都営バス資料館

P代(S60)-総括

総括 いすゞ 日野 三菱 UD P代データ

特徴

 2回に分けて導入された。前期分はP515~564と中型車のP828~857で昭和60年7月中旬を中心に、後期分は都市新バスのP250~277とP565~620・858~871で昭和61年2月中旬から3月中旬にかけて導入された。
 前期導入では、いすゞ7輌(富士7輌)、日デ7輌、日野28輌、三菱7輌(三菱7輌)が導入された。各車種とも共通のN代後期車との変更点は、大型車全車で車掌用スペースおよび車掌用側窓(中扉隣の左右引き違い式窓)を廃止したことである。これにより、名実ともに「ワンマン専用車」になり、車内にあった応答ブザーや、車掌乗務時に使用する中扉開閉スイッチといったツーマン時に使用する機器が廃止され、車掌用スペースの部分には座席が新たについた。また、全車ワンマン専用車になったこと伴い、側面の「出入口」表示板が差込式から車体に表示板を直接貼り付けるよう変更された(日野車のみ後期から)。
 その他、青梅の中型車を除き、側面方向幕位置が中扉前から前扉すぐ脇に変更された。また、後部に乗降中を後続車に知らせるための乗降中ランプが設置された。また車内蛍光灯カバーも、小さい膨らみのあるものから、平らな少し大きめのものに変更された。
 後期導入では、いすゞ49輌(川重:35輌、富士14輌)、日デ14輌、日野21輌、三菱14輌(呉羽:14輌)が導入された。各車種ともP代前期車との変更点は、先行採用された三菱車以外の3車種ともフィンガータッチシフトコントロールノブが採用されたことが挙げられる。
 特定車は事業最初期に導入されたZ代や、またA代の一部を置き換えとして10輌が導入された。特定車自体が昭和56年度のK代で増車されて以来4年ぶりの新車であり、新世代のボディを身にまとい、一気にレベルアップを果たした。ただし、日産ディーゼル車のみ置き換え対象がなかかったために導入されなかった。
 貸切車は昭和49年度導入のA代の置き換えとして2輌導入された。いずれもいすゞ車である。

初期配置

メーカー 車体 型式 備考 A
品川
M
目黒
B
渋谷
C
新宿
D
杉並
X
八王子
W
青梅
E
小滝
T
早稲
F
練馬
G
大塚
P
巣鴨
N
北 
H
千住
K
南千
Z
青戸
L
江東
R
江戸川
U
今井
V
江戸
S
深川
総計
いすゞ 川重 P-LV314K 6 6
P-LV314K改 LPG 1 1
P-LV214K 28 28
P-LV219Q 貸切 1 1 2
P-LV314K 特定 1 1 1 3
富士 P-LV314K 7 14 21
P-LV314K 特定 1 1
いすゞ 集計 1 1 8 29 8 1 14 62
日野 日野 P-RT223AA 7 7 14
P-HT233BA 7 7 7 21
P-RJ172BA 中型 14 14
P-HT233BA 特定 1 1 1 1 4
日野 集計 15 1 8 15 14 53
三菱 呉羽 P-MK116J 中型 14 14
P-MP218K 特定 1 1 2
三菱 P-MP218K 7 7
三菱 集計 1 14 8 23
日デ 富士 P-U32K 7 14 21
P-RM81G 中型 7 7
日デ 集計 7 7 14 28
総計 15 1 1 1 8 1 15 8 7 29 8 7 14 8 14 1 14 14 166

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