都営バス資料館

令和5(2023)年度決算速報、60年以上ぶりの営業黒字

東京都交通局は令和6(2024)年6月に、令和5(2023)年度の決算速報を発表した。
新型コロナウィルスの影響を大きく受けた令和2(2020)年度からの回復スピードは引き続き衰えず、乗車人員は60万人/日を回復し、自動車事業においては64年ぶりの営業黒字となった。
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自動車(都営バス)事業では、令和5年度の乗車人員は2億2170万2千人(1日平均60万6千人)で、前年度に比べて1,237万3千人(5.9%、1日平均3万2千人)増加した。前年度の増加幅よりは多少減ったものの、引き続き高水準な増分となった。
乗車料収入は362億6千7百万円で、前年度に比べて20億9千百万円の増収。この結果、本業のもうけである営業収益は1億4千2百万円の黒字、経常損益は16億2千6百万円の黒字(前年度17億7千9百万円の赤字、34億円の改善)となった。
経常黒字は経営計画で予定していたよりも前倒しで達成したほか、営業黒字は昭和35(1960)年度以来、64年ぶりの黒字達成になったと思われる。本数減や、人件費減による営業費用減と乗客増が予想より早いことの組み合わせでの達成と思われる。
秋に発表される運輸成績でも、黒字系統がさらに多くなるのが見込まれそうだ。


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乗車人員はピーク時に近い平成30(2018)年度の水準まで戻っており、今年度はこのペースで行くとコロナ前のピーク時とほぼ同じ水準に戻るのではと思われる。
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なお、交通局全体では全5事業の合計で1日平均323万4千人(前年度比+10.0%)、営業収益は1907億9千8百万円(前年度比+10.2%)、経常損益が黒字転換して196億2千1百万円(前年度比+217億2千4百万円)となった。
決算については、公営企業の決算審査を経て議会に認定され、10月頃に正式版として公開される見通しとなっている。


▲1日あたり都営バス乗客数の推移

▲黒字・赤字の推移

運輸成績総表
決算総括表
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