3月30日と4月1日の2回に分けて、春の路線改編とダイヤ改正が行われた。本年は新宿支所のはとバス委託が中心で、それ以外は大きな路線変更は[陽20](東陽町駅~江東高齢者医療センター)の東大島駅延伸程度で、小幅に留まったと言える。
[陽20]は従来に比べて大きく延伸され、東陽町駅~江東高齢者センター~南砂町駅~旧葛西橋~東大島駅という形態になつた。また、従来は平日のみ運転だったのが土休日も運転されるように拡大され、朝~夕方までおよそ40~60分間隔で運行された。江東区の要望が受け入れられた形で、南砂三丁目みどり団地~東砂六丁目は葛西橋通りを走るのが新しいところである。南砂ジャスコ前には「トピレックプラザ前」停留所が新設された。なお、江東高齢者医療センター付近のループ部分は東大島駅・東陽町駅行きにかかわらず同じ方向に回る。その他、新宿車庫がはとバスに委託されることに伴い、大規模な所管替えが発生した。従来から新宿の所管していた[宿74][宿75](新宿駅西口~東京女子医大・三宅坂)はそのまま委託され、新たに[早81](早大正門~渋谷駅東口)と[渋88](渋谷駅~神谷町駅~新橋駅)が委託された。担当していた[都01](渋谷駅~六本木駅~新橋駅)は渋谷に統一され、[C・H01](新宿駅西口~都庁循環)は小滝橋に移管された。[C・H01]は限定車運用だったこともあり移管に際して方向幕が作られず、初の通年 LED限定系統となった。 なお、早朝1便のみ[都01]の出庫として運行されていた[池86出庫](新宿車庫→渋谷駅西口)は系統番号を[渋88出入]に変更し、夜の入庫1便についても渋谷駅東口→新宿伊勢丹の運行を渋谷駅東口→新宿車庫に変更した。
委託系統のダイヤはほとんど変わらないため、従来の小滝橋車庫~早大正門の出入庫もそのまま継続運行され、小滝橋車庫~新宿車庫が回送になった。[C・H01]の運行のために CNG車・ハイブリッド車の一部が小滝橋に転属したが、元から CNG車のガス補給は都庁地下で行っており、車庫がどこであろうとあまり関係はないということだろう。
このほか、[上26](上野公園~亀戸駅)が青戸に、[木11乙](東陽町駅~潮見駅)が臨海に、[新江62](新江古田駅~大泉学園駅)が杉並に新たに委託された。いずれもダイヤや出入庫の系統に変更はない。そのため、練馬車庫で休憩する杉並車や小滝橋で休憩する新宿車など、従来では見られない組み合わせも見ることができた。
これ以外にも移管があり、品川と渋谷との共管だった[都06](渋谷駅~赤羽橋駅~新橋駅)を手放して渋谷に戻し、新たに[海01](門前仲町~東京テレポート駅)に参入した。品川車の渋谷駅乗り入れはわずか1年で終了し、10年ぶりに品川が[海01]を担当することになった。
それ以外でも、深川・江東の共管だった[錦13](錦糸町駅~晴海埠頭・深川車庫)は深川の単独所管に戻り、[都04](東京駅南口~豊海水産埠頭)は深川から再び江東に移管され、[錦27](両国駅~小岩駅)は江東・江戸川から江戸川の単独所管に変更されるという玉突きが生じてた。これに伴い、入籍したばかりのハイブリッド車の一部が深川から江東に移籍し、[都04]の現地の時刻表には「全車両ハイブリッドノンステップバスで運行」という今までにない運行形態になった。
なお、昭和30年代からの運行形態が細々と残っていた朝夕のみの[都04乙](勝どき五丁目経由)が全廃され、全て清澄通り直進の[都04甲]に統一された。
これ以外では、南千住営業所前の停留所が「南千住」から「南千住車庫」に改称され、南千住管内の幕も大きく取り替えられた。同時に[上46-2](上野松坂屋~南千住車庫)が開設され、平日昼間を中心に運転されたため、汐入側の本数がやや減少した。 ダイヤ改正で目立った増減のある系統は以下の通り。副都心線改編で減便された[池86]などがいずれも混雑で増便されたのに対し、舎人ライナー並行の[里48]は
江東高齢者医療センター付近には大規模 SCの SUNAMOが平成20年9月にオープン。[陽20]は一応目の前を通るアクセス系統でもある(五)
新宿移管後は、[渋88]に中型が入る姿も定期的に見られた。都心部で見ることが少ないだけに新鮮とも言える(五)
初代ノンステップは路線を限らず様々なところで運用された。[早81]の入庫は小滝橋車庫行きの扱いのままだったため、このような組み合わせも(五)
青戸担当の[上26]は南千住のダイヤを引き継ぎ、浅草からの入庫は浅草二丁目止まりの設定だった(P)
隅田川花火時の臨時の行き先。この時期より、各地に LED限定の催事用交通規制の行き先が少しずつ増えていった(五)
江東は[錦13]から撤退し、深川に再度一本化された。錦糸町駅発着ゆえ江東が持っても不思議でないのだが、後は江東のキャパシティ次第なのだろう(五)平成21年11月12日の1日限り掲げられた陛下御在位20周年記念のボード。晴海通りの系統を中心に掲出された(五)
車庫の停留所名が「南千住車庫」に変更された。日本橋室町にて(P)
[新江62]は練馬から杉並に移管されたものの、ダイヤは変わらず練馬車庫で休憩する運用も見られた(P)[新江62]運行用に、品川から中型車が3輛転属して専用車扱いで運行していた。杉並では初の中型車だった(北) [上46]で運行を開始した上野松坂屋~南千住車庫の折り返し便。汐入側には荒川区コミュニティバス「汐入さくら」が運行を開始していたこともあるのだろう(P)
撤退した LOOP-X送迎バス。LOOP-Xのバス停前にて。廃止後は大新東が送迎を引き継ぎ、現在に至るまで大新東の専用車にて運行されている(P)