都営バス資料館

西葛27・深夜10

[西葛27][深夜10]

担当営業所

江戸川営業所

運行区間

系統 区間 距離 備考
西葛27 西葛西駅~清新第三小学校~東京臨海病院~臨海町二丁目団地 3.95/ 2.89km
折1 西葛西駅←清新第三小学校 雨の日ダイヤ
折2 西葛西駅→清新第三小学校→葛西水再生センター→臨海町二丁目団地 平土朝のみ
折3 西葛西駅←清新第三小学校←東京臨海病院←葛西水再生センター 平夕のみ
折4 西葛西駅→清新第三小学校→臨海町二丁目団地→新田住宅→西葛西駅 4.99km 平深夜のみ
折5 西葛西駅→清新第三小学校→臨海町二丁目団地 2.89km 平深夜のみ
深夜10 西葛西駅→清新第三小学校→臨海町二丁目団地→新田住宅→西葛西駅 4.99km 平深夜のみ
西葛西駅→清新第三小学校→臨海町二丁目団地 2.89km 平深夜のみ

年表

系統 年月日 営業所 距離 概要
西葛27 S59. 6. 3 葛西 1.420km 西葛西駅~陸上競技場(現・清新第三小学校)が開通
西葛27甲 S61. 1.18 葛西 2.770km 陸上競技場~紅葉川高校を延長、西葛27甲とする
西葛27乙 S61. 1.18 葛西 3.390km 西葛西駅~葛西処理場~紅葉川高校を開設(朝のみ)、西葛27乙とする
西葛27甲 H 1. 3.27 葛西 3.940/ 2.890km 西葛西駅~臨海町二丁目団地に変更延長
西葛27乙 H 1. 3.27 葛西 2.770/ 4.070km 西葛西駅(←臨海町二丁目団地)~紅葉川高校に変更、西葛27乙とする
西葛27丙 H 1. 3.27 葛西 *** 西葛西駅~葛西処理場~臨海町二丁目団地に変更、西葛27丙とする
西葛27丁 H 1. 3.27 葛西 2.690km 葛西処理場→西葛西駅を開設、西葛27丁とする
深夜03 H 1.12.15 葛西 4.990km 西葛西駅→臨海町2団地→西葛西駅が開業
西葛27戊 H 1.12.15 葛西 4.990km 深夜バスに合わせて西葛西駅→臨海町2団地→西葛西駅を開設、西葛27戊とする
西葛27乙 H 4. 3.31 葛西 *** 西葛西駅~紅葉川高校を廃止
西葛27乙 H 4. 3.31 葛西 *** 上記の廃止で、西葛27丙→西葛27乙とする
西葛27丙 H 4. 3.31 葛西 *** 同上、西葛27丁→西葛27丙とする
西葛27丁 H 4. 3.31 葛西 *** 同上、西葛27戊→西葛27丁とする
西葛27甲 H 7. 3.31 葛西 3.950/ 2.980km 一部経路変更
西葛27 H16. 4. 1 江戸川 *** 江戸川営業所に名称変更

路線概要

atozv_461 西葛西駅から清新町・臨海町の住宅地を結ぶ短距離団地系統。朝から深夜まで多くの人が利用する。深夜バスも運行されており、深夜バスは経路が通常と少々異なっている。
西葛西駅を出発すると、西葛西六丁目第三交差点を右折し、左側に江戸川球場を見て清砂通りから清新町入口交差点を左折して、葛西クリーンタウンへと進んでいく。昭和50年代後半に葛西沖開発事業により計画されたニュータウンで、中層から高層棟まで様々な集合住宅が立ち並ぶ。クリーンタウンの北部、清新町一丁目停留所付近にはスーパーや飲食店が入った商業施設も設けられている。
緑地帯を抜けると清新南ハイツ及び都営清新町二丁目アパートの区域内を進む。
都営バスで団地の中をバスが走る光景というのは意外と少なく、ニュータウン的な整備された光景を走るのは南千住汐入エリアと、この[西葛27]ぐらいでは無かろうか。ただ、無機質というわけでもなく、表通
りから外れて団地内に入ると細い歩道が路地のように張り巡らされており、都市計画としても興味深い。
清新第二中学校の先でクリーンタウンを抜け、荒川放水路堤防に突き当たったところを左折、いったん船堀街道に出る。左手には江戸川区陸上競技場があり、以前は側道上に陸上競技場停留所も設置され駅発の一部便のみ停車していたが、現在では廃止されている。
新左近川を渡るとバスは左折し左近通りへ入り、東京臨海病院前となる。京成バスの葛西駅発着の送迎バハスと異なり、病院前のロータリーには乗り入れない。なお、朝夕のみ葛西水再生センター(葛西下水処理場)を通る便が存在する(後述)。
臨海病院を過ぎると右手に公務員住宅が見え、その先左手には歩行者自転車専用の幅広い橋が見えてくる。葛西かもめ橋であり、臨海町二丁目エリアから西
葛西駅に徒歩・自転車で向かう場合の最短最速経路である。紅葉川高校の先の交差点を右折し、コーシャハイム臨海町二丁目そして都営臨海町二丁目アパートの外周を反時計回りにぐるりと回り、ウィラーアライアンスの都市間高速バスの駐機場が見えてくると中左近橋。交差点を左折すると程なく終点の臨海町二丁目団地である。ループ状の経路だが、乗り通すことは原則として不可となっている。

