令和元(2019)年8月28日付で、令和元年度2次(E代)・令和2年度(F代)の新車一般車の入札公告が東京都のサイトにて公開された。2年度をまとめて入札にかける異例の展開となっており、大型・ディーゼル車・ノンステップバス、都区内仕様のみ163輛となっている。内訳は、E代が33輛、F代が130輛となっている。
納期はE代2次が令和2(2020)年3月31日、F代が令和2年9月30日まで。
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E代の先日の入札では「1次車」などの回数を示す文言はなかったが、二次車が登場することとなった。E代一般車はこれにより110+33=143輛となる。また、配置予定表は添付されていないが、納入先として有明(仮称)が加わったほか、「臨時営業所」の名が見られるのが気になるところ。
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条件は「平成28(2016)年排出ガス規制適合車両」かつ「平成27(2015)年以降ノンステップバス標準仕様の認定を受けた車両」となっており、今まで通りの国産車が対象となりそうだ。一部にハイブリッドバスが混ざっても問題ない仕様なのかは不明。
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翌年度の入札を今の時期に行うのは異例だが、来年の2020東京大会に合わせての臨時輸送で車が必要となるため、早い時期からの新車導入を見込んでいるのだろう。配置先候補として「臨時営業所」の名も大会輸送用と考えられるが、今回が初出である。F代は製造台数のスピードを考えると、4月など年度の早い時期から入り始める可能性が高そうだ。
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E代の一般車は1次110+2次33の143輛となり、この数だけ考えてもL代は全廃ペースとなる。F代の130輛はM代の入れ換えと考えられ、1年後には各車庫とも大きく車輛構成が入れ替わっていそうだ。ただし、臨時輸送用に数が必要なことから、新車と同時に旧車が除籍されるかは不透明。大会中の延命や再登録も考えられる。
これ以外にも、燃料電池バスの導入や有明営業所に伴う移動も当然ながらあると思われ、車の動きは複雑なものになりそうだ。
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落札メーカーは平成26(2014)年度のZ代以来、本年度のE代まで6年連続でいすゞとなっているが、変化はあるだろうか。
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▲入札の説明書より。納入先一覧に、新たに「有明(仮称)」と「臨時営業所」が加わった。臨時営業所の住所は別途指示となっており未定の模様。