概要
一般車・燃料電池に分かれて導入された。一般車は全て三菱の大型ノンステップバス(2PG-MP38FK)が全140台で、延期した東京大会に間に合わせるため、5月上旬から新車納車となった。Y代以来8年ぶりの三菱ふそう車となった。青梅仕様は存在しない。
大会の臨時輸送に使う想定だったため、7月前半まで毎週15台のペースでの登場となった。新車の7割、100台近くが有明営業所に仮配置となり、運賃箱を装備しない送迎専用車として登場した。バスロケや各種整備を有明にて行った後、6月からは仮車庫として開設された海の森車庫に順次転送され、留置が始まっていった。
残る直納分は、大会用のメディアシャトル専属で使われる車両数の補助を目的に、品川・渋谷・南千住・深川・江戸川営業所を中心に運賃箱ありの仕様で配置された。これ以外の直営営業所・支所は大会の乗務員送迎の目的で運賃箱なし仕様が中心だった。大会輸送の項も参照。このため、大会輸送にかかわらないはとバスの委託支所は直納が存在しなかった。
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新車140台は7月までに全て登録され、同月には観客輸送の試運転を行う姿も見られるようになったが、政治判断により東京地区で行われるオリンピック競技については無観客が直前に決定。乗客輸送数の変更により7月の末期納車分は本来臨時輸送だったのが直納に変更されたものもあるようだ。
8月下旬からのパラリンピックにおいても無観客開催が決定され、有明や海の森に用意した車は残念ながら使われないことになった。これに伴い、G代の正式配置が繰り上がり、8月中旬より順次各車庫へと転出が始まり9月までにほぼ完了した。
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燃料電池バスは深川に1台のみ登場した。三菱フィナンシャル・グループ5社(以下MUFG)の寄付により運行を始めたもので、燃料電池では初のラッピングバスとなっている。それ以外はF代までの同型車と変わらない。