都営バス資料館

統計局急行

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 新宿区若松町にある総務省統計局(総務省第二庁舎)。ここの目の前には国立国際医療研究センター停留所があるが、実はもう一つ隠れた停留所がある。統計局構内にある統計局停留所がそれである。[橋63急行](大久保駅~統計局)が発着する停留所だ。といっても統計局の名は路線図には載っておらず、系統も載っていないというある意味幻の系統である。
 現在の[橋63急行]は平日朝夕のみの運転(朝2回、夕1回)で、大久保駅を出ると、新大久保駅のみ停車し、あとの停留所は通過となる。平成12年12月の大江戸線改編以前は[宿74急行](新宿駅西口~統計局)も存在し、こちらは[宿74]と同じルートをたどるが途中は全て通過という系統だった。今は新宿車庫行きや各種高速バスが発着する明治安田生命ビル前の26番乗り場から発車しており、朝になると突然行列が出来て表示のないバスに乗り込むというミステリアスな光景が見られた。さらに以前は新宿エルタワー前に「統計局」とだけ書かれたダルマポールから発車していたが、いつ頃から変わったのかは定かでない。
 この路線がいつからあるかということだが、原型はかなり昔から存在したようだ。昭和44年の時点で、新宿駅西口~統計局の急行2往復と、中野駅~大久保駅~戸山町という折り返し系統が存在していた。昭和60年頃には既に現在のような形になっており、かなり伝統ある路線だったことが伺える。どちらの急行路線も一般系統に組み込まれたダイヤとなっており、特に[宿74急行]は新宿駅西口→(急行)→統計局→(回送)→東京女子医大→(宿74[現在の宿75])→新宿駅西口と、一部区間急行のような形で運用されていた。(かつては、新宿駅西口→(急行)→統計局→(回送)→若松町→(秋76)→新宿車庫という運用だったようだ)
 余談だが、統計局という停留所はかつて一般系統も存在していた。ただしそちらは現在の余丁町停留所のことで、昭和44~45年には改称されている。

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 統計局急行系統は、かつては白幕や「都営バス」表示、昔は「回送車」で走っていた時代もあったが、それでは分かりにくいということか、平成8~9年頃に専用の表示が装備された。ここで不思議なのが、新宿の車には平成12年12月の大江戸線改編の幕にも[宿74]統計局の幕が装備されていたとことである。大江戸線開通で役目を終えるかと思われたのだが、確かに12月12日の改編当日は統計局発の急行便は運転されていた。その後は運転されたのを見たことがないので、経過措置としてしばらく運転予定があったということで入れておいたのかもしれない。
 また、[橋63]は平成14年2月に本系統が大久保駅~小滝橋車庫を延長し、小滝橋車庫~新橋駅という路線になった。しかし統計局急行は路線形態を変えず、現在も大久保駅発着で走り続けている。ちなみにこの急行だが、通常の[橋63]とはそれぞれ違う専用ポールで客扱いするのが面白い。大久保駅は[橋63]の少し後ろに、そして新大久保駅では駅をはさんだ反対側にポールがあり、そちらにしか停まらないので利用の際はご注意を。現在は朝2本、夕1本と本数が減ったものの、昔とほぼ変わらない時刻で運転されている。

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▲停留所

▲2003年頃の停留所

▲[月]
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▲[ゆる]

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