MP107K-3U
《前期》一般大型車(MP107K-3U)が全車呉羽ボディで早稲田に5輌導入された。前回導入のF代後期車との大きな変更点はないが、前面視野拡大窓、通称早稲田窓が採用されたのがポイントである。
前面視野の向上を図るため、前扉に通し窓を採用したり、大型フロントガラスを採用したりするなどの変更を重ねてきたが、更なる向上を図るための施策として、この5輌にはかつて民営バス事業者が昭和40年代に採用していたような「前面視野拡大窓」と呼ばれるものを採用した。大きさは前面の非常コック操作扉部分まで窓を掘り下げた形になっているものである。この窓は以後数年に亙って続き、早稲田に導入された車にのみ試用されたため「早稲田型」などと呼ばれた。
《中期》一般大型車(MP107K-3U)で試作冷房車である2輌が呉羽ボディで早稲田に導入された。冷房装置は三菱製で、日野車同様に屋根上の大きな装置を車体後部に載せ、ひときわ目立つ外観になった。他車種同様に天井換気口を廃止し、ラインクロスファンを取り付けた。正面マスクは、もちろん「早稲田型」である。
▲B-G361[oka]
▲T-G362[oka]
▲T-G366 []
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▲T-G367 []
▲T-G367[oka]
K-MP107K-3U
《後期》一般大型車(K-MP107K-3U)が35輌で、三菱ボディが千住・南千住・青戸にそれぞれ7輌ずつで計21輌、呉羽ボディが渋谷・早稲田に7輌ずつの計14輌が導入された。早稲田を除き各2輌ずつ試作冷暖房車が導入された。三菱ボディは前回導入のF代車で新型式に変更されモデルチェンジがされており、既に排ガス規制をクリアしていたため、排ガス記号の「K-」が付けただけであり大きな変更はない。
ボディ関連の大きな特徴としては、三菱・呉羽のボディが共通になったことである。なお、早稲田の車は新型リベットレス車体での「早稲田型」の登場となった。
▲H-G427[饂飩]
▲H-G429 []
▲K-G434[き]
▲K-G435[饂飩]
▲Z-G437 []
▲Z-G437[oka]
▲K-G437[饂飩]
▲Z-G440 []
▲K-G450[き]
▲H-G450[oka]
▲K-G455[き]
▲K-G456 []
▲K-G456[き]
▲B-G461[oka]
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▲T-G465[oka]
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K-MP107K [特定]
リフト付きの冷房車(K-MP107K)が千住に1輌導入された。この車と同年のいすゞ車は冷房つきの新世代車だということもあり、一般車の更新サイクルに巻き込まれることもなく、15年の長きにわたって活躍した。