令和6(2024)年1~3月期でTBS系にて現在放映中のドラマ「不適切にもほどがある!」にて、都営バス風の劇用車が一部で?話題を呼んでいる。
主演・阿部サダヲ・脚本・宮藤官九郎の作品で、昭和61(1986)年からふとしたことでタイムスリップした男の巻き起こす時代錯誤をテーマの一つにしたコメディドラマで、バスがタイムマシンとして重要な役割を担っている。路線車の車内で灰皿・喫煙をするなど時代考証が不思議なシーンも存在するが、都営バスのツーステップ時代の旧塗装をまとった劇用車が各地にロケで現れたり、宣伝で走り回っている。
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この車は都営バスに似せているものの、元都営バスではなく小田急バス(D8148)→新常磐交通(いわき200か212)と渡り歩いたいすゞ+富士重7Eボディ車を塗装したもので、型式はU-LV324Lで都営には存在しない。側面方向幕が並型(小型)や屋根のベンチレーターなど、見分けは比較的容易だろう。車内は小田急時代の面影を残している。
車は平成6(1994)年式で、時代設定通りにしようすると富士重ボディでも1世代前の5Eボディになり、現物を用意するのが困難なため致し方なしというところだろう。
局番は「J-Q451(葛西)」Qは架空の年式だがJ・葛西は実在する/しただけに、もう少しひねりが欲しかったところ。なお、劇中では「都バス」と車体に明記されているが、東京都交通局は特に協力には入っていない模様。