令和元(2019)年10月、東日本各地に大きな被害をもたらした台風19号の影響により、都営バスでも影響を受けた。別記事の通り、都営バスでは初となる計画運休を発表し、実行に移した。
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10月12日(土)は早朝こそ通常通りのダイヤだったものの、直営の渋谷などを中心に午前9時代から徐々に入庫する便が現れ、運転本数を減らしていった。13時を過ぎると比較的平常時に近い運転だった早稲田・江戸川・はとバス車庫等でも入庫が進み、14時台でほぼ営業を終えた。14時以降が始発となる便は原則打ち切りとなったため、[池86][早81]のように、通常なら渋谷駅で循環となる便が渋谷駅東口打ち切りだったり、[秋26]で秋葉原駅~臨海車庫を回送のような例も見られた。
最後の営業は[梅70]の青梅車庫(L672)、花小金井駅(A605)着がそれぞれ15:20で終点となり、所定の配置に戻すべく、青梅車庫から大和操車所まで、花小金井駅から青梅車庫までそれぞれ長距離回送が行われた。
▲計画運休時の運転台数の推移、都バス運行案内に掲載された計画運休の案内
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翌13日(日)は他の交通機関もスロースタートとなり、乗務員の出勤可能な割合も考慮されつつ少しずつ営業を開始していった。10時の時点で北・江戸川・青梅やはと車庫はほぼ平常通りの運転となっており、昼過ぎにはおおむね通常通りの本数が確保された。
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ただし、台風は西多摩に風雨の猛威を振るったこともあり、土砂崩れによる影響が続いている。[梅01](青梅駅~吉野~玉堂美術館)は吉野街道の軍畑大橋南~御岳橋の2.7kmが通行止めとなり、当面の間[梅76丙](青梅駅~吉野)として運転されることが発表された。復旧時期は未定。
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また、成木街道の根ヶ布~黒沢(柳川バス停)が土砂崩れにより、[梅74](青梅市街~成木循環)、[梅76](青梅市街~上成木)は根ヶ布~黒沢神社を迂回運行した。途中の停留所の便宜を図るため、フリー乗降区間扱いとなっていた模様。こちらは10月17日14時の通行止め解除をもって元の経路に戻ったようだ。