東京都交通局は、スタートアップ企業SPACECOOL株式会社の開発した放射冷却素材「SPACECOOL」を活用して冷房エネルギー削減や乗客の環境改善の実証実験を行う。「SPACECOOL」は直射日光が当たる環境で、「太陽光と大気からの熱をブロックし熱吸収を抑えるだけではなく、放射冷却の原理により宇宙に熱を逃がすことで、ゼロエネルギーで外気温よりも温度低下することを可能にした新素材」とされ、各企業での採用が進んでいるようだ。
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令和(2024)年6月から品川営業所の屋根に、また10月からは都営バス車両(2両)・バス停留所上屋に貼り付けることで、室内温度を抑制し、空調エネルギー消費量の削減に繋がるかを検証するほか、乗客の待合室環境の改善に繋がるかを検証する。車両・停留所への貼り付けは10月10日から特に終了期間を定めず実施することとなっている。