都営バス資料館

令和3(2021)年度の決算速報、前年度より乗客7%増

東京都交通局は令和4(2022)年6月10日に、令和3(2021)年度の決算速報を発表した。
新型コロナウィルスの影響を大きく受けた令和2(2020)年度に比べ、人流が回復してきたこともあって乗客減は底を打って増加に転じた。ただし、緊急事態宣言や蔓延防止対策が引き続き発令されていた期間もそれなりにあったことから、コロナ前の水準から比べるとまだ減少幅が目立つ。
.
自動車(都営バス)事業では、令和3年度の乗車人員は1億9,558万2千人(1日平均53万6千人)で、前年度に比べて1,256万4千人(6.9%、1日平均3万4千人)増加しとなった。
乗車料収入は312億9千2百万円で、前年度に比べて29億1千7百万円(10.3%)の増収。この結果、経常損益は56億4千7百万円の赤字(前年度は95億3千8百万円の赤字、41億円の改善)となった。
.
ただし、コロナ前のピークとなる平成30(2018)年度においては、乗車人員は1日あたり63万9千人、乗車料収入は366億3千3百万円を記録しており、乗客数ではコロナによる減少分のうち約1/4(25%)を取り戻したに過ぎない。今年度は緊急事態宣言も明けておりさらに乗客が戻ることが期待されるが、テレワークの増加などもあり、以前の水準に戻ることは期待ができないと交通局は記している。
.
なお、交通局全体では全5事業の合計で1日平均265万2千人(前年度比+4.8%)、営業収益は1,559億1千3百万円(前年度比+6.6%)、経常損益がマイナス128億1千万円(前年度比+126億3千9百万円)となっている。
.
決算については、公営企業の決算審査を経て議会に認定され、10月頃に正式版として公開される見通しとなっている。


▲1日あたり都営バス乗客数の推移


▲決算速報・運輸成績総表

都営バスの"非公式"総合ファンサイト。

※趣味的な事柄に関する現場(営業所等)への問い合わせは
 業務の大きな迷惑になりますので、お止め下さい。
Return Top