都営バス資料館

10/1、消費税10%引き上げに伴う運賃改定の認可申請

 交通局は令和元(2019)年5月31日に、10月1日より実施が予定されている消費税率10%アップへの対応として、運賃改定の認可申請を行ったむね発表した。公式発表はこちら。予定通り実施された場合、平成26(2014)年4月に消費税が5→8%に引き上げられたとき以来、5年ぶりの改定となる。これにより、都営バスでは平成29年度実績で年間4億8千万円程度の増収を見込む。
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 主なポイントとしては、都区内均一運賃のIC運賃が206→210円、アクセスラインの値上げ(100→110円)、回数券の枚数が変化というところだろう。一日乗車券(都バス・まるごと)については変化はない。改定率は1.748%で、消費税の引き上げ率1.852%を下回る。詳しくは以下の図表を参照。
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▲運賃認可申請の表(https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/pickup_information/news/bus/2019/bus_p_201905318597_h.htmlより)
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普通運賃

 都区内均一運賃のうち、現金運賃はアクセスライン(東大島駅~小松川循環)のみ100円→110円に値上がりし、それ以外は据え置きとなる。アクセスラインのみ上がり幅が大きいのは前回の改定で据え置いたためだろう。ICカード時の運賃は数円程度の値上げで、一般系統は現金・ICともに210円となる。
 青梅地区は改定率に沿って値上げされ、現金運賃では(旧)230円~430円は+10円、(旧)440円~は+20円の値上げとなる。

回数券

 継続して売られるが、枚数の構成が変わり割引率が僅かに下がる。27回分+180円で5,000円だったのが25回分で4,500円になり0.2%程度の値上げ。また小児運賃学バス用(90円)の12回+20円で1,000円の券は端数の20円がなくなる。なお、小児用一般(110円)の10回で1,000円の券は従来通り。

一日券

 都バス一日乗車券(大人500円・小児250円)、都営まるごときっぷ(大人700円・小児350円)はいずれも変化ない。

定期券

 割引率が下がり、都バスフリーカード(均一区間乗り放題)は1ヶ月通勤9,230円→9,450円と2.38%の値上げとなる。片道45回分の運賃となっている。通学定期についても大人・中学生・小児ともにほぼ同じ率の値上げ。学バス定期については1ヶ月通勤7,850→8,100円で3.18%とやや値上げ率が高い。
 車内で買える1万円の定額定期については、1ヶ月+4日から1ヶ月+3日へと有効期間がまた1日短縮された。月によって異なるが3%弱の値上げとなる。
 なお、多摩地域については該当区間の普通運賃(現金)に定率(例:大人1ヶ月通勤定期なら45倍)を掛けたものとなり、計算式自体には変化がない。

その他

 交通局では同時に都営地下鉄・舎人ライナー・都電荒川線の運賃改定も予定しているが、6月6日現在では公表されていない。申請され次第公表するとのこと。

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