平成30(2018)年10月11日に豊洲市場開場に伴う路線改編を行うことが、9月6日に交通局より発表された。主な内容は以下の通り。
・[市01](新橋駅~築地中央市場)の豊洲市場延伸、朝は急行便を開設
・[錦13折返](錦糸町駅~昭和大学江東豊洲病院)を[陽12]に変更し豊洲市場・東京テレポート駅に延伸
・新豊洲駅・市場前駅のバス停を開設、[急行06]を市場前駅に停車
・[急行06]は森下駅の降車も変更、ダイヤ改正で運転時間帯拡大
以下、各項目について詳しく見ていこう。
▲豊洲市場の関係系統概略図((c)openstreetmap contributers)
[市01](新橋駅~豊洲市場)
[市01]は従来の経路を活かしつつ、晴海通り経由で豊洲市場まで延伸される。そのため、新橋駅行きは国立がん研究センターから昭和通り経由となる。担当は引き続き品川営業所。
途中、晴海通りの築地六丁目・勝どき駅・晴海トリトンスクエア・晴海三丁目にも停車し、豊洲埠頭内では市場前駅・豊洲市場に停車する。また、朝(新橋駅発8:56まで)の便は、市場構内の向かいにある水産仲卸棟の停留所にも寄り、市場前駅~水産仲卸棟~豊洲市場と停車する。
朝のうち、(新橋駅5:02~平日8:09、土曜7:47)往復とも半数が急行便となり、国立がん研究センター(現・築地市場正門)を出ると次の停車は市場前駅となる。逆も同様。
従来と同じく平日・土曜のみ運転。朝は10~13分間隔での運転だが、10時代以降は徐々に本数が減り、平日は25~35分間隔、土曜は40分間隔となる。今までよりかなり距離が長くなるため、所要台数を考えると間隔が開くのは致し方ないところか。始発の新橋駅5:02は維持される。
市場休場日は新橋駅~市場前駅での折り返し運転となる。
(10/9修正 都営バスの案内が修正され、急行便も市場前駅に停車します)
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廃止区間は築地市場構内のみ。なお、10月9, 10日は移転準備で築地市場の市場休場日となるため、日曜祝日も考慮すると構内に入る最終日は10月6日(土)となる見込み。
▲交通局の改編案内 [市01]
[陽12](東陽町駅~豊洲市場・東京テレポート駅)
今までの[錦13折返]が独立し、[陽12]と名乗る。既存の昭和大学江東豊洲病院発着も残り、以下の3系統に分かれる。案内上もこれらが表示されるかは謎。担当は引き続き深川営業所。
・[陽12-1]東陽町駅~昭和大学江東豊洲病院(従来の系統)
・[陽12-2]東陽町駅~市場前駅・豊洲市場
・[陽12-3]東陽町駅~東京テレポート駅(土曜休日のみ)
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[陽12-1]は既存の系統で、1時間1~2程度運転。[陽12-2]は新たに豊洲市場まで設定されるもので、朝夕は1時間2~3本、昼は1本程度。朝のみ水産仲卸棟を経由するのは[市01]と同様。東陽町駅発18時以降の便や、市場休業日は全便が市場前駅止まりとなる。
[陽12-3]は本改編注目の系統で、土曜休日のみ運転。市場前駅を出ると富士見橋を渡り、お台場海浜公園駅までノンストップとなる。その後は船の科学館までゆりかもめ下に停まり、ショートカットして東京テレポート駅で終点となる。日本科学未来館やテレコムセンター駅は通らない。土曜は1時間1本程度、休日は1時間1~2本程度運転され、本数は少ないものの[海01](門前仲町~豊洲駅~東京テレポート駅)のバイパス系統として活躍しそうだ。なお、豊洲市場構内には入らない見込み。
東陽町駅~豊洲駅では各枝系統で間隔がアンバランスにならないように調整されているが、[陽12-1]はそこまで考慮されていないようだ。
豊洲駅の豊洲市場・テレポート駅方面は、ゆりかもめ下の[急行06](森下駅~日本科学未来館)の12番乗り場に並んで新設の13番乗り場に停車する。
▲交通局の改編案内 [陽12]、豊洲駅の乗り場案内
[急行06]の追加停車など
豊洲埠頭のゆりかもめ下に、バス停だけ用意されて長らく放置された「新豊洲駅」「市場前駅」の停留所が開業する。新豊洲駅に停まるのは[陽12]のみで、[急行06]や[市01]は市場前駅のみ停車する。[市01]の新橋方面は[都05-2]用の晴海通り上の新豊洲駅の前は通るが、そちらには停まらない。
[急行06]は森下駅の降車場が同時に変更となり、清澄通り北側の[門33]亀戸方面の停留所で降車となる。少しだけ都営新宿線の入口が近くなりそうだ。
折り返し方法も同時に変更となる。ダイヤ改正も行われ、30分間隔→35分間隔へと開くが、始発・最終がそれぞれ繰り上げ・繰り下げとなり、運行時間帯が拡大する。森下駅の始発は9:00→8:15に繰り上がり、国際展示場駅正門着は8:39に、日本科学未来館の終発は19:15→20:15と1時間繰り下がる。
▲[急行06]の降車場変更案内、[急行06]の森下駅のダイヤ改正前後(右…改正後)
系統 | 所管 | 概要 | 変更日 |
市01 | 品川 | 新橋駅~豊洲市場に延長 新橋駅~水産仲卸等~豊洲市場を開設 朝のみ急行便を設定(国立がん研究センター~市場前駅まで無停車) |
H30.10.11 |
錦13折返 →陽12 |
深川 | 系統番号を陽12に変更、 東陽町駅~豊洲市場に延長 東陽町駅~水産仲卸棟~豊洲市場を開設 東陽町駅~東京テレポート駅を開設(土曜休日のみ) 東陽町駅~昭和大学江東豊洲病院も存続。 |
H30.10.11 |
急行06 | 港南 | 森下駅の降車停留所を清澄通り上に変更、 市場前駅に追加停車 |
H30.10.11 |
バス停名 | 摘要 | 関係系統 | 変更日 |
築地中央市場 | 廃止 | 市01 | H30.10.11 |
築地六丁目・勝どき橋南詰・勝どき駅前・晴海トリトンスクエア・晴海三丁目・市場前駅前・水産仲卸棟・豊洲市場 | 新設 | 市01 | H30.10.11 |
新豊洲駅前・市場前駅前・水産仲卸棟・豊洲市場・お台場海浜公園駅前・台場二丁目・フジテレビ前・台場駅前・潮風公園入口・船の科学館駅前・東京テレポート駅前 | 新設 | 陽12 | H30.10.11 |
市場前駅前 | 新設 | 急行06 | H30.10.11 |
ダイヤ改正
系統 | 所管 | 概要 | 変更日 |
市01 | 品川 | 新橋駅発: 平日42回、うち急行は5:02~8:09の9回、水産棟経由は急行9+各停12回 土曜37回、うち急行は5:02~7:47の8回、水産棟経由は急行8+各停12回 市休33回、全便市場前駅止まり |
H30.10.11 |
陽12 | 深川 | 東陽町駅発: 平日豊洲病院18回、豊洲市場21回(うち水産棟経由9回)、市場前駅4回 土曜豊洲病院14回、テレポート駅12回、豊洲市場8回(うち水産棟経由7回)、市場前駅1回 休日豊洲病院14回、テレポート駅19回 |
H30.10.11 |
急行06 | 港南 | 回数は20回で変わらず、運行時間帯が拡大 | H30.10.11 |