都営バス資料館

令和4(2022)年度決算の速報発表、コロナからの回復が加速

東京都交通局は令和5(2023)年6月に、令和4(2022)年度の決算速報を発表した。
新型コロナウィルスの影響を大きく受けた令和2(2020)年度に大きく落ち込んだ後回復傾向にあるが、都営バスにおいては昨年度よりも乗車人員においては回復傾向が加速する結果となった。
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自動車(都営バス)事業では、令和4年度の乗車人員は2億932万9千人(1日平均57万4千人)で、前年度に比べて1,374万7千人(7.0%、1日平均3万8千人)増加した。前年度の令和3(2021)年度は対前年比6.7%増だったので、それよりも増加幅が大きくなった。
乗車料収入は341億7千7百万円で、前年度に比べて28億8千5百万円の増収。この結果、本業の赤字である営業収益は32億4千8百万円の赤字、経常損益は17億7千9百万円の赤字(前年度56億4千7百万円の赤字、38億6千万円の改善)となった。
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乗車人員で言えば平成27(2015)年度の水準まで戻っており、このペースが多少鈍化したとしても、本年度は60万人超え、経常黒字の達成が期待できるところだ。コロナ前のピークとなる平成30(2018)年度においては、乗車人員は1日あたり63万9千人、乗車料収入は366億3千3百万円を記録しており、人流やインバウンドの増加とともにどこまで近づけるかが今後のカギとなりそうだ。なお、交通局の3か年計画である経営計画2022においては、22年度は営業損益は44億円の赤字、経常損益は45億円の赤字となっており、計画よりも好調に進んでいる様子がうかがえる。
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なお、交通局全体では全5事業の合計で1日平均294万7千人(前年度比+11.1%)、営業収益は1731億7千3百万円(前年度比+11.1%)、経常損益がマイナス21億3百万円(前年度比+107億7百万円)となっており、こちらも今年度には経常黒字化が見込まれるところだ。
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決算については、公営企業の決算審査を経て議会に認定され、10月頃に正式版として公開される見通しとなっている。


▲1日あたり都営バス乗客数の推移


▲決算速報・運輸成績総表

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