も運転された。運行は以下の通りで、江北六丁目以南は各地域別に始発を出しての直行運転となった。
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見沼代親水公園駅→日暮里駅
→始発から10時まで概ね30分間隔で運行、各駅停車
 見沼代親水公園駅(5:13始発)→各駅最寄りのバス停留所停車→日暮里駅

谷在家駅→日暮里駅
→7時から10時まで概ね20分間隔で運行
 谷在家駅(谷在家一丁目)→西新井大師西駅(江北六丁目団地前)→西日暮里駅→日暮里駅

江北駅→日暮里駅
→7時から10時まで概ね20分間隔で運行
 江北駅→高野駅(扇三丁目)→扇大橋駅→西日暮里駅→日暮里駅

足立小台駅→日暮里駅
→7時から10時まで概ね20分間隔で運行
 足立小台駅→熊野前駅→赤土小学校前駅→西日暮里駅→日暮里駅

日暮里駅→見沼代親水公園駅
→始発から10時まで概ね30分間隔で運行
 日暮里駅(5:38始発)→各駅最寄りのバス停留所停車→見沼代親水公園駅






▲増発された[里48] 通常便の前後に数台まとめて団子運転する体制となっていた

▲日暮里駅の様子(塩)

▲見沼代親水公園駅



▲シャッターの降りた各駅と代替バス停の案内





▲舎人ライナー代行に入った各社の観光バス

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