R代(平成19年度)からV代(平成22年度)まで多く導入された低公害バス。屋根上のハイブリッド用バッテリーが特徴。
平成17年1月から日野が発売したもので、ハイブリッド関連の機器を小型・軽量化し、屋根上に搭載することでノンステップ化を可能とした。複数の動力源(モーター・エンジン)を並行して用いるパラレル式ハイブリッドで、エンジンは新開発の直列6気筒"J08E-1M"を搭載した。
ワンステップ並の座席数を確保しているのも利点となっている。このモデル以降、日野は"HIMR"の呼称をやめ、ハイブリッドと呼ぶようになった。側面に"Hybrid"という大きなロゴマークが入っているのも特徴的。
使いづらい車ということもあるのだろうか、平成28年以降は徐々にはとバス車庫への転出が目立っている。
R代(平成19年度)
(BJG-HU8JLFP)5輛導入で、渋谷・新宿に配置された。このうち2輛は、BHD燃料(第二世代のバイオディーゼル燃料)で走行するバスとして都庁での式典も行い、平成20年3月までの間は[都01]で運行された。局番と合わせた希望ナンバーや、後ろのパンパーが車体色に合わせた緑色となったのが特徴的。
▲C-R115 [五]
S代(平成20年度)
(BJG-HU8JLFP)43輛導入で、品川・江東・深川・江戸川の4車庫に限定され、特にオリンピック会場候補予定地を近くを走る路線が多い深川には24輌と大量に配置された。環境負荷の少ないハイブリッドバス導入に都が助成を行うようになったことも関係しているようだ。
深川のS代は都市新バス「グリーンアローズ」のヘッドマークを掲げて[都05](東京駅南口~晴海埠頭)に集中投入されたが、路線環境が向かなかったということか、平成27年頃より徐々にローカル系統へと転出が進んでいる。
▲V-S146[五]
▲H-S155[五]
▲S-S158[五] グリーンアローズ
T代(平成21年度)
(BJG-HU8JLFP)52輛導入で、多くの車庫にて日野ハイブリッドが走るようになった。昨年度のS代とほぼ同じ仕様。車体の「みんくる」シールが黄色地になったほか、バックアイカメラも登場時から取り付けられるようになった。
▲F-T272[五]
▲G-T241[五]
V代(平成22年度)
(LJG-HU8JLGP)20輛導入。前年度からモデルチェンジし、電動式パッケージクーラーを屋根に内蔵したもので屋根上の形状が変わっている。
燃費も向上し、アイドリングストップ時でも約5分間冷房を使用することが可能になった。室内デザインも変更され、中扉以後2列が1人掛けとなるラッシュ型が採用された。あわせて天井の室内灯が今までの千鳥配置から直列配置となり、スピーカーを組み込んだ一体形カバーを採用したほか、握り棒の配置も見直されている。
▲S-V297[五]
▲Y-V288[五]