都営バス資料館

X代(H3)-総括

総括 いすゞ 日野 三菱 UD X代データ

特徴

 3回に分けて導入された。前期(1回)はX300~X410で平成3年7月に導入、中期(2回)はX411~X581で同年10月から11月にかけて導入、後期(3回)はリフトバスや都市新バス仕様車を主とするX582~X630で平成4年3月に導入された。
 一般車は青梅を除く18の車庫に307輌が、また観光車が6輌、特定車が4輌導入された。主にH・K代の代替を目的として、W代に続き大量に導入された。そのうち観光車は6輌、特定車は4輌である。
 W代との変更点としては、車側灯の取り付けが挙げられる。またV代に続き機械式オートマチック車をほとんどの営業所に2輌ずつ試験的に導入した(詳しくは三菱の項目内を参照)。日野のHIMRが試験的に導入され、およそ20年ぶりにハイブリッドバスと名のつくバスが導入された。
 一般車以外で特筆すべき点としては、W代で導入された都市型超低床車をベースにして後扉や系統停留所天井案内機を省略し、座席配置を見直してリフトを搭載した「リフト付き都市型超低床バス」の導入が行われた事である。リフト付き都市型超低床車の登場により、新宿以外にも千住・早稲田と指定車種以外の組み合わせが導入される営業所が増えた。
 観光車はこの代より指名競争入札制度が導入され、同一年度は配置営業所にかかわらず同一車種となった。これは、隊列を組んで運行するときに車型を統一したいという営業課からの要請があったためで、この年度はいすゞ車が採用された。また交通局80周年事業に合わせ、観光車の塗装を一新することになった。デザインコンペの結果、日野車体工業の案が採用され、白をベースに四季の変化を表現したデザインに決定した。X代は登場時からこの塗色となり、既存車も平成3年8月~12月にかけて順次塗装が変更された。
 また、特定車には中型車が採用された。X代ではリフトを省略したため、座席定員数が多いのが特徴である。

初期配置

メーカー 車体 型式 備考 A
品川
M
目黒
B
渋谷
C
新宿
D
杉並
W
青梅
E
小滝
T
早稲
F
練馬
G
大塚
P
巣鴨
N
北 
H
千住
K
南千
Z
青戸
L
江東
R
臨海
V
江戸
S
深川
総計
いすゞ IKC U-LV224K 9 9
U-LV324K 11 14 31 56
U-LV771R 貸切 1 1 1 1 1 1 6
U-LV870L改 リフト 1 1 2
U-LR332J 特定中型 1 1
富士 U-LV324K 12 21 33
いすゞ 集計 1 14 15 1 9 12 2 32 21 107
日野 特殊 U-CG3KSAU 銀ブラ 3 3
日野 HU2ML リフト 2 2
U-HT2MLAA 24 2 2 20 48
U-HT2MLA改 HIMR 1 1
U-HU2MLAA 30 30
U-RJ3HJAA 特定中型 2 2
日野 集計 24 2 2 3 2 50 3 86
三菱 三菱 U-MP218K 16 12 11 39
新呉羽 U-MP218K 2 15 17
U-MP618K 17 17
U-MP628M リフト 1 1 2
U-MK517J 特定中型 1 1
三菱 集計 20 16 17 12 11 76
日デ 富士 UA440HAN改 リフト 2 2
U-UA440HAN 1 1
U-UA440HSN 13 27 5 45
日デ 集計 2 13 27 6 48
総計 24 2 21 16 3 2 15 18 14 9 12 27 19 12 11 6 32 50 24 317

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