令和6(2024)年7月30日に、L代の一般路線車の第一陣としてL325, L326が北に納車された。
本年度は入札の結果4年ぶりにいすゞ自動車が落札しLV290シリーズ(2RG-LV290N4)が登場した。全体では都区内仕様が67台となっている。税抜落札額15億1688万で、1台あたり2,267万円(前年度+67万円)。
局番の数字は昨年度のK代が291までを使ったが、きりのいい300番台からのスタートとなった。
ナンバープレートは希望ナンバーに戻り、燃料電池で既に採用されている東京の図柄ナンバーとなった。他の一般車に波及は現時点ではしていないが、転属があった場合にどうなるかは気になるところ。
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前回のいすゞ車のF代はLV290N3シリーズで、マイナーチェンジ後の現行モデルは初導入となる。大きな外観の違いはなく、行先表示は白色LEDとなり、昨年度に続きフルカラー復活は見送られた。
目立つ違いは、運転席ダッシュボード右側に取り付けられたカメラセンサーだろう。これはドライバステータスモニタ(DSM)で、カメラで乗務員の視線や姿勢をチェックしており、居眠り・脇見運転を検知して座席が振動し警告するほか、姿勢が崩れたと判定されればEDSS(ドライバー異常時対応システム)が作動し、時間内に乗務員が操作しなければ非常ブレーキとなる。DSM自体は運転席脇のスイッチでON/OFF可能。
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運転席回りで目立つのは後退時の専用モニターの増設だろう。従来は音声合成の液晶画面に必要に応じてリアカメラの映像を映すスタイルだったが、何らかの基準の変更があったためか、常時専用に映せるモニターが用意された。これに伴い、スターフ(運行表)は計器盤右側に別途置き場の枠が用意された。運転席のモケットは通気性に優れた従来のメッシュ生地がメーカー生産終了につき、乗客用と同じ生地になっている。
車内レイアウトは前年度のK代に準じており、タイヤハウスの座席はなくなり、ノンステップエリアにフリースペースを設けている。また、最後部の座席が真ん中に仕切りが入り4席になった。これで4席が減った分、中扉以降の1人掛けがほぼ全て2人掛けに変更されて帳尻を合わせており、座席数自体は変わらないが、ラッシュ型の座席配置ではなくなり、車内流動が悪くなるため混雑対応は気になるところだ。
そのほか、車内中扉付近の天井部に次停留所等の案内装置がついているのはK代と同様である。
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これに伴う除籍はS, T代が主となっているが、車検満了の時期を優先しているのか、S代が先行して落とされるということもなくまんべんなく落ちている。
また、北のように代替除籍がなく、増車となっているパターンもあり全体としては台数増となりそうだ。
- 9月の導入分
- 品川にL300, L301(品川230か300, か301)が納車、T182, T233が除籍
- 8月の導入分
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青戸にL339, L340(葛飾210あ339, あ340)が納車、S152が除籍、E454が千住に転出、S647が除籍
江東にL343, L344(足立230い343, い344)が納車、T192, T207が除籍
江戸川にL361, L362(足立230あ361, あ362)が納車、T227, T228が除籍
有明にL367, L368(江東210あ367, あ368)が納車、T239, T279が除籍 - 7月の導入分
- 北にL325, L326(練馬230あ325, あ326)が納車、増車