都営バス資料館

L代(S57)-総括

総括 いすゞ 日野 三菱 UD L代データ

特徴

 2回に分けて導入された。1回目(前期)がL526~L598で昭和57年7月末に、2回目(後期)がL600~L734で昭和58年3月後半にまとめて導入された。
 前回導入のK代後期の導入が新塗色の選定等のスケジュールで年度を越えた5月から導入が始まった関係で、L代前期車との間が短いものでは2ヶ月となった。
 一般車は、北・今井・青梅・八王子を除く17の車庫に計188輌が導入された。
 この代での大きな特徴としては、後期導入車のいすゞ車と日デ車に富士重工の新型ボディ5E(正式名称15型E)を採用したことである。登場時には「キュービックスタイル」と名づけられ、大幅なイメージチェンジを果たした。もっとも、一般的にはキュービックと言うと川重キュービックLVのほうが有名になってしまったが……(→N代いすゞの項参照)。
 この新型キュービック車体は、昭和57年5月に観光系がキュービックモデルへの全面移行した後の同年8月に登場したモデルで、スケルトン化を視野に入れて直線的な外観を強調させつつ、大型方向幕装備が一般的になり大型方向幕への対応性向上やガラス面積の拡大など図りつつも、車種によらず1種類のライト周りで済むようにと生産性の向上も考慮された。
その後、「P-」規制車より、いすゞ車のヘッドライト及びフォグランプの形状が角型のものが標準仕様となり、いすゞ車とそれ以外とで2種類のライトベゼルを用意しなくてはならなくなった。しかし、逆に富士重工は特別仕様として、いすゞ車以外の車種でも角型ヘッドライトに対応できるラインナップを用意し、事業者のなかでもいすゞ車も富士重工で導入している事業者を中心に日デ車や日野車の角型ヘッドライト車を納入した。
 また、外観上の大きな特徴は前面大型表示窓をインナータイプに改め一体のフロントウインドシールドガラスの中に収め、方向幕部分による車体の凹凸が無くなり従来車に比較してスマートな外観に仕上がったことである。また、後面窓は観光車と共通の大型曲面ガラスを採用し、背面方向幕箱をガラス内側に密着させ吊り下げ式とする等、全てにおいて先進的な車になり、他社の車体メーカーに大きな影響を与えた車体になった。
 観光車は前年度に引き続き5輌導入された。昭和44年度のT代の置き換えで、いすゞ3輌・三菱2輌である。この代より走行性能に優れたスチールラジアルタイヤが採用されたほかは大きな仕様変更はない。

初期配置

メーカー 車体 型式 備考 A
品川
M
目黒
B
渋谷
C
新宿
X
八王
D
杉並
W
青梅
E
小滝
T
早稲
F
練馬
G
大塚
P
巣鴨
N
北 
H
千住
K
南千
Z
青戸
L
江東
R
江戸川
U
今井
V
江戸
S
深川
総計
いすゞ 川重 K-CLM470V 14 14 13 41
K-CRA580 貸切 1 1 1 3
富士 K-CLM470V 14 7 21
いすゞ 集計 15 1 14 14 14 7 65
日野 日野 K-RE101WR 21 7 21 14 63
三菱 呉羽 K-MP107K-3U 14 7 21
K-MS613N 貸切 1 1
三菱 K-MP107K-3U 7 14 7 28
K-MS613N 貸切 1 1
三菱 集計 15 7 8 14 7 51
日デ 富士 N-U36K-AR 7 7 14
総計 21 7 15 15 21 1 7 7 14 14 8 14 7 7 14 14 7 193

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