都営バス資料館

梅77

[梅77]

担当営業所

青梅支所

運行区間

系統番号 枝番 起点、経由地、終点 備考 キロ程(往) キロ程(復)
梅77 裏宿町~東青梅~吹上~JA西東京~河辺駅北口 7.330 7.330
甲折返-1 青梅車庫~東青梅~吹上~JA西東京~河辺駅北口 6.760 6.760
甲折返-2 青梅駅~東青梅~吹上~JA西東京~河辺駅北口 5.960 5.960
甲折返-3 裏宿町~青梅駅 1.370 1.370
甲折返-4 青梅車庫~青梅駅 0.800 0.800
甲折返-5 河辺駅北口→東青梅3→城前橋→吹上→JA西東京→河辺駅北口 午前のみ 6.000
甲折返-5 河辺駅北口←東青梅3←山城橋←吹上←JA西東京←河辺駅北口 午後のみ 5.790
青梅駅~駒木町~万年橋~青梅駅 4.190 4.190
東青梅駅~千ヶ瀬4~駒木町~万年橋~青梅駅 昼のみ 5.050 5.050
青梅駅~東青梅駅~河辺駅南口 3.330 3.330

年表

系統 年月日 営業所 距離 概要
梅77  S50. 8. 1 青梅 10.460km 青梅(現青梅車庫)~東青梅~吹上~河辺駅北口が開通
梅77  S51. 4.15 青梅 10.260km 青梅駅~万年橋~長渕7~東青梅駅~東青梅~吹上~河辺駅北口に変更
梅77  S55. 4.14 青梅 11.010km 東青梅駅~長渕7~万年橋~青梅駅~東青梅~吹上~河辺駅北口に変更
梅77乙  S63. 3.13 青梅 4.190km 青梅駅~万年橋~青梅駅を開設
梅77甲  H 8.11.25 青梅 5.960km 東青梅駅~青梅駅を短縮
梅77甲  H 9.11.29 青梅 6.760km 梅77丙と統合、青梅車庫~青梅駅を延長
梅77丙 H 9.11.29 青梅 5.050km 東青梅駅~長渕7~青梅駅を開設、新たに梅77丙を名乗る
梅77甲  H10. 4.17 青梅 7.330km 裏宿町~青梅車庫を延長
梅77甲折 H11. 3.20 青梅 *** 河辺駅~塩船観音循環を開設
梅77丁  H11. 3.20 青梅 3.330km 青梅駅~河辺駅南口を開設

