都営バス資料館

平成29年度の決算公表、乗客数が大増し63万人/日に

平成30(2018)年9月に、東京都の会計管理局にて決算審査が公開され、交通局は平成29年度の決算速報を発表した
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交通局としては前年に続き増収増益となった。都営バスの乗車人員は昨年と比べても大幅に上昇し、63.3万人、前年比+5.6%と近年にない大幅増となった。乗客増は6年連続となる。平成13年度の水準まで戻った。それ以外でも地下鉄は乗客数が3.2%増の1日平均275.2万人、舎人ライナーは7.5%増の1日平均8.5万人、都電は4.6%増の1日平均4.8万人と非常に好調に増加した。都心回帰やインバウンド旅客の増や、シルバーパス補償分の増による積み上げの両方の要素が重なって好調な数値となったのだろう。
ここでは、都バス・都電・舎人ライナー・上野のモノレールが所属する交通事業会計のうち、今年も自動車運送事業の値について着目したい。
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貸切を除く乗車人員は1日あたり633,458人で、昨年と比べて約33,435人の増となった。増え幅は昨年より急激で、長期低減が続く中、5%の増は昭和時代以来と思われる。乗車料収入も乗合・貸切合わせて年間363億9千万円(前年比+17億6千万)と、去年の増加幅を大きく上回る5.1%増となった。
乗車人員の内訳は、定期28.1万人(前年比+3.1万人、12.3%)、定期外35.1万人(前年比+0.2万人、0.7%)と定期の部門が爆発的な増となっている。昨年度から定期に含まれるシルバーパス等補償分の記載がなくなったため正確な内訳は不明だが、定期・一日券・シルバーパスといった部分で大きく増加したのかもしれない。決算審査では「自動車運送事業において乗車人員が増加したことに加え、料金減免に係る乗車料補償収入が増加したこと」と記載されており、両方の要素があるのだろう。
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これにより収支も大幅に良くなり、本業のもうけを示す営業損益は自動車運送事業単体で見ると6億9千万円の赤字(28年度は19億7千万円の赤字)と13億円近く改善した。営業外収益・費用を含めた経常損益は営業外費用の増加にもかかわらず、8億2千万円の黒字(28年度は10億5千万円の赤字)と4年ぶりの黒字になった。交通事業会計全体では営業収益の増加で10年ぶりの黒字に転じ、経営計画で予想していた「自動車・軌道・新交通事業で当面経常赤字」を上回る好調さだった。
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あわせて10月中旬には各系統の路線別収支も公開されたが、これについては別記事であらためて紹介しよう。
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▲交通会計部門の決算総表(交通局のサイトより)

▲1日あたり都営バス乗車人員の推移、過去5年の詳細推移(決算審査より)

▲交通事業会計における自動車運送事業の収支推移、過去5年の詳細推移(決算審査より)

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