総括 いすゞ 日野 三菱 UD その他
B代データ A代データ
特徴
路線車はA代と名乗っているが、交通局によれば昭和49年度1回目の導入で、B代と同じ年度という扱いになっている。全車とも昭和49年6月下旬に導入された。それ以外の車は基本的に昭和48年度末に入った。無償貸与車輌であるミニバスは昭和49年2月に導入され、特定車も日デ車の昭和49年4月と三菱車の5月導入を除けば48年度中の導入となっている。
B代路線車も昭和49年度導入で、B代は2・3回目導入分にあたる。2回目はB401~509で昭和49年8月末から9月末にかけて導入、また3回目はB510~529で、年度末となる昭和50年3月末にまとめて導入された。
昭和48年秋に突如来襲したオイルショック不況は交通局にも様々な影響をもたらし、路線再編成を中心にした再建の動きを加速することになった。
車輌面では、特定バスの営業を本格開始(それまでは貸切免許での運行)に伴うリフト付車の導入などを本格的に行なっている。一般車はA・B代ともに昭和49年度車の扱いだが予算区分の違いから分かれていたようで、B代に比べるとA代車は非常に少なく、一般車はわずか13輌となった。3メーカーでの導入となり、三菱車の導入はない。前回導入車(昭和47年度)との各車種共通の変更点としては、全車で背面方向幕が復活し、方向幕の前面系統幕・側面・背面の方向幕を3連動とした。また、今年度以降の全車が低床式の車輌になった。
これ以外に、路線用途としてミニバス[東01](東京駅北口~新橋駅)用の13輌が昭和49年2月の開通にあわせて導入された。
特定車は27輌が導入された。全車中扉にリフト付きであり、4メーカーの特定車が出揃うことになった。いずれのメーカーも前扉は広幅で、中扉が両開きの3枚折戸という特徴のある形をしている。これらの車の導入で、貸切転用車ばかりであった特定車はそのほとんどがリフト付特定車に置き換えられ、本格的に特定輸送事業が始まることとなった。
B代路線車は15の車庫に117輌が導入された。前回導入のA代車の導入からわずか3ヶ月しか経過していないが、A代車からの共通の変更点としては、フロントガラスを従来の4分割窓から2枚分割窓に変更し左右のピラーがなくなり視界を向上させたほか、熱線吸収ガラスを採用したことが挙げられる。後期車からは、安全策として前ステップに乗客検知用のテープスイッチが取り付けられたほか、側面及び後面行き先照明を電球から蛍光灯へ変更し視認性の向上が図られた。蛍光灯はZ代後期の三菱の背面幕装備車でも実装されたが、電球から再び戻ったことになる。また、運転席にリクライニング式シートを採用したほか、ワイパーブレードを大型化し運転環境の向上を図った。また、後面の局番号の表示を切り抜きシールで直接後面ガラスに貼り付けていたものから、透明のプラスチック製の局番号札が作成されるようになった。
特定車はA代に引き続き、33輌と大量に導入され、事業拡大と増車が図られた。この導入で、ほとんどの営業所に特定車が導入されたことになる。
貸切観光車はいすゞの2輌が導入された。昭和42年度のN代の置き換えとして導入された。3年ぶりの導入となったが、前回と比べると出入口扉の開閉が自動化されたほか、自動吸排気式換気扇が装備され、車内にはカーポットが標準装備されるなど、より設備が近代化された。B代では追加で2輌が導入された。仕様の大きな変更点は特にない。
初期配置(昭和48年度)
メーカー | 車体 | 型式 | 備考 | A 品川 |
M 目黒 |
B 渋谷 |
C 新宿 |
X 八王 |
D 杉並 |
W 青梅 |
E 小滝 |
T 早稲 |
F 練馬 |
G 大塚 |
P 巣鴨 |
Y 志村 |
N 滝野 |
H 千住 |
K 新谷 |
Z 青戸 |
L 江東 |
R 江戸川 |
U 今井 |
V 江戸 |
S 深川 |
総計 |
いすゞ | 富士 | BU04 | 特定 | 5 | 1 | 3 | 9 | |||||||||||||||||||
BU20KP | 貸切 | 1 | 1 | 2 | ||||||||||||||||||||||
