令和3(2021)年7月9日より、東京2020大会のメディア向けシャトルが運行を開始した。大会メディア向けには無料の交通機関として、東京ビッグサイトの東棟駐車場に設けられた巨大なバスターミナル・MTM(Media Transit Mall)をハブにした競技会場・選手村・ホテル・空港各所へのバスが運行されており、このうち都営バスはビッグサイト西棟のMPC(Main Press Centre)連絡バスと、選手村へのアクセスバスを担当している。これ以外は貸切バス各社の担当となっている。いずれも関係者専用。
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まず7月9日より、MTM~MPCの循環バスを運行開始した。品川・江戸川・深川のF代燃料電池が運用に入っており、10分間隔で24時間運行(2時~5時台のみ30分間隔)と完全な24時間運行を提供しているのが特徴となっている。西棟の乗り場はリムジンバスが発着する側に乗り入れている。各営業所が4運用ずつ、計12運用で24時間を回している。休憩は品川はビッグサイト西棟、江戸川が有明営業所構内、深川は深川営業所構内で行っているようだ。系統の行き先表示は[TM-E001]。7月9日~8月11日、8月21日~9月7日頃の運行予定。
なお、8月2日頃より、8時代~11時代は応援運用が出て5分間隔での運転となっている。
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また、7月13日より選手村の開所に合わせてMTM~選手村を運行開始した。こちらは渋谷・南千住のF代一般車が運用に入っており、8~20時台に30分間隔で運行される。選手村ターミナルはバス通りから奥に入った選手村ビレッジプラザ内に設けられ、終点のみ制限エリア内となっている。途中、MPC(西棟)・国際展示場駅に停車し、新豊洲駅・晴海大橋経由でおよそ30分で結ぶ。
[TM-E003]の系統番号となっている。7月13日~8月9日、8月17日~9月6日頃の運行予定(開会式・閉会式開催日の7月23日、8月8日、8月24日、9月5日を除く)。
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いずれも日英の専用車内放送が用意されているほか、中扉からの乗降と運転席を仕切る追加カーテン設置がされている模様で、感染対策を追加で行っているようだ。これにより、メディアシャトルは専用車での運行となっている。対象車両は以下の通り。
品川:F162 F163 F164 F165 F166
江戸川:F147 F148 F150 F151 F152
深川:F141 F143 F144 F145 F146
渋谷:F555 F556 F557 F558
南千住:F638 F639 F640 F641
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▲A-F163 [TM-E001]
▲ビッグサイトを出発するF151(ゆる)
▲選手村側の様子と終点ターミナル
▲マリナーズコートの奥のバス通りはゲートが設けられ車両は関係車以外通行止め。選手村シャトルはこの手前を左折
▲ビッグサイト(MPC)を発車する選手村へのシャトル (ゆる)