国の施策で貸切バスの新運賃化が昨年から各地で実施されているが、東京都交通局も平成27年5月1日より「東京都貸切自動車条例の一部を改正する条例」やそれに付随する規程などを施行し、貸切バスの運賃について「時間制およびキロ制旅客運賃の併用制」に改めた。
平成4年の運賃改定から23年ぶりの改正となったが、他の事業者と同じく、前述の時間制+距離制のほか、回送も含めた時間・距離で計算すること(回送料金からの一本化)、実際の出庫~入庫までの運行時間の前後1時間を点検時間として時間制料金に加算する制度となっている。また、時間制・距離制料金のそれぞれに「上限」と「下限」を設け、その間で管理者が定めることとなっている。
大型車・中型車・小型車についてそれぞれ定められているが、現在の都営バスでは借りられる車は原則大型車(9m~)となるため、そこについて比較すると、12時間未満の1日の貸切では上限額で「1時間あたり12,000円+回送料金」から、「回送も含め1時間あたり7,680円/時+170円/km+15,600円」となり、短時間の貸切については割高に、8時間程度の長時間の貸切については従来に近い額となりそうだ。
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