昨年末に公表された東京都長期ビジョンの中で、都営バスの全車が平成28(2016)年度までに全車に多言語対応の液晶モニターを設置することを示した。これは、東京オリンピックの開催に合わせて「言葉のバリアフリーの展開」、「外国人が不満や不安なく円滑に移動できる環境の整備」の一環として行われるもので、これ以外では都営地下鉄へのモニター設置や券売機の多言語対応、ターミナル駅での事業者間の垣根を越えた案内の利便性向上なども謳われている。
現状は平成25年末から渋谷営業所の[都01](渋谷駅~新橋駅)用の車を中心に取り付けが始まり、最近になって渋谷の全車で取り換えが進んでいるものの、他営業所には既に2画面液晶の運賃表対をしている青梅や[S-1]用の車を除き、旧来の3色LEDの機器が使われていた。
ロードマップでは、平成26(2014)年度に146輛が完了しており、平成27(2015)年度に646輛、28年(2016)年度に660輛に設置して全車対応となる。146輛は渋谷の112+青梅の29+夢の下町[S-1]の5の合計と考えられ、次の2年度で一気に置き換えが進むのだろう。周辺の民営他社でも液晶の案内装置の設置が進む中、歩みのやや遅かった都営バスもここで挽回しそうだ。
今後どのように設置されていくのか、また、あまり洗練されているとは言えない画面デザインの変更はあるのか等も注目したい。
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