都営バス資料館

平成19年3月26日・4月1日~春改編と新路線

 3月26日と4月1日の2回に分けて、各地で春の路線改編とダイヤ改正が行われた。目玉は[都01]の東京ミッドタウン行きの開設や[陽20](東陽町駅~江東高齢者医療センター)などの路線新設や延長、大塚車庫縮小に伴う移管等が行われた。なお、はとバスへの新たな委託路線はない。
城南…渋谷所管で、[都01折](渋谷駅~東京ミッドタウン)が新たに開通した。防衛庁跡地を再開発して3月末にグランドオープンする複合施設で、そこへのアクセスとして新たに誕生した。渋谷駅から六本木駅までは[都01]と同じように進んだ後、左折して外苑東通りに入り、防衛庁停留所のあったあたりに東京ミッドタウン停留所を新設、ミッドタウンの敷地を回りこむように右折して六本木通りへと戻り、本線の六本木駅へと戻る。なお、4月20日までは六本木駅止まりとして運行するため、方向幕が別途作られたのも特徴と言える。
 [反96](五反田駅~六本木ヒルズ)は六本木五丁目→麻布十番駅の間に飯倉片町停留所が新設され、6年半ぶりに停留所が復活した。
 港南方面では、現在平日朝~夕方にかけて運転されている[品96甲](品川駅東口→天王洲橋→天王洲アイル→品川駅東口)は平日朝だけの運行になり、それ以外の時間帯は[品96乙](品川駅東口~天王洲アイル~JALビル)のみになったほか、報知新聞社停留所が品川駅方面にも増設された。
 [田99](品川駅東口~海岸通り~田町駅東口)は細かな経路変更が行われ、品川駅東口~浜路橋で往復とも御楯橋経由になった。
 [市01](新橋駅~築地中央市場)は朝日新聞社発車後の築地市場への二段階右折ができなくなるため、経路変更を行った。市場行きは朝日新聞社に停車できなくなるために築地中央市場で終点とせずに朝日新聞社まで乗り通せる循環形態に改め、また通勤客の多い8~10時については市場構内に入らず、朝日新聞社循環での運行となった。内訳は以下の通りである。
(通常):新橋駅→浜離宮→築地五丁目→築地中央市場→朝日新聞社→新橋駅
(朝または市場休業日):新橋駅→浜離宮→築地五丁目→朝日新聞社→新橋駅
 [虹01出入]では、平日夜間帯に限り浜松町駅→港南車庫の入庫便が運転されるようになった。従来より運転されていた出庫の逆で、海岸通りをそのまま走る設定となった。出庫が道路の関係上御楯橋経由になるのに対し、入庫は港南三丁目から海岸通り経由で直接港南車庫に入庫する設定となった。
新宿…新宿担当の[都01]の出入庫で[池86](渋谷駅~新宿伊勢丹)が運転されているが、早朝の出庫を新宿車庫→文化服装学院→新宿四丁目→渋谷駅西口と全区間営業運転を行いうように改めた。新宿駅南口を経由する営業系統は昭和57年に廃止された[橋78](新宿車庫~新橋駅)以来、およそ25年ぶりの復活となった。
台場…[都05丙](東京駅南口~勝どき駅~東京テレポート駅)が新設された。土曜・休日の昼間におよそ1時間間隔で運転され、本線と同じように晴海三丁目から新設の晴海大橋を渡り、豊洲埠頭を経由して有明テニスの森までショートカットし、お台場海浜公園駅経由でフジテレビ手前を左に曲がって東京テレポート駅が終点となる設定となった。晴海通り沿線からお台場へのアクセスとして設定されたもので、お台場海浜公園駅~フジテレビ間に「台場二丁目」停留所が新設され、[海01][虹01]も新たに停車るようになった。
 同時に[急行05](錦糸町駅~テレコムセンター駅)・[急行06](森下駅~テレコムセンター駅)は、終点が

