令和4(2022)年春改編では、[S-1][東20][波01出入]の廃止、深夜バス3系統が休止、[都03-2]の新設など近年では目立つ規模の再編となった。ここでは各系統の改編前後の姿を紹介しよう。
[波01出入]
品川駅港南口~東京テレポート駅が廃止。この廃止でレインボーブリッジを渡る都営バス営業路線は姿を消し、ケイエムのお台場レインボーバス(品川駅~お台場)が残るのみとなった。本数が非常に少ないこともあり、休日ダイヤで使いやすい昼間の品川駅港南口発は、3月20, 21, 27日に続行便を増発。営業所スタッフが混雑整理に立ち、さらに最終日の31日も乗客量に合わせ、東京テレポート駅発の最終便が2台運行となるというサービスつきだった。
廃止直前には各停留所に「乗り切れないおそれあり」という紙が貼られるなど、乗車客で賑わった系統と言えるかもしれない。
▲フジテレビ 昼間の続行便
▲レインボーブリッジを渡る続行便(鋼管)
▲最終日・最終便の2台運行
▲各停留所に貼られた混雑のお知らせ
▲最終便の続行を待つ乗客
[S-1]
東京駅北口~錦糸町駅が廃止。系統廃止とともに5台中3台が引退するP代が入る機会も多く、最終日は2台とも除籍のP代が運用に入った。27日の東京駅発着最終と31日の系統最終日のそれぞれで、廃止記念のささやかな掲示がされていた。
廃止により、須田町は停留所廃止となる。
▲東京駅発着便の最終運行など (きこう、はとむぎ)
▲上野松坂屋発着便の最終運行(ゆる)
[東20]
東京駅北口~錦糸町駅が廃止。最終日の一部の便にはさよなら掲示が出された。
廃止により、東京都現代美術館(構内)は停留所廃止、また菊川駅(錦糸町方面)も使用停止となった。
▲永代橋(にっけーJP)
▲最終便のヨドバシラッピングなど(ゆる)
[学01][学07]→[上01][茶07]
東大構内~御茶ノ水駅・上野公園山下の運転区間は変わらないが、学バスが一般系統化した初のケース。運賃が一般系統と同じに値上がりし、途中停留所にも停まるようになった。
▲改編後。[茶07]のLED(順天堂病院が追加)、湯島三丁目に追加停車など(にしづめ、P)
[都03-2]
東京駅北口のバス停の穴埋めもあり、四谷駅~東京駅北口が新たに開設。平日4回のみだが、初日は港南支所の職員がPRのポケットティッシュ配りなどを行っていた。今後乗客の流れがどうなっていくかは気になるところ。
行先表示は[-2]表示がなく、日比谷経由というシンプルなもの。
▲[都03-2] 東京駅北口
[深夜01]
渋谷駅~新橋駅北口が休止。かつての新橋駅のタクシー渋滞を警戒して新橋駅構内で折り返さず、汐留交差点近くでUターンして折り返すようになっていた。また、新橋駅発の最終は東急バスの深夜急行乗り継ぎの利便性を図るため西口着となっていた。
この廃止とともに、[都01]の深夜出庫の渋谷車庫→渋谷駅(東二丁目の出口が深夜は閉鎖されるため入庫口から出庫)、また[都01]の最終・新橋駅北口行きもあわせて設定がなくなった。
▲西新橋、六本木、渋谷駅西口など(ゆる、北大路)
[深夜10]
西葛西駅~臨海町2団地循環が休止。深夜は葛西市場を回らずに臨海病院から臨海町2団地に直行し、そこから中左近橋・新田住宅を回って西葛西駅に戻るルートだった。22時台は同じ経路で[西葛27]名義の通常運賃で運転されており、休止後も最終1本のみ西葛西駅→(葛西市場通らず)→臨海町2団地の区間運転が残る。
▲深夜バスと同じ経路の[西葛27丙] (表示上はなぜか昔から[西葛27乙]
▲[深夜10] (ゆる、P)
[深夜14]
東京駅八重洲口~深川車庫が休止。八重洲口発は月島四丁目・東雲都橋経由、深川車庫発は新月島公園経由と途中の経路が異なる
八重洲口発は一般系統の[東16]では見られないパターンだった。22時台の[東16]の運転も含めて設定がなくなり、終バスが大幅に繰り上がった。
▲東京駅八重洲口、亀嶋橋、深川車庫、東雲橋交差点(北大路、P、ゆる)
芝浦中央公園入口など
環状四号線の工事のため、[品99](品川駅港南口~品川埠頭)などの経路が変更。芝浦中央公園入口などの停留所が廃止となった。
▲芝浦中央公園入口 (鋼管)
▲現地のお知らせ、港南一丁目(P)
[高71]
高田馬場駅~九段下が杉並に加え新宿の共管に。ダイヤ自体は変わらず、平日6運用のうち半数を担当している(土休日ダイヤも同じく半数を担当)。
▲新宿担当便 (はとむぎ)
[都04]
江東が撤退し、全運用が有明管轄となった。これに伴って江東→有明の転属も複数発生し、引き続き元江東車が担当する姿が見られている。