都営バス資料館

新型運賃箱への変更

平成25年1月24日の報道発表で、都営バスに新型運賃箱が導入されることがニュースになり、同年9月17日より[C・H01](新宿駅西口~都庁循環)にて運用する小滝橋所属車に新型運賃箱が搭載され、試験を開始した。試験時に若干のトラブルがあったが、12月に小滝橋所属の全車輛を対象に新型運賃箱への交換が行われた。 既存の運賃箱は平成13年頃に順次今のものに取り替えられ、ICカード対応に伴って機器の追加と表示がカラー液晶に交換された。おおむね10~12年程度のサイクルで交換されており、今回も定期的な交換時期に来たということだろう。
 小滝橋の交換後はしばらく動きがなかったが、年明けの平成26年1月に新型に交換された。都区内均一制との違いは、ICカードリーダの設置方向を進行方向へ向きを変え、両替用硬貨投入口がガイド付で設置されている点であろう。
 なお他事業者では採用が進んでいるバーコード整理券システムだが、発行される整理券の内容は交換前と変わらっておらず、結果的に都営向け運賃箱にはモジュールが実装されていないことが明らかとなった。

以下、交換スケジュールを示す。だいたい100輛規模の大きな営業所は全交換まで1カ月程度かかっているようだ。

(平成25年11月~)小滝橋
(平成26年3月~)南千住・新宿
(平成26年4月~)千住・青戸・杉並
(平成26年5月~)江戸川・青梅
(平成26年6月~)早稲田・渋谷・深川
(平成26年7月~)江東
(平成26年8月~)品川

8月現在では品川の一部車、港南、練馬、大塚、巣鴨、北が旧型運賃箱で残っている。

(以下おまけ)
 今回納入した運賃箱は報道にもあった通り都営バス独自仕様となったが、前回の小田原機器製(以下小田原製と記す)は既存の商品の別注仕様ではなく、完全に都営バスオリジナルモデル(RX-LT)として開発・製造が行われた。
後にそれが川崎市交通局等の他事業者にカスタマイズして販売したのに対し、今回のレシップ製の運賃箱は、豊橋鉄道市内電車・札幌市交通局(市電)・和歌山バス・じょうてつバス等に納入した運賃箱と似ており、今回のベースとなった可能性が高い。サイズは小田原製の物とほぼ同等である。なお、小田原製に搭載されていた機能については一通り継承されている。
 外見はレシップ製既存製品のような紙幣挿入口側に丸みを持たせた、柔らかい印象と異なり、直線で構成されたスクエアデザインな意匠となっている。
外見色は小田原製が都営バスのイメージカラーである緑色だったのに対し、レシップ製標準のホワイトと青みがかった濃いグレーのツートンカラーに、都営バスの車輛(エルガ/BR II)と沿線風景(東京港ゲートブリッジ・東京ビッグサイト・東京タワー・都庁舎・両国国技館・浅草雷門・スカイツリー・観覧車(葛西臨海公園かパレットタウン?) が印刷されたステッカーを貼り、東京バスらしさをアピールしている。
運転席側には操作パネルが設置されている(上)が、右側にはタッチパネル液晶と左側にボタンが配置され、各種操作はこのボタンとタッチパネルスクリーンの二種類を操作することになる。
液晶画面は運賃箱がスリープ状態の場合は時計が表示されているが、運賃箱動作時は画面が切り替わり業務メニュー画面が表示される。
そして、この運賃箱の大きな特徴である一日券・定額定期券発行機能だが、用紙は定額定期券用と一日乗車券用の2種が用意され、500円の都営バス均一区間用及び700円の「まるごときっぷ」用は裏面の印刷を変えることで対応し、「まるごときっぷ」は都営地下鉄と日暮里舎人ライナー自動改札対応のため、発券時に磁気エンコードの書き込みが行われている。同業他社ではすでに鉄道用磁気エンコード書込モジュールは製品化されており、これについてはさほど目新しい技術ではないが、特筆すべき件はそれら乗車券に用いる用紙が運賃箱にセットされており自動的に発券する仕組みであろう。磁気券は機械の「カード出入口」から出てくるが、この券を乗車の際に入れる必要はなく、見せるだけで良い。今のところ「カード出入口」に入れるカードは存在しない。
特徴としては購入した営業所・バスの局番(数字のみ)が入る。
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▲新型運賃箱
140809b_2
▲一日乗車券、定額定期券類
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▲機能概要[北]

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