4月1日に令和6(2024)年の春改編・ダイヤ改正が実施された。ここでは系統や出来事単位で変わったところを見ていこう。
[直行02]廃止
豊海水産埠頭→東京駅八重洲口が廃止。平日朝片道のみの運行で、平成30(2018)年春改編で誕生した。急行系統なのが特徴で、豊海水産埠頭~勝どき駅の各停留所と、月島三丁目・亀島橋(八丁堀)のみ停車という通勤需要を考慮した設定。佃大橋を唯一渡る定期系統でもあった。晴海通り経由の[都04](豊海水産埠頭~東京駅南口)と差別化し、八重洲口側へのアクセスを重視。
しかしコロナ禍で乗車人員は伸び悩み、昨年の令和5(2023)年春改正で1台使用の片道2本に減便。固定客はいたがあっけなくの廃止となった。
[里48-3]廃止
平日昼のみ運転。令和4(2022)年の東京女子医大足立医療センター開院に合わせ最寄りの江北駅からアクセス系統として毎時2本開設された。しかし徒歩でも済む距離や、そもそも江北駅からの需要がなかったのか乗客が極端に少なかったようで廃止となった。代替として平日昼間の[里48-2](日暮里駅~足立医療センター~加賀団地循環)の本数が増やされて毎時2本となった。
[橋63]統計局廃止
若松河田駅近くの総務省統計局への通勤アクセスとして大久保駅からの急行系統が平日朝夕のみ運転されていたが、ついに廃止となった。路線図に載らない系統としても有名で、減便が進み末期は朝・夕1回のみの運転。お知らせは現地掲示のみだった。統計局の古めかしいダルマポールも見納めとなる。
晴海埠頭の変更
晴海の選手村跡地に整備されたHARUMI FLAGの街びらきが本格的になったのに合わせ、[都05-1](晴海埠頭~東京駅南口)・[錦13](晴海埠頭~錦糸町駅)は晴海埠頭方面は「はるみらい」(旧・ほっとプラザはるみ)からショートカットするようになり、晴海埠頭発は現在と同じく埠頭公園前を通る。公園側には「晴海ふ頭公園南」停留所が設けられる。
[都03]は東京BRTが発着する交通結節点「晴海五丁目ターミナル」を発着するように変更され、晴海方面は「晴海ふ頭公園北」を経由、晴海発はショートカットし「はるみらい」へと至る。
また、増便ダイヤ改正により東京駅丸の内南口のバス停が[都05-1][都05-2]の2系統を1停留所でさばくのがパンクするためか、平日朝夕の一部便に限り[都05-1]は東京駅構内に入らず路上で終点となり、有楽町駅まで回送し有楽町駅始発となる設定が誕生した。
しおかぜ豊洲ルートの開業
江東区コミュニティバス「しおかぜ」が要望のあった豊洲駅へのルートが設定される。1年間の実証運行で、潮見駅を出ると豊洲駅まで無停車となり、昭和大学江東豊洲病院を循環し潮見駅に戻る。1台使用なのは変わらないため本数は3回のみと限られ、乗客の少ない辰巳ルートが削られる形となった。
その他区間変更
ダイヤ改正によって新設区間となったのは以下の通り。
・[海01]門前仲町→台場二丁目
ダイヤ改正によって区間設定が廃止となったのは以下の通り。
・[品93]大井競馬場→品川駅高輪口(休日1本のみ)
・[西葛20乙出入-1]西葛西駅~臨海車庫(葛西臨海公園駅発着に延伸、臨海車庫~葛西臨海公園駅は存続)
・[白61折返-6]練馬車庫→ホテル椿山荘東京(土曜・休日のみ)
・[反96折返] 品川駅高輪口→五反田駅 (始発時間帯のみ)