都営バス資料館

平成30年度決算の系統別収支発表、都07が引き続き乗客数トップ

令和元(2019)年10月上旬に、交通局のサイトにて平成30(2018)年度決算による系統別収支が発表された。
各系統の収入・支出・乗車人員・営業係数(100円を得るためにどれくらいの経費が必要か)が明らかになっている。なお、受託系統扱いとなっている[急行06](森下駅~日本科学未来館)、[江東01](潮見駅~木場・辰巳循環)は対象外となっているまた、[都02乙](池袋駅東口~一ツ橋)のように過去の経緯で[都02](大塚駅~錦糸町駅)にまとめられている系統も存在する。以前の公表時と同じく、青梅管内などの自治体の補助を得ている系統は補助前の収支となっている。
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[直行01](大井町駅~八潮パークタウン)が消え、新たに[直行02](豊海水産埠頭→東京駅八重洲口)、[陽12](東陽町駅~豊洲市場)が入って全128系統となった。[直行03](錦糸町駅→日本科学未来館)は同区間の[急行05]扱いとなっている模様。
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乗客数のトップ3は昨年と同じく[都07](錦糸町駅~門前仲町)の21,253人/日、[王40](池袋駅東口~西新井駅)の21,121人/日、[都02](大塚駅~錦糸町駅)の20,177人/日となり、前年度と順位は変わらないものの2万人/日に復活した系統が3つに増え、いずれも乗客数を伸ばした。これに限らず、トップ20の系統はいずれも乗客数を伸ばしたほうが目立っている。[海01][東42][北47][上58]などが増でランクアップとなった。[都01][品93]減は少々気になる。[錦13]減は[陽12]が分離したためだろう。
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乗車人員下位についてもさほど変動はないが、[宿75][都03][東20]は本数減-乗客減の縮小均衡だろうか。[豊洲01]も今一つな具合だ。最下位の[直行02]はそもそも平日4回で途中入れ替わりも期待できないので、平均で22人/台と考えればそれくらいの乗り具合ということかもしれない。

収支係数が100以下の黒字系統は44系統(前年度49系統)と多少減少し、赤字5千万円以上の系統は13系統(前年度13系統)と変わらない。ただし、下位の系統についても改善が見られた。
収支の黒字額はトップの2系統で7億円/年近くを稼いでおり、赤字の少ない系統の多くをこれだけで相殺することが分かる。5千万円以上の黒字が19系統、うち11系統は1億以上を稼いでおり、赤字で1億を超えるような系統は[里48][梅70]と、舎人ライナーの保険用・青梅の補助あり系統といずれも理由があるもののみで、赤字が極端に目立つということはなくなっている。
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ただし、[渋88][橋86][早81]など、はとバス委託に目立つ、赤字額の下位で路線長がそこそこある系統の今後は本数減などを行うのか、維持するのか気になるところ。
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同一年度内に築地市場→豊洲市場の移転が見られた[市01](新橋駅~豊洲市場)は乗客数、収支にかなりの改善が見られる。移転後半年だけの数値のため、今年度はさらに改善が見込まれる。
以下に総表と乗客数(1日あたり)・収入(年間)・収支(年間)・営業係数のランキングを掲載する。

▲乗客数、収入額、営業係数のランキング上位・下位


▲黒字額のランキング上位・下位

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