令和6(2024)年10月5日、秋の都営バスイベント・バスまつり2024が東京ビッグサイトで開催された。例年秋に都営バスが開催するファン向けイベントだったが、2019年の豊洲市場六街区で開催されて以来コロナ禍を経て5年ぶりの開催となった。今回は「都営バス100周年&みんくる25周年W記念祭」と題して盛大に東京ビックサイト東7ホールで開催され、バスの展示も含めて屋内というのは初のイベントとなった。
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また、このイベント開催に合わせて臨時バス[祭100](築地市場駅~バスまつり会場)が運転された。詳しくはこちらの記事を参照。
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イベント会場は展示業者があまり関与していないのか全体的に飾り付けはなく、展示バスや各コーナーがそれぞれ配置されている感じとなった。かなり広い面積のため、行列形成などはしやすかったがみんくるのグッズ販売窓口などはかなりの列となっていた。会場マップは以下の通り。
なお、休憩所や食品物販は基本的になく、展示場内の外のレストランやベンチまで歩く必要があった。
イベントの内容を順番に紹介しよう。
1.都営バス100周年記念企画
1-1 重要文化財「円太郎バス」の公開展示
前身の東京市電気局がバス事業を開始したときの車両「円太郎バス」が一般公開された。かつて交通博物館が展示していて平成23(2011)年からは交通局が保管するようになったもので、交通局のオフィシャル唯一の保存車となっている。平成23年7月~9月に江戸東京博物館にて開催した「東京の交通100年博」以来13年ぶりの展示となった。
1-2 バス車両展示
ノンステップバスをはじめ、燃料電池バス・フルフラットバスのほか、みんくるラッピングバスなど、都営バスの様々な車両が勢揃い。運転訓練車も展示された。展示車は以下の通り。また、みんくるバスを始めとした各車は専用のフルカラーLED表示をそれぞれ表示していた。
1-3 アーリー撮影会
上記の車両について、一般入場の始まる9:00~9:40の間にアーリー撮影会を行った。開場後とは異なるハの字形の並びで展示車10台が一堂に会し、特別に撮影できるチャンスとなった。9:00~9:20、9:20~9:40の2枠先着100人ずつで、まずは引いた位置から全景を撮り、あとは各自が制限時間内に好きに近づいて撮るシステムに。終わった後は後述の物販の一般待機列に並び直すスタイルのため、物販狙いの場合は参加が少々難しいものとなった。
1-4 乗車券類・制服展示
過去の乗車券、Tカード・バス共通カードの展示、普段は内部向けに展示されている記念ヘッドマーク等の展示、バスコレクションといった都営バスの模型を集めた展示等が行われた。みんくるデザインのバス共通カードや懐かしの制服のほか、都市新バスヘッドマークなども100周年イベントに続き再登場となった。
2.みんくる25周年記念企画
2-1 みんくるの小部屋
豊洲のイベント以来5年ぶりのコーナー。みんくるフォトスポットや、みんくるグッズだらけの「みんくるの小部屋」では、たくさんのみんくるが皆さんをお出迎え。バスイラスト・ハロウィーン・海底の3種類の背景のほか、思い思いにみんくるボードをもってこれの背景で記念撮影ができるようになっていた。
2-2 子供用撮影用モックアップ展示
主に子供用の撮影用特別車で、メガイルミなどのイベントにも現れていたバスが再登場。普段は千住営業所前の窓口に置かれている車だが、
再塗装を含めた車体更新され、ぴかぴかに。100周年・ICステッカー追加、「都営バス」「ノンステップバス」や局番プレート追加、ミラーのラッパ更新、座席のキャラクター撤去、送りボタン設置などの運転席リニューアルが施された。
2-3 みんくると一緒に撮影会【事前募集】
みんくると一緒に撮影できる!9月5日~16日に専用サイトから応募して事前当選された方のみ対象となる。1グループ1分程度でステージイベントの合間に行われた。
2-4 みんくるぬり絵コーナー
バスまつり限定「みんくる25周年記念ぬり絵」が小学生以下の子供に配布された(先着1,000名)。
2-5 みんくるペーパークラフトコーナー
バスまつり限定「みんくるペーパークラフト(みんくる25周年ラッピングバス)」を配布。その場で作成することができた(先着1,000名)。
2-6 みんくると祝う都バス100周年 ハッシュタグキャンペーンの作品展示
7月にX(twitter)上などで募集した「みんくると祝う都バス100周年 ハッシュタグキャンペーン」の募集作品のうち優秀なもの中心に「みんくるの小部屋」コーナーで展示された。
