新型コロナウィルスのニュース一色となっている昨今だが、都営バスの新型コロナウィルスの感染防止対策として、令和2(2020)年4月16日より新たに最前列を使用禁止とする措置が取られた。
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お知らせによれば、あわせて運転席付近へのビニールカーテンの設置、床面の黄色いラインより前に立たないお願いとなっている。飛沫感染を警戒したものと思われ、座席の封鎖は全国各地での取り組みに歩調を合わせる形での実施となった。
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座席封鎖
座席封鎖は両側の最前列の座席がビニールひもで封鎖され、封鎖のお知らせのパウチされた紙がくくりつけられている。4月16日昼頃より一斉に取り付けられ始め、同日中にほぼ封鎖は完了した。封鎖の文面は本局作成で共通のものと思われるが、末尾の名義が2パターン存在する。
・左揃えでお客様センターの電話番号の記載があるもの(港南・新宿・杉並・青梅・小滝橋・早稲田・巣鴨・南千住・青戸・江東・江戸川・臨海・深川・有明)
・右揃えで「交通局」とだけあるもの(品川・練馬・北・千住)
また、渋谷のみ独自仕様だが、目を引いて分かりやすいのは渋谷のデザインと言えるだろう。
▲渋谷の独自文面。目を引く文字配置で分かりやすい。
▲座席封鎖の様子の例(巣鴨)
床面のテープ貼り付け
4月17日の時点では品川・有明のみだが、順次広まっている。なお、テープの位置も営業所によってやや違いがあるようだ。
また、運転席のビニールカーテン設置は部材の都合上、4月21日週から順次設置となる模様だ。
▲黄色・黒の太いテープが目立つ有明と、「立たないでください」の表示がある品川
▲各営業所でそれぞれ独自色がある右前席の座席封鎖の様子
※都バスみんくるさん、TNさん、匿名希望さん、ブッシーさんなどご協力ありがとうございました。
乗車人数制限
江戸川・臨海管内でのみ確認されているが、「乗車人数を40名程度に制限して対応させていただきます」との文言が管内の各バス停に貼られている。また、一部のバス停では車内の前方には留まれない図があわせて貼られている。
40名は座席が全て埋まって立客が十数人いる状態だが、そもそも乗客に密度を上げることを要求する施策なので、混雑時間帯との兼ね合いを考えての人数ということだろうか。
▲西葛西駅付近にて[名ばかり]
運転席のビニールカーテン
乗務員の保護として効果があると思われるビニールカーテンの取り付けについて、4月21日頃より各地で取り付けが始まっている。南千住では4月22日現在で全車に貼り付けられている模様。取り付けエリアは運賃箱よりも後ろ側で、全面を覆うようにはなっていない模様。後ろからの飛沫防止がメインで、車内外ミラーへの視線を遮らないようにしているのだろう。
換気の掲示
換気のために基本的に窓を開けて運行しているが、青戸支所では「感染症対策のため窓を開けています。ご協力お願いします」の独自掲示を窓の脇に貼っている。