テレコムセンター駅から隣の日本科学未来館の構内に変更されたほか、[東16](東京駅八重洲口~ビッグサイト~東京テレポート駅)本線として僅かに運転していた東京ビッグサイト~東京テレポート駅は短縮され、全便東京ビッグサイト止まりになった。
また、1日1本のみ運転されていた[業10](業平橋駅~東京ビッグサイト)は廃止され、深川車庫発着に短縮された。
大塚・巣鴨…大塚営業所は再開発に伴って規模が縮小され [学01](上野駅~東大構内)・[学07](御茶ノ水駅~東大構内)については巣鴨に移管された。[上26](上野公園~亀戸駅)についても南千住に移管され、南千住・江東の共管になる。大塚車庫~湯島三丁目・上野広小路の出入庫も見納めとなった。
 [茶51]は朝・夜以外の全便が秋葉原駅まで延長され、駒込駅~御茶ノ水駅~秋葉原駅という運行形態になった。万世橋停留所が復活新設されたが、外神田二丁目については片方向のみのままとなっている。
[里48]については、平日片道1本のみ日暮里駅→江北六丁目団地→東京北部病院の便を開設した。江北六丁目団地から左折して次の角の東京北部病院で終点となるもので、将来に向けた布石だったのだろうか。
北……4月1日に[王55](王子駅~ハートアイランド)は大幅な路線変更を行い、王子駅から[王40]豊島循環と同じように王子四丁目・トンボ鉛筆まで進んだ後、新豊橋を経由し、再開発マンション地帯のハートアイランド地域を抜けた後、[王41](王子駅~新田一丁目)と同様に新田一丁目まで運転するように改めた。途中、新豊橋・ハートアイランド東・ハートアイランド北(新田一丁目方面のみ)が新設され、従来のハートアイランド停留所はハートアイランド入口に改称された。豊島六丁目と新田地区を結ぶ新豊橋が開通することによるもので、再開発地区の中心の足になるべく経路変更したものである。これにより、王子側の経路が重複する[王40乙]豊島循環(王子駅~トンボ鉛筆循環)は廃止された。
浅草……[上23](上野松坂屋~平井駅)は、複数あった枝系統の整理を行い分かりやすくした。浅草寿町~平井駅の折返線は浅草方面のみ墨田区役所・押上駅経由と非経由の2通りがあったが、上野松坂屋発着に全て延伸し、全便浅草方面は墨田区役所を経由するように改めた。これにより、押上~十間橋通りで押上駅停留所を経由するか、十間橋停留所を経由するかだけの違いとなり、前者が緑色地の幕を引き継いだ。半数が浅草止まりだった平日・土曜は特に利便性が向上したと言える。
 [草24](浅草寿町~亀戸駅~東大島駅)は経路が簡略化され、浅草雷門→東駒形一丁目の間で、従来は雷門前の通りから駒形橋を渡っていたのが、吾妻橋を渡り隅田川沿いに進むように変更された。停車停留所には変化がない。なお、路線権維持のためか、休日最終便だけは従来通り駒形橋経由のまま残り、定期路線では唯一駒形橋を渡る運行となった。
豊洲…[豊洲01]は石川島播磨方面で経路変更を行い、豊洲一丁目→豊洲駅の間で晴海通りの一本北側の芝浦工大脇の道路に入り、大学脇に「豊洲三丁目」停留所を新設した(1ヶ月後に芝浦工業大学前に改称)。そこから晴海通りに合流し、後は従来の経路と同様である。それ以外の変更はない。
江東……[陽20](東陽町駅~江東高齢者医療センター)が平日日中のみの運転で新設された。永代通りの延伸部をそのまま活用した新系統で、系統漢字「陽」は初めての使用となった。[亀23](亀戸駅~江東高齢者医療センター)も、開業に合わせて南砂町駅入口に追加停車するようになった。
江戸川……[西葛01](西葛西駅~北葛西五丁目循環)の試験運行が4月1日廃止(運行最終日は3月30日)となった。この代替措置として、[西葛26]の船堀駅~行船公園~西葛西駅が増発された。
ダイヤ改正……多くの系統でダイヤ改正が行われ、従来よりも増便系統が目立つようになったのが特徴である。
増便/[都01]・[市01]・[学03](平土)・[都05](休日)・[都07]・[東16]・[錦18]・[北47](平日)・[王55]・[井92](土休)・[品96甲] 減便/[虹01]・[都02乙](休日)・[都03](土休)・[東15](休日)・[草43](平日)・[上60](平日)・[橋63](平日)・[早81](平土)・[品96乙]

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