都営バス資料館

平成30年度の決算公表、乗客数が微増し64万人/日に

令和元(2019)年7月頃に、東京都交通局のサイトにて平成30(2018)年度の決算概要が公開された。詳細内容は9月頃に会計管理局の公表する決算審査や、9~10月頃に公開する系統別収支まで待たなければならないが、大まかな概要が既に公表されている。
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都営バスの乗車人員は昨年ほどではないものの上昇し、63.96万人、前年比+0.8%となった。乗客増は7年連続となる。それ以外でも地下鉄は乗客数が2.5%増の1日平均282.1万人、舎人ライナーは3.3%増の1日平均8.9万人、都電は0.6%減の1日平均4.75万人となっている。引き続き都心回帰やインバウンド旅客の増や、シルバーパス補償分の増による効果があるのだろう。
ここでは、都バス・都電・舎人ライナー・上野のモノレールが所属する交通事業会計のうち、今年も自動車運送事業の値について着目したい。
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貸切を除く乗車人員は1日あたり639,695人で、昨年と比べて約6,500人の増となった。増え幅は3万人以上増えた昨年から比べると緩やかな増となった。なお、貸切は1日あたり1,006人と前年比-30%の大幅減となっているが、乗合部門に比べると元が微々たる数値となっている。乗車料収入は乗合・貸切合わせて年間366億3千万円(前年比+2億4千万)・0.6%増と、乗客数に比例するように増えている。
乗車人員の内訳は細かい決算の値待ちとなる。

これにより収支も大幅に良くなり、本業のもうけを示す営業損益は自動車運送事業単体で見ると、4億8千万円の赤字(前年度は6億4千万円の赤字)と赤字額が減少した。営業外収益・費用を含めた経常損益は営業外収益(補助金等)もあり、9億7千万円の黒字と前年に続き黒字となっている。交通事業会計全体では゛前年に続き営業収益の増加で265億7千万の営業黒字、359億3千万の経常黒字となっている。
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▲交通会計部門の決算総表(交通局のサイトより)

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