都営バスの前面の行き先表示の両脇についているシンボルマークについて紹介しよう。
現在は都営バスのマスコットキャラクター「みんくる」が左に、車いすマークが右に貼られているが、かつては環境局のキャラクター「エコツムリ」が両脇についているのが定番だった。
▲T-H161[五]
まず前面方向幕の両脇にシンボルマークがつくようになったのはW代の都市型超低床からである。左右対称の車椅子マークがリフトバス以降の低床車(らくらくステップを含む)に貼られた。貼り替え時に左右同じ向きになってしまった車もいた。
▲L-W298[塩]
▲V-B753[塩] |
▲A-Y794[き] |
低公害を示す「エコツムリ」は環境局のキャラクターで、Z代登場時の頃から貼られ始め、それ以前のHIMRやLPG改造車にも貼られたほか、アイドリングストップ(IS)車も対象となった。初代ノンステップのC200はIS車のため左右ともエコツムリが貼られたが、平成11年度より両方の条件が重複する場合は背面も含め扉側は車椅子、運転席側はエコツムリに統一され、以前の車も徐々に貼り替えられた。F代以降は全車が両方の条件を満たすため、全てエコツムリ・車椅子が貼られている。
▲K-Z332
▲C-C200(両側エコツムリ)[塩] |
▲C-C200(片側車椅子)[ア] |
▲F-T LPG車(後付け)[塩] |
▲背面にも貼られた[ア] |
▲エコツムリマーク |
▲登場当初に配られていたステッカー |
しかし、アイドリングストップが標準的となると全車ともエコツムリの対象となって次第に意義が薄れていったのか、平成18年末に順次剥がされて、新たに全車に交通局マスコットキャラクター「みんくる」に変更された。水色地で微妙な差分の全10ポーズに加え、1輛は「シークレットみんくる」の特別な柄であることが交通局から発表された。
▲みんくる柄の全種 平成19年の晴海イベントで展示
そのシークレットが江東のL108で、夜空と星の下でくつろぐみんくるというデザインになっている。後に北に転属したが、シークレット柄は相変わらずだ。
▲シークレットみんくる L108[五]
S代(平成20年度)からは全車ともステッカーがクリーム色地に変更されているが、ポーズの追加はないようだ。車によっては水色~クリーム色のステッカーが入れ替わっていたり、背面が剥がれてエコツムリのままになっている車も存在し、パターンは多岐にわたっている。
▲クリーム色みんくる
また、江東は一時期イベントに合わせて特別ステッカーを掲示しており、平成24年の新車は「江東みんくる」として、タワーとともに制帽を被ったみんくるが2週間程度お目見えした。
▲江東みんくる L-X273(平成24年11月登場)
▲X273 [五] |
▲X274 [五] |
▲X273 車体側面[五] |
▲X274 車体側面[五] |