3. 参加型企画
3-1 ステージイベント
みんくるが登場、参加者にグリーティング。都電荒川線マスコット「とあらん」も同時に登場などステージイベントももりだくさん。タイムスケジュールは以下の通り。
司会・MCは「みんくるショッピング」でもおなじみセリー氏が登場。都営イベントの生セリー登場は初めてと思われる。
10:30~10:50 オープニング&みんくる25周年アニバーサリーステージ
11:20~11:50 みんくると一緒に撮影会(1)
13:00~13:30 TOKYO MX 「都バス旅アフタートークショー」
13:40~14:10 みんくると一緒に撮影会(2)
14:20~14:40 超レア!グッズ購入抽選会
14:50~15:00 クロージング
3-2 バスダイヤ引き講習コーナー
バスまつりではおなじみのイベント、都営バスのダイヤを引く体験講習会が実施された。実際に引いたダイヤはその場でプレゼント! 参加には当日配布の整理券が必要だった。
3-3 バスまつり2024クイズラリー
会場に3問、都営バス100周年特設WEBサイトに1問、計4問のクイズラリーをが実施された。全問正解すると、クイズラリーゴールにて「みんくるシール」または「キラキラ都営バスカード」をプレゼント。合わせて「超レア!グッズ抽選券」も渡され、抽選への参加券獲得となった。クイズラリーゴールはけっこうな列が形成されていた。
4. グッズ販売
4-1 超レア!バス部品・自動車工場オリジナルグッズ購入抽選会
毎回大物が対象となる抽選販売。ステージイベント(3-1参照)でセリー氏が抽選箱から当たり券を引く抽選会が実施された。今までのイベントの販売価格の3倍程度と、かなり強気の設定価格だった。椅子・ソファはみんくるファンの方が当選されたようだ。
4-2 バス部品・自動車工場オリジナルグッズ販売
バス車両やバス停で使用していた部品や、みんくるモケットを使った都営バス自動車工場オリジナルグッズが販売された。販売コーナーは1回あたり10人が入場し制限時間は10分、全ての品から1人1回1点のみ。かなりの行列ができたが、看板などが残った後半は点数制限が緩和されたほか、20名程度が一機に入場するようになった。
モケット柄はスカニアの幾何学模様の生地を使った商品が数多く出品されたのが特徴。自工オリジナル商品は数多く出品されたものの、11時半頃には売り切れとなった。
バス部品は久しぶりに局番札・方向幕が出品されたが、方向幕はもう在庫が少ないのか点数は少な目だった。価格は従来の¥7,000から一本¥10,000に逆戻り。
4-3 100周年記念一日乗車券(第二弾)
都営バス各営業所・支所が独自にデザインした19種に、自動車部(本局)枠を加えた全20種の記念一日券が販売された。詳しくは別記事を参照。全てバス一日乗車券の前売り(500円・半年有効)。本来はそれぞれの営業所窓口でのみの販売となるところ、バスまつりでは先行販売で特別ホルダー台紙つき全20種のセット販売を行った。青梅支所の販売分は通常は700円券のみとなるため、500円券はある意味レアだろう。
みんくるグッズブース(1)での販売だ゛か、100部限定とあって今回のバス祭りでもっとも人気を集めており、数十分で完売となった。
4-4 都営バス100周年記念「みんくる」ぬいぐるみ先着販売
100周年限定仕様の特大ぬいぐるみを先着270名様に販売した。2,500円。9:30より専用に列を作って整理券の配布をしてすぐに配布終了となった。販売は12時以降イベント開催中で、そのほかの列に並ぶ場合は配布後に一般販売列に並ぶ形となった。
4-5 新グッズの先行販売
新発売グッズとして、「都バスボックスティッシュカバー(1,600円)」「みんくるダイカットステッカー(700円)」が、また「みんくるぬいぐるみマスコット第5弾(2,000円)」「アクリルスタンドキーホルダー(走る)(2,000円)」を販売開始。ティッシュカバー・ステッカーはみんくるグッズブース(1)、マスコット・キーホルダーは人気が見込まれるため独立してみんくるグッズブース(2)で行列を作る形となった。
4-6 グッズ等販売・事業紹介ブース
都電・都営地下鉄グッズブースやバス関連雑誌ブースなど様々なブースが出店した。詳細は以下の通り。
・東京都交通局電車部-都電・都営地下鉄等のグッズ販売
・東京都交通局職員部-都営バス採用のPR
・とえいろ-都営交通沿線の店舗・企業の魅力的な商品・食品の販売
・はとバスエージェンシー-はとバスグッズの販売
・マガジン大地-「バスマガジン」・バスグッズ等の販売
・ぽると出版-「バスラマン」・バスグッズ等の販売
・バスグラフィック/バスギア-「バスグラフィック」・バスギアサイトの紹介等
・日本自動車連盟東京支部-子ども安全免許証の発行など