都営バス資料館

平成26年4月1日~委託と小幅な系統整理

4月1日に春改編が発表されたが、昨年が大幅な改編だったこともあり、本年は小幅に留まった。運行パターンの整理とはとバス委託が主となっている。

[里48出入](西日暮里駅~巣鴨駅)は廃止された。本線の本数の減少に伴い既に僅かな本数しか運転されていなかったが、特に[里48]に変化があったわけでもなく、廃止した理由は不明である。もはや運転する意義もなくなったということだろうか。

また、青梅地区では補助金の減額に伴い、各系統で減便が行われた。[梅70](青梅車庫~柳沢駅)では30分毎のパターンダイヤが崩れ、朝夕のみ運行していた箱根ヶ崎駅発着便が廃止された。その代替として、朝夕に箱根ヶ崎駅を経由する本線系統が僅かに設定されたこともあり、利便性としてはさほど変わっていない。

[梅76](上成木発着)は乗客が少ないこともあり昼間の運転がほぼ休止され、河辺駅北口発着便も廃止された。今回の改正で一番影響を受けたところと言える。また、青梅管内では共通定期の取り扱い区間以外は「共通定期」の文字を外すことになったようだ。
[白61折返]、[海01折返]の短縮はそれぞれ本線と合流するところまで回送としたもので、[白61折返]は平日土曜朝の[学05](目白駅~日本女子大)の復路を各駅停車としていたものが、日本女子大→高田一丁目の間だけ回送としたものと思われる。
また、平成16年の臨海移管以後、長らく葛西駅~臨海車庫は[葛西22出入](臨海)、[臨海28](江戸川)と2つの系統番号が並存している状態だったが、今回の改編で臨海を[臨海28乙]に改め、ようやく分かりやすくなった。LEDでは白抜きで系統番号を表示している。もっとも、江戸川側は表示はそのまま[臨海28]となっているようだ。
[急行05]は多客時を中心に増発・続行便が目立っていたが、定期便として午前中に錦糸町駅~東京ビッグサイト東棟の折返便を開設した。

これ以外では、[葛西24](船堀駅~なぎさニュータウン)が臨海に、[田92][浜95](品川車庫・品川駅東口~田町駅東口・東京タワー)が港南に、[高71](高田馬場駅~早大正門)が杉並に移管され、それぞれはとバスに委託された。また、同時に玉突きで[亀23](亀戸駅~江西時代から含めて10年ぶりに所管が戻った。[東43]は巣鴨が撤退し、北の単独所管に戻っている。
この移管の影で、[田92][浜95]の品川車庫始発は片道1便だけになって品川車庫行きは廃止され、全便品川駅東口行きとなった。また、[田99](田町駅東口~芝浦埠頭~品川駅港南口)は大幅に減便され、朝夕に僅かに走るだけになってしまった。[高71]は高田馬場駅~杉並車庫を回送となっており、早稲田車庫で休憩する運用のため、ダイヤこそ変わっていないものの、その分の小滝橋車庫~高田馬場駅は削減されている。
また、今回の改編の特徴として、いずれも方向幕が作成されなかったことが挙げられる。方向幕車が1割程度まで少なくなり、今までの系統だけでも十分に運用をこなせるとということかもしれないが、一抹の寂しさを覚える出来事であった。

また、劇場バスが一時的に渋谷から撤退し、[劇04][劇05](渋谷駅・新宿駅西口)行きは小滝橋が主管となった。

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