平成29年3月13日より、車内でのデジタルサイネージの運用が始まった。交通局のお知らせも参照。
初期の設置台数は150輛で、品川95、渋谷36、早稲田17、深川2となっている。品川はR代~、渋谷はT代~、早稲田はS代~、深川は燃料電池の2輛が対象となっているようだ。
デジタルサイネージは駅や商業施設や公共空間などで、ディスプレイに広告・広報・ニュースといった情報を表示するシステムである。ネットワークにつながってリアルタイムで更新することが可能なのも特徴。経営計画では駅やバスターミナルの設置が触れられており、駅へは既に試験設置が行われている。バス車内への直接の言及はないが、例えば都営バスエリアでは港区コミュニティバス「ちぃばす」が広告や港区の広報などを流している。関東地方では平成23年から神奈川中央交通が地域密着型情報配信サービス「かなch.」を始めているなど、今では各地で見られるようになっている。
都営バスのお知らせでは、流す内容として以下のものが予定されている。3月13日の初日は、ニュース、天気予報、PROJECT TOEIの動画、CM(三田市・オレオ)が流れていた。今後は順次パターンが増えていくのだろう。
・都営バス沿線の観光情報、交通局からのお知らせ
・鉄道運行情報、天気予報、ニュース
・企業広告等
「クラウド型電子看板 東京メトロ駅で実証実験」の記事によれば、電算システムという会社がクラウド型のデジタルサイネージを開発し、都営バス向けでは電通とともに開始予定となっている。クラウド型デジタルサイネージシステム「ストラタスメディア」で作成したコンテンツを、Chrome OS(Google)を搭載した端末にて受信するシステムが運用されているのだろう。電算システムのリリース(pdf)も参照。
都営バスのお知らせでは2020オリンピック・パラリンピック大会までに1000輛に設置となっており、今後は各車庫への拡大が見込まれる。
▲放映内容の一例