都営バス資料館

A代(S48)-その他

総括 いすゞ 日野 三菱 UD その他
B代データ A代データ

BU19改

ミニバス用に、トヨタのコースター(BU19改)が13輌導入され、品川所属となった。このために車番の800番台が新たに設定された。トヨタ自動車からの無償貸与だったようで、予算区分は他とは異なる。なお、車体部分は荒川車体(現、アラコ→トヨタ紡織)であった。
 ミニバスとは自家用車に近い昨日の公共交通機関であり、狭い範囲で高頻度に運行し、官庁街や会社等の業務で使う交通をミニバスが担うことで、道路混雑緩和と公害の減少に役立てるという目的で開始したものである。コースターはミニバス用に使われる車種で昭和45年に発売を開始したもので、交通局としてはおよそ13年ぶりのトヨタ車導入となった。
 ミニバスは現在のコミュニティバスのような特性を先取りしたものとも言えるが、従来の都バス停留所と兼用したため停留所間隔が長くてミニバスの特性が発揮できず、また車体高が1.8mしかなかったため座席定員制で立席が不可であり、塗装が一般車と同じクリームに水色帯だったために事業用車だと思われたということもあり、成績は不振を極めた。結局、リニューアルのため車体をもう一回り大きくした新車を導入することになり、昭和55年8月限りで全車除籍された。

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