都営バス資料館

LEDの文字サイズ

 LEDはドットの明滅で文字を表現しているため、方向幕とは全く文字の表示が異なる。そのため、さまざまな大きさの文字が用意され、用途によって使い分けられている。ここでは各々の文字を種別分けしてみよう。なお、(横×縦)は文字の枠のサイズである仮想ボディの大きさを、ドット幅は文字の太さに何ドット使っているかを示す。これ以外にも、系統番号の部分の文字の大きさはやや特殊なサイズを使っているが、前面・側面・背面の解説で触れよう。

和文

1. 33ドット通常/太字(通常…横2×縦2、太字…横3×縦2ドット幅)

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大きすぎる文字のためか、基本的に使われない。

2. 29ドット通常/太字(通常…横2×縦2、太字…横3×縦2ドット幅)

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太字は前面で経由地のない行き先だけの場合に用いられる。通常の文字は使われるのはまれ。太字は28×28ドットの文字(太さ2ドット)に対して、さらに横に1ドット重ねているのが特徴。

3. 25ドット通常/太字(通常…横2×縦2、太字…横3×縦2ドット幅)

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前面の行き先で、経由地がない場合で、なおかつ6文字以上の場合に標準的に用いられる。太字は後づけで制作された表示でたまに見ることができる。

4. 21ドット 通常/太字(通常…横2×縦2、太字…横3×縦2ドット幅)

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前面で経由地が入る通常の行き先表示に使われる。最も目にする機会が多いと思われる。 太字は通常の21ドットの文字に比べて、さらに1ドット分太字になっている。前面の行き先の一部に使用。

5. 21ドット横倍(横4×縦2ドット幅)

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通常の21ドットを横に倍に引き伸ばしたもの。都営ではほとんど採用例はなく、無番の一部の前面行き先で使われているだけ。

6. 19ドット(横2×縦2ドット幅)

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前面で経由地が入り、なおかつ行き先の文字数が大きいときの文字に使われる。また、背面の行き先の標準的な大きさでもある。太字は用意されていないようだ。

7. 16ドット 通常/太字(通常…横1×縦1、太字…横2×縦1ドット幅)

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前面では補助的な記載にとどまるが、側面ではメインで使用される。前面・背面とも、文字数がさらに多くなる場合に使われる。側面での使用例は、行き先だけの場合等。

8. 16ドット横倍(横2×縦1ドット幅)

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16ドットを単純に横に倍角にしたもの。[草64]王子駅の背面表示の一例のみ確認されている。

9. 16ドット太字縦倍(横2×縦2ドット幅)

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16×16ドットの文字を、横に1ドット重ねた後に、縦を単純に倍角にしたもの。前面で、行き先だけでなおかつ文字数の多い場合に用いられる。

10. 12ドット 通常/太字(通常…横1×縦1、太字…横2×縦1ドット幅)

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前面の経由地の標準的なサイズのほか、背面で行き先の文字が多い場合もこれになる。太字は前面・背面のごく一部で使用される。
通常の縦倍表示も前面行き先の補助的な記載として用いることが多い。

11. 9ドット(横1×縦1ドット幅)

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太字はないようだ。ごく一部の前面の経由地のほか、側面・背面でスペースがないときに使われることがある。

欧文

1. 横4ドット×縦5ドット

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 前面で主に使用。経由地・行き先が両方揃っている場合、これが使われることが多い。大抵の文字は横4×縦5に収まっているが、AEFMOWXYは横5×縦5になっている。また、長音記号については文字を縦に1ドット縮めて枠より上に伸ばし棒を置く専用の文字を作ることが多い。

2. 横5ドット×縦6ドット

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前面、側面で使用。前面では行き先のみで文字数が少ないときに、側面は文字数が多いとき(2段表記時)に使われる。大抵の文字は横5×縦5に収まっているが、MOWの文字については横6×縦5になっている。なお、横幅の長い文字の場合、文字の間隔がその分削られる。例えば、「BA」と並んでいた場合の文字間隔が3ドットあったとすれば、「BO」と並んだ場合は2ドットになる。

3. 横5ドット×縦7ドット

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 前面、側面で使用。前面では行き先のみでローマ字の文字数が多いときに、側面は文字数が多いとき(2段表記時)に使われる。これについては全ての文字が枠内に収まっているため、特にはみ出る文字はない。

4. 横5ドット×縦9ドット

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 前面、側面で使用。ただし前面での使用例は[市01]の1コマだけである。基本的には側面で文字数が多いとき(1段表記時)に使われる。

5. 横7ドット×縦12ドット

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 側面で使用。通常の行き先表記や日本語と混じった英字表記に使われる。6×12の文字と7×12の文字が混在しているが、枠の大きさは7×12になっているようだ。

数字

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 側面・背面の系統番号に使われる数字。系統漢字が1文字の場合は太字(横5×縦9ドット)が使われる。2文字の場合や、甲乙が入る場合は一回り小さい横4×縦8の文字となる。背面の場合、系統漢字が2文字の場合に上の5×9ドットの太字が使われる。
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 背面の通常の系統数字。横7×縦13という変則的なサイズの太字になっている。参考までに、太字でないバージョンも下段に記載している。

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