いすゞ 集計 | 6 | 1 | 1 | 3 | 11 | |||||||||||||||||||||
三菱 | 富士 | MR410 | 特定 | 3 | 5 | 2 | 10 | |||||||||||||||||||
日デ | 富士 | U20H | 特定 | 2 | 2 | |||||||||||||||||||||
日野 | 帝国 | RE100 | 特定 | 2 | 5 | 7 | ||||||||||||||||||||
総計 | 2 | 3 | 6 | 1 | 5 | 1 | 3 | 2 | 5 | 2 | 30 |
メーカー | 車体 | 型式 | 備考 | A 品川 |
M 目黒 |
B 渋谷 |
C 新宿 |
X 八王 |
D 杉並 |
W 青梅 |
E 小滝 |
T 早稲 |
F 練馬 |
G 大塚 |
P 巣鴨 |
Y 志村 |
N 滝野 |
H 千住 |
K 新谷 |
Z 青戸 |
L 江東 |
R 江戸川 |
U 今井 |
V 江戸 |
S 深川 |
総計 |
初期配置(昭和49年度)
メーカー | 車体 | 型式 | 備考 | A 品川 |
M 目黒 |
B 渋谷 |
C 新宿 |
X 八王 |
D 杉並 |
W 青梅 |
E 小滝 |
T 早稲 |
F 練馬 |
G 大塚 |
P 巣鴨 |
Y 志村 |
N 滝野 |
H 千住 |
K 新谷 |
Z 青戸 |
L 江東 |
R 江戸川 |
U 今井 |
V 江戸 |
S 深川 |
総計 |
いすゞ | 川重 | BU04V | 2 | 9 | 7 | 20 | 38 | |||||||||||||||||||
BU20KP | 貸切 | 1 | 1 | |||||||||||||||||||||||
富士 | BU04V | 5 | 17 | 2 | 2 | 3 | 29 | |||||||||||||||||||
BU04 | 特定 | 2 | 2 | 4 | 1 | 2 | 11 | |||||||||||||||||||
いすゞ 集計 | 5 | 2 | 4 | 17 | 6 | 11 | 9 | 25 | 79 | |||||||||||||||||
日野 | 帝国 | RE100SR | 4 | 7 | 7 | 18 | ||||||||||||||||||||
RE100 | 特定 | 1 | 4 | 3 | 3 | 1 | 12 | |||||||||||||||||||
RL100 | 特定 | 1 | 1 | |||||||||||||||||||||||
日野 集計 | 5 | 11 | 11 | 3 | 1 | 31 | ||||||||||||||||||||
三菱 | 呉羽 | MR410-2UA | 10 | 3 | 8 | 21 | ||||||||||||||||||||
富士 | B905N | 貸切 | 1 | 1 | ||||||||||||||||||||||
MR410 | 特定 | 1 | 2 | 1 | 2 | 6 | ||||||||||||||||||||
三菱 集計 | 11 | 2 | 4 | 9 | 2 | 28 | ||||||||||||||||||||
日デ | 富士 | U20H-AR | 7 | 10 | 7 | 24 | ||||||||||||||||||||
U20H | 特定 | 2 | 1 | 3 | ||||||||||||||||||||||
日デ 集計 | 7 | 12 | 7 | 1 | 27 | |||||||||||||||||||||
トヨタ | 荒川 | BU19改 | ミニバス | 13 | 13 | |||||||||||||||||||||
総計 | 18 | 11 | 11 | 5 | 2 | 11 | 3 | 4 | 2 | 7 | 17 | 6 | 12 | 11 | 4 | 9 | 2 | 7 | 9 | 1 | 1 | 25 | 178 |
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