歴史

 葛西沖開発事業の進展により300haを越える埋め立てが進み、昭和58年に西葛西駅の南側に清新町・臨海町が新たに成立した。清新町には住宅都市整備公団(現在のUR)の清新北・中央・南ハイツの建物を中心に多数のマンションが建設され、陸上競技場もオープンした。これらの街開きに合わせて開通したのが[西葛27]である。当初は西葛西駅~陸上競技場(現・清新第三小学校)の僅か1.4kmの区間で、都営バスで最も短い系統であった。
 清新町の南側、新左近川を挟んだ臨海町も昭和60年度に整備が進んだことから、昭和61年1月に[西葛27]も紅葉川高校まで延伸し、同時に朝夕1本だけ葛西処理場経由を開設した。なお、紅葉川高校が日本橋兜町から移転してきたのは同年12月のことである。
 さらに平成元年3月には東京都住宅公社のコーシャハイム臨海町二丁目の完成に合わせ、路線も臨海町二丁目団地まで延伸した。このときに (清新町)→紅葉川高校→葛西市場→臨海町二丁目団地→(清新町)とループして折り返すようになり、現在の形が完成した。本数も増え、平日朝ラッシュ時は4-5分間隔、昼間でも10分間隔と高頻度系統へと成長していった。
 平成元年12月には深夜バスも開業し(後述)、東西線の終電にあわせて最終24:30と遅くまで設定されるようになった。平成初期の乗客人員は5,000人/日と幹線系統に比べると少ないが、短距離系統ということもあって営業係数は80前後と優良な成績だった。
 所管は当初から葛西だった。(旧)江戸川が持っても不思議ではないが、担当の余裕の差で決まったのかもしれない。
平成14年2月に[西葛26](船堀駅~葛西臨海公園駅)が開業すると、路線のほとんどが重なるため、[西葛27][西葛26]と合わせた等間隔ダイヤとなった([西葛27]としては若干減)。だが、平成16年に[西葛26]が臨海に移ったことに伴い運行間隔の調整がなされなくなり 昼間に15分程度間隔が開く時間帯もできてしまった。それでも需要は堅いようで、近年の改正では微増となっている。平成8年頃には[西葛20乙](西葛西駅~葛西臨海公園駅)と統合する計画もあったようだが、実施されないままに至っている。
 平成14年には長らく空き地だった臨海町一丁目に東京臨海病院が開院し、停留所が増設されて通院輸送も担うようになった。同時期より交換された方向幕では「東京臨海病院」の表示も側面に入るようになっている。しかし、その周辺には更地が広がる。葛西産業拠点として企業立地を考えていたようだが、現在も活用されないままであり、埋まるころには[西葛27]の活躍の場がもっと拡がっているのかもしれない。
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深夜バス