路線概要

atozd_383  [梅77]は、河辺駅~青梅駅エリアを面的に網羅する、複数の路線の集まりになっている。全く性格の異なる路線が同じ系統番号を名乗っている不思議な状況は[梅76]にも通じるところがあるが、両者とも歴史的経緯でこのような姿になったものである。詳しくは、各系統の歴史の項目を参照されたい。
 本線格といえる[梅77甲]は、河辺駅と青梅駅を結び、さらに青梅車庫や裏宿町まで足を伸ばす。再開発で近代的になった河辺駅北口を発車すると、他の系統と同様に北上して青梅街道を横切り、豊岡街道に右折する。郊外店が建ち並ぶ、何の変哲もない街並みが続く。JA西東京前を過ぎ、大門二丁目で左折。両側に続く民家の石垣が印象的だ。霞川を渡ると霞橋停留所。青梅慶友病院を左手に見ながら、交番のある交叉点で左折し、城山通に入る。慶友病院は大きく、左手にしばらく駐車場が続く。塩船観音入口停留所からは、関東八十八箇所の第七十二番札所でもある塩船観音寺まで徒歩で10分ほど。
 吹上地区ののどかな風景の中、少々狭めの城山通を進む。吹上しょうぶ公園入口停留所は、以前はしょうぶ祭の時期だけ停車する臨時停留所だったが、道路整備が進んだため、常設の停留所となった。妙光院、光明寺と、寺院の名称が入る停留所が続き、成木街道にぶつかって左折。やはり青梅車庫や裏宿町を目指す[梅74]や[梅76]と重なるが、東青梅の先で左右に別れ、こちらは東青梅駅を経由せずに[梅70]と同様のルートで青梅駅方面に向かう。ここから先は、[梅70]・[梅74]等の項目を参照されたい。
 [梅77甲]の派生系統として、[梅77甲折返]がある。河辺駅北口を起終点とするラケット状の循環路線で、塩船循環と呼ばれる。午前は時計回り、午後は反時計回りで運行される。午後の便は、妙光院まで[梅77甲]と同様に走り、東青梅六丁目交叉点で左折。山城橋停留所を出て霞川を渡ると道が狭くなり、一方通行となる。豊岡街道にぶつかって左折し、[梅74]や[梅76]と同様に野上の手前で右折して河辺駅北口に至る。午前の便は、豊岡街道を六万公園のところまで進み、やはり一方通行の入口に右折して北上。霞川を渡って城前橋停留所を過ぎ、光明寺前交叉点で右折して[梅77甲]本線のルートに入る。
 [梅77]は、元々は河辺駅北口~吹上~青梅駅~駒木町~東青梅駅という、循環不全のような路線であった。その北側部分を[梅77甲]が、南側部分を[梅77丙]が受け継いでいる形となっている。ただ、南側部分は駒木町循環と呼ばれる[梅77乙]がメインで、元々の本線であった[梅77丙]は免許維持的に細々と運転されるのみとなってしまった。
青梅駅を出ると、[梅76丙]と同様に仲町で左折。迫力のある眺めが楽しめる万年橋で多摩川を渡り、[梅76丙]とは逆に吉野街道を左折。郷土博物館入口停留所の北側は、多摩川のうねりに囲まれた丘が釜の淵公園になっており、博物館の他にも旧宮崎家住宅や板垣退助像がある。附近にはかんぽの宿があり、公園西側の橋を渡ると大柳停留所のあたりに出ることができる。
 長渕七丁目で左折して再び多摩川を渡り、後から設置された千ヶ瀬停留所を過ぎると青梅街道の新道との交叉点に出る。[梅77乙]はそのまま直進し、狭い坂道を登っていく。西東京バスだけが停車する住江町停留所を通過し、住江町交叉点を左折。旧青梅街道をちょっとだけ走り、右に入ると青梅駅前の終点となる。
一方、[梅77丙]は千ヶ瀬五丁目の交叉点を右折して新道に入り、青梅市役所下交叉点まで直進。市役所に出るには左折すれば早いが、バスは両方通行の右を選んで進み、東青梅四丁目西交叉点で左折。青梅市役所前を過ぎれば、間もなく東青梅駅前の終点である。
 [梅77]にはもう一つ、[梅77丁]という枝系統が存在する。河辺駅北側にある総合病院への便を確保するための福祉路線であり、[梅77]本体との関連はあまりないが、河辺~東青梅~青梅地区完結だからか[梅77丁]が付番された。河辺駅の裏口のような雰囲気の南口には、都営バスはこの系統しか乗り入れない。ロータリーを出ると、そのまま南下して奥多摩街道を横切り、総合体育館の角で右折。総合病院前を過ぎ、道なりに東青梅四丁目交叉点に出て奥多摩街道を左折。そのまま市役所を過ぎ、東青梅駅に到着。この先は、[梅74]や[梅76]と同じように青梅駅前まで走り、終点となる。

歴史

 昭和50年8月、[梅76](吉野~青梅駅~上成木)と同時に西武バス小作線(万年橋~青梅駅~東青梅~塩船観音入口~七日市場~小作駅)の廃止代替として開通した。しかし、運行区間は西武バス時代とは大きく変わり青梅(現青梅車庫)~東青梅駅~河辺駅北口と、塩船観音入口~小作駅の区間は西東京バスに委ねることとしたのか、河辺駅発着となった。
atozd_391 ▲昭和51年現在
 青梅駅側についても、昭和40年代に西東京・西武が共管で走らせていた(西武は廃止済。西東京は廃止直前まで運行していたか不明)青梅駅~宮ノ平~畑中~駒木町~千ヶ瀬~青梅駅の循環線を一部継いだのか、青梅~東青梅は万年橋・駒木町・千ヶ瀬・東青梅駅・農林高校経由と遠回りする経路となった。当初は青梅駅構内に入らなかったため青梅車庫発着となっていたようだが、昭和51年4月からは他の系統と歩調を合わせて青梅駅構内に乗り入れるようになり、起点が青梅駅へと変更になった。
 さらに4年後の昭和55年には経路が組み替えられ、東青梅駅~千ヶ瀬~駒木町~青梅駅~東青梅~河辺駅北口となった。既存の経路だと、河辺駅~塩船観音~東青梅の区間から青梅駅まで出るのが遠回りになるためだろうか。これにより、S字から6の字を横に倒したような経路になった。昭和57年現在では、本線通しが9往復と青梅駅~河辺駅が別に8往復、また青梅駅~東青梅駅が2.5往復存在した。
atozd_392 ▲昭和55年現在
 しかし、この経路変更で利用実態的には青梅駅~河辺駅、青梅駅~東青梅駅の2つに分かれたと言える。昭和63年3月には[梅77乙]駒木町循環が誕生した。これは、本線の駒木町・東青梅側を独立させて、起終点の両方を青梅駅にしたものと言える。
atozd_394 ▲平成元年現在
[梅77乙]は両回り合わせて7回と本数は少なかったが、この開通で、[梅77甲]河辺駅~青梅駅~東青梅駅の通し運転は6往復に減少した。また、青梅駅~河辺駅の折り返し運転は[梅76丙](吉野駅~青梅駅~河辺駅北口)が昼間を中心に河辺駅北口に乗り入れたことで、[梅76丙]に吸収され、[梅77]としての運転は少なくなっている。また、従来は青梅駅~河辺駅北口の運転だった折り返し系統は、大部分が青梅車庫~河辺駅北口での運転となった。
 平成8年11月には青梅駅にて系統が分断され、[梅77甲]青梅車庫~河辺駅北口、[梅77乙]青梅駅~駒木町循環、[梅77丙]青梅駅~駒木町~東青梅駅となった。[甲]は塩船観音付近の宅地化もあったのか増便され、[梅76丙]の河辺駅北口乗り入れも含めて既存の1~2本/時から2~3本/時の運転に増えている。青梅駅以南は大部分が[梅77乙]駒木町循環になり、駒木町付近は本数が増加したが、[梅77丙]は昼間の4往復まで減便された。駒木町循環ができた結果、独自区間が少ないことも影響したのだろう。
atozd_396 ▲平成9年現在
 平成10年4月は[梅77甲]の一部便が、[梅74][梅76]と合わせて青梅車庫~裏宿町を延長した。このときはダイヤの骨格はさほど変わらなかったが、次に大きな変化を見せるのは平成11年3月である。[梅76丙]の河辺駅北口乗り入れが廃止され、[梅77甲折返]河辺駅北口~塩船観音循環が開通した、この結果、裏宿町・青梅車庫・青梅駅~河辺駅北口の通し運転は半減した。河辺駅側のほうが栄えていることから、循環系統にして河辺駅側の有効本数を増やしたというところだろう。河辺駅発の塩船観音・吹上方面は平日36回→44回へと増加したが、行き先と経由地のバリエーションは増えて複雑化した。[梅77甲折返]という系統番号もどうにかならないかと思うが、案内上は全て[梅77]のため、行き先で見分けているというのが実情と思われる。短距離の循環線ながら午前・午後で回り方が変わる面白いところだ。
 また、[梅77丙]は2往復に減少し、その分[梅77乙]駒木町循環に振り分けられ、駒木町付近の本数はむしろ増加した。この頃までは駒木町循環は全曜日とも午前は万年橋先回り、午後は千ヶ瀬先回りと分かれていたが、土曜休日は全便が千ヶ瀬先回りとなった。
 これ以外に、同日より[梅77丁]青梅駅~総合病院~河辺駅南口が運転を開始した。これは、西東京バスが日中のみ運行していた(ケーブル下~)日向和田~青梅駅~総合病院~河辺駅南口(~西東京団地)が廃止されたことに対応したもので、青梅駅~河辺駅南口の部分のみ引き継いで運行することになった。青梅市の総合病院へのアクセスも担っていたためだろう。この系統も[梅77]を名乗ったため、[梅77]グループは性質の異なる路線を色々と内包することになった。
atozd_399 ▲平成11年現在
 これ以降は本数も含めて、ほとんど変化がなくなっている。青梅市内の民営バスの撤退も一段落しており、しばらくはこのままの体制となりうそだ。本当であれば、それぞれ系統番号を分けたほうがすっきりするところで、都区内の都営バスでは系統番号を分かりやすく分割している例がいくつか存在しているが、[梅77]もそうなるように期待したいところだ。

青梅駅・青梅車庫・裏宿町

 [梅74][梅76甲乙][梅77甲]の車庫側の起終点は、青梅駅・青梅車庫・裏宿町の3通りがある。青梅駅発着の便はそのまま[梅76丙]吉野や[梅77乙]駒木町循環など、しばらく休んで他の系統に化ける運用も数多く、1日の運用で様々な系統に入る青梅の特徴が現れている。青梅車庫発着は入庫で、裏宿町はどうなのかというとこれも入庫便。裏宿町到着後は原則として青梅車庫まで回送となり、そのまま折り返す便はないようだ。それなら短い区間だし全便とも裏宿町まで営業すればいいのでは……と思うが、どうやら青梅市からの補助金の絡みもあるようだ。
これ以外にも、青梅駅では無番の「青梅駅」「青梅車庫」「裏宿町」をよく見るが、これは青梅駅発着の出入庫便で、裏宿町という行き先が用意されているのは青梅車庫~(回送)~裏宿町~青梅駅~(本線)…という形になっているためだ。
 青梅駅~車庫の本数は割と多いのだが、裏宿町発着は特に間隔がランダムで、数分で来たと思ったら次は数十分来ないこともザラ。願わくは、もう少し使いやすいダイヤにしてくれるといいのだが。

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