都営バス資料館

東新小岩の朝のみ循環

 東新小岩四丁目に発着する[新小20](東新小岩四丁目~一之江駅)・[新小29・30](東新小岩四丁目~葛西駅~東京臨海病院)は、蔵前橋通りを通り新小岩駅北口・下小松橋を経由するのだが、平日・土曜の朝ラッシュ時に限って新小岩駅北口が起終点となり、小松陸橋経由の時計回りループを描いていた。これは、蔵前橋通りの上り線が朝は酷い渋滞になってしまい、東新小岩四丁目から新小岩駅だけで20~30分はかかってしまうためであった。

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▲迂回時の[新小29](点線が朝ルート)

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▲開業時の[新小20](細線が朝ルート)

 もともとは、昭和62年1月に[新小20]が開業したときに、平日・土曜の朝のみ新小岩駅北口循環にしたのが最初である。このときは、東新小岩四丁目発着系統は[新小29]のほか、[新小24](東新小岩四丁目~篠崎駅)・[新小27](東新小岩四丁目~春江町終点)が存在したが、いずれの系統も朝も通常経路での運行を行っていた。最初は試験的な試みだったのだろう。
 ちなみに、このときは[新小20]の循環ルートは、新小岩駅北口を出た後、東新小岩三丁目からさらに蔵前橋通りを下り、環七を右折して総武陸橋を渡り合流していた。しかし、上一色地域の総武線沿いから見ると一之江駅方面に出るにはえんえんと新小岩駅を経由しなければならないということで評判が悪かったのか、開通からおよそ2年後の昭和63年12月には現在と同じ東新小岩3丁目から右折して小松橋を渡る経路に変更された。
 その後、この取り組みが有効と思われたということか、[新小29]についても平成2年3月の[新小27]との統合再編を機に、朝のみ[新小20]と同じような経路に変更された。残る[新小24]については設定がなされず、平成10年の[船28](船堀駅~篠崎駅)への変更まで朝も従来と同じ経路を走り続けていた。
 また、この時、東新小岩四丁目から新小岩駅方面のバスが全くなくなってしまうので、これを補完するために数本の東新小岩四丁目始発新小岩駅北口行きが設定されている。新小岩駅北口に着くと回送となり、小松橋経由で東新小岩四丁目まで回送され、反時計回りのループを描いており、部内では「逆ループ」と通称されている。もちろんながら渋滞の真っ只中を走るため、東新小岩四丁目→新小岩駅北口まで所定で20分近くの時間が取られている。新小岩駅北口から本一色まで所定で6分となっていることを考えると、絶大な効果があると言えるだろう。
 しかし、21世紀に入ると周辺道路整備や巽橋の立体交差による渋滞の緩和もあって昔ほど混まなくなってきた。そのような状態なら全部経路を統一したほうが分かりやすいということなのか、平成23年3月限りで朝も昼間と同じような運行に統一し、逆ループは運行されなくなった。

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▲朝のみ使用される逆ループ用の方向幕
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▲[新小30]にも朝1本のみ新小岩駅北口の設定がある
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