都営バス資料館

K代(S56)-総括

総括 いすゞ 日野 三菱 UD K代データ

特徴

 2回に分けて導入され、1回目(前期)がK320~K385で昭和56年6月から7月下旬にかけて順次、2回目(後期)がK386~K525で年度をまたいだ昭和57年5月後半から6月前半にかけて導入された。
 後期代が次年度となったのはH代およびK代前期で採用された塗色が都民や利用者から不評を買い、新たな塗色が決定されるまで導入が見送られたためである。
 この代での大きな特徴としては、パワーステアリングの導入により運転疲労の軽減がなされたことと、降車口に車外確認光電管の取り付け(赤外線車内外3光束)で降車客の確認が容易になり、安全性が向上したことである。また、フロントガラスの裏側にある前扉戸当りの柱が薄い平滑タイプへ変更が行なわれたほか、運転席の行先表示選択器に幕番号を示す出力回路(ハブカ行先選択)を設置した。
 そして、後期代では車体の塗色が新デザイン、いわゆるナックルラインと呼ばれる緑とクリームを基調とした塗色になったことが挙げられる。この塗色は現在に至るまでの一般車の標準塗装となっている。
 前期導入車と後期導入車とは型式の変更等も各車種ともなく大きな変更点も特にないが、車体の色が変わるだけでイメージがかなり変わるものだという印象を受ける。上述の通り後期車は翌年度にずれ込んだため、次の導入のL代前期車とはわずか2ヶ月ほどしか差がない。
 貸切車は観光車が5輌導入された。三菱を除く3メーカーが導入され、昭和40年代前半の観光車の置き換えが本格的に始まった。なお、装備はH代を引き継いでおり、特に目新しいものはない。
 特定車は増車目的でいすゞが1輛導入された。

初期配置

メーカー 車体 型式 備考 A
品川
M
目黒
B
渋谷
C
新宿
X
八王
D
杉並
W
青梅
E
小滝
T
早稲
F
練馬
G
大塚
P
巣鴨
Y
志村
N
北 
H
千住
K
南千
Z
青戸
L
江東
R
江戸川
U
今井
V
江戸
S
深川
総計
いすゞ 川重 K-CLM470V 7 7 7 14 35
K-CRA580 貸切 1 1
富士 K-CLM470V 7 14 21
K-CLM470 特定 1 1
いすゞ 集計 8 7 8 7 14 14 58
日野 日野 K-RE101WR 14 14 8 7 43
K-RV742P 貸切 1 1 2
日野 集計 15 14 9 7 45
三菱 呉羽 K-MP107K-3U 14 7 21
三菱 K-MP107K-3U 7 7 7 21
三菱 集計 14 7 7 7 7 42
日デ 富士 K-U36K-AR 7 7 7 12 14 47
K-RA51R 貸切 1 1 2
日デ 集計 8 7 7 13 14 49
総計 15 14 14 8 9 7 7 8 8 7 7 7 7 7 7 13 14 14 7 14 194

20140108_212823_630

都営バスの"非公式"総合ファンサイト。

※趣味的な事柄に関する現場(営業所等)への問い合わせは
 業務の大きな迷惑になりますので、お止め下さい。
Return Top