 平成元年に[西葛27]沿線への帰りの足を確保するために深夜バスが開設された。[深夜10]を名乗り、これで西葛西からの深夜バスは2系統となった。駅発は[西葛27]とほぼ同じ経路となるが、葛西市場や臨海小学校側には寄らず、臨海町二丁目団地から先は、[西葛20]のルートをたどって西葛西駅へと帰っていくところが異なる。この経路の方が西葛西駅に早く戻れるためと思われる。臨海町二丁目団地は[西葛27]本線の向かいにあるポールで終点となる。整備された本線の乗り場と比べると錆びたダルマポールが一本立っているだけの寂しい終点だったが、[西葛26]の開業により、普通のものに交換された。
 なお、22時台からは[西葛27]扱いで[深夜10]と同一の経路を運行している。方向幕は臨海町二丁目団地で西葛西駅行きに切り替わっていたが、平成16年の江戸川への担当変更時の幕交換で1周を1コマで済ませるようになった。なお、LED表示については往復で別表示となっている。
 なお、臨海町二丁目団地では時間調整で数分停止するため、通常であればここで一旦運行を打ち切るような扱いになる。途中からの乗客はまずおらず、中葛西七丁目から先は[深夜03]があることを考えると、この扱いでも特に問題はないのだろう。なお、22:17発の夜前第1便や深夜の最終2便は臨海町二丁目団地止まりとなり、西葛西駅には営業で戻らない。

葛西処理場経由

 団地路線なので乗りつぶしは容易かと思いがちだが、葛西水再生センター経由が難易度を押し上げている。路線図では点線で描かれているが、朝1本(平土のみ)、夕1本(平日のみ)の2本だけと非常に乗車難易度が高い。
 朝の便は清新町→紅葉川高校で臨海病院の前を走らずに再生センター前の道路を経由するが、夕方の便は再生センター始発となり、朝と同じ向きで進んで東京臨海病院の角で左折して西葛西駅を目指す。そんなわけで葛西処理場にはポールが1本しかない。つまり、本線から外れた区間全部に乗れるのは朝の1便のみとなる。そのため、停留所にも午前・午後の行き先の注意書きがある。昭和63年の紅葉川高校延伸時からこの形で、当初は葛西処理場という名だった。長らく専用の方向幕表示もなく、「葛西処理場経由」の札を前面に掲示していた。江戸川移管後はようやく専用表示が作られたが、夕方の便は相変わらず本線の臨海町二丁目団地始発で兼用していた。朝夕とも専用表示になったのはLED表示になってからである。なお、平成15年から下水道局が下水処理場を親しみやすく「水再生センター」に改めることとして、停留所の名も変わっている。

系統番号の怪

 [西葛27]はこれだけ短い系統ながら、平成元年の臨海町二丁目団地延伸後の一時期は甲・乙・丙・丁・戊と十干の5つ目までを枝番に使うバリエーション多彩な系統だった。
 本線が[甲]で、[乙]は紅葉川高校止まりだった。[乙]始発~朝9時までは【往路】西葛西駅→清新町→紅葉川高校、【復路】紅葉川高校→葛西市場→臨海町二丁目団地→清新町→西葛西駅と紅葉川高校で一旦打ち切る運用だった。紅葉川高校~葛西市場間の乗客を西葛西駅に乗せるための運行だった。[丙]は上記の処理場経由の朝便、[丁]は夕方便、そして[戊]は深夜前バスの循環便だった。左下の路線図の参照のこと。
 しかし、紅葉川高校止まりはすぐそばに[西葛20乙]もあって乗客が伸びず、平成4年の改正で全線[甲]扱いとなった。そのため丙・丁・戊が1つずつ繰り上がった。平成18年4月に東京都の告示で丙・丁は運行系統表から消えたが、現在も運行形態自体は全く変わっていない。
 また、江戸川移管後、方向幕やLEDでは夜前バスが[西葛27乙]表示となった。しかし、現在でも[西葛27乙]は書類上では西葛西駅→再生センター→団地で、間違った表示だと言える。

陸上競技場西口

 正式名称は江戸川陸上競技場。東京スタジアムができる前はFC東京が頻繁に使用しており、またそれ以外でも大学・高校のサッカーの試合に使われるほも多い、400mトラックを備えた全天候型競技場である。江戸川区の小学校の連合運動会などの区のイベントも多く、その際は各地区からの輸送で都営バスが各地から応援で送迎を行う。
 都営バスの最寄りは陸上競技場西口ということになっているが、ここを通る[西葛27]は昼間のみ停車。経路上にあるのになぜ……と思ったