平成31(2019)年2月頃より、1月に発表された経営計画2019に対応して熱線式ミラーの追加改造、デジタルサイネージの増設、ドライブレコーダーレコーダーの更新が行われている。V代以降の左折警告装置の増設に続く投資となっている。
熱線式ミラーの増設
曇りなどを防止する電熱装置を付け加えたサイドミラーがV代(平成23/2011年度)車以降に新たに取り付けられている。Z代(平成26/2014年度)?から新車時に取り付けられていたが、取り付け世代が拡大した。ミラーの後ろに黒いコード線が見えているのが分かる。各車庫で順次施工中の模様。
▲X代のミラー。裏面にコードが見える。
デジタルサイネージの増設
デジタルサイネージが新たに巣鴨・南千住・江東の各営業所にも主にV代以降の車に設置されているほか、既に設置されている品川・渋谷・新宿・小滝橋・早稲田・深川でも新車を中心に増設されている模様。
平成25(2017)年春より設置が始まったもので、車内の運転席直後に設置され、ニュース・天気予報やPR動画、広告を流しており、順次増設されていた。
ドライブレコーダーの更新
都営バスでは全車にドライブレコーダーを取り付けており、車内外にも事故時の記録や防犯などを目的としてカメラが設置されているが、カメラが一部の車で更新されているのが確認された。
貸切バスへの事故対策として、国土交通省より平成28(2016)年11月に「ドライブレコーダーにより記録すべき情報及びドライブレコーダーの性能要件を定める告示」が出されており、既存車は平成31(2019)年12月までにバス前方やドライバーの映像、加速度・瞬間速度、警告音、日付時刻の記録といった要件に原則対応したものを取り付ける必要がある。路線車でも貸切を行う場合を考慮し、この条件を満たすシステムへと更新しているのだろう。
平成30(2018)年12月の入札にてドライブレコーダーの買い入れを税込6.45億円で開札しており、納期は本年8月となており、納入された分から順次各車の更新が進むと思われる。