都営バス資料館

量産型燃料電池バス(C代)が3輛納車、3月末よりデビュー

 交通局は平成30(2018)年3月29日より、トヨタ製の量産型燃料電池車の運行を開始した。それに先立つ28日には交通局で導入のリリースを、またトヨタも同日に3月7日から販売を開始したリリースを出している。
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 今回納車されたのは3輛で、全て深川営業所への配置。局番はS-C103~105(足立230き103、か104、え105)となる。型式認定も取得しており、型式名はZBC-MUM1NAEとなり、都営バスが導入第一号となった。全長は10.5mで一般路線車と同じ。前年度のB代と同じく、リースでの導入となっている模様。運行は[都05-2](東京駅南口~東京ビッグサイト)に集中しており、当面の間平日は燃料電池車が全て動く5運用、土曜は4運用、休日は3運用となる見込みだ。なお、休日ダイヤのみ[都05-1](東京駅南口~晴海埠頭)の運行にも入るようになっている。
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 今回の燃料電池は昨年10月にトヨタが東京モーターショーに合わせて発表した「SORA」をベースに作られた市販車で、燃料電池車向けに開発したTFCS(トヨタ フューエルセルシステム)を搭載しており、災害時に電力供給ができるのも前年度のB代と同じ。モーター走行で排気中に窒素酸化物・二酸化炭素が含まれないクリーンな乗り物であることを売りとしている。
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 前年度のB代と比較すると、急加速を抑制する「加速制御機能」や車内・車外に設置した8個のカメラを運転席脇のディスプレイに映し、回りの人間・自転車などを検知して運転手に知らせる「視界支援カメラシステム」を新たに搭載。車体デザインは一新されており、車内レイアウトも大幅に異なっている。中扉周辺はフリースペースとなっているほか、車いすスペースには3席の自動収納機能がついた折り畳み座席がある。中扉以降は4列で、座席定員は25+運転席1人となっており、最近の新車よりも数は優秀だ。手すりの色は黄色と昔に戻ったほか、降車ボタンが英語のみ記載の新型になっている。
 入口側の前面から運賃箱・乗務員出入口は連続したデザインとなっている。前扉は両開きのグライドスライド、中扉は外側に開くプラグドアなのはB代と変わりない。

▲車内全景、中扉開閉時


▲運転席の視界支援カメラシステム、新型降車ボタン

▲天井のエアコン吹き出し口、中扉の収納座席

▲フリースペース・スロープ板収納、入口付近のデザイン
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 車内のデジタルサイネージは現時点では設置されていないが、新たな案内装置(デジタル路線図)として中扉上に次停留所案内装置を増設している。一般車の次停留所案内より横長で、7停留所先まで一気に表示できるのが特徴。車内後方からも案内がかなり見やすくなったと言えるだろう。表示内容自体は従来の液晶次停留所と同じく、系統・次停留所・この先の停留所案内・マナー啓発を流している。
 また、行き先表示はB代と同じくフルカラー・フルドットの表示器を備えている。
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 都営バスでは経営計画で2020大会に向けて100輛規模で燃料電池バスを導入する予定となっている。水素ステーションの増設など課題は色々とあるが、深川以外に導入されることはあるか、今年度の導入はどうなるか等楽しみなところだ。

▲中扉の天井にも設置された案内装置


▲水素燃料補給

一部写真:[五][M]
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 運行ダイヤは固定となっており、燃料補給の都合もあってかラッシュ時中心の中休ダイヤが大半となっているため、7~10、16~19時代に見られる機会が多い。1運用のみ早番があるため、昼間も僅かに見られるが、20時以降に走ることは現状ないと考えてよいだろう。

平日・土曜・休日(作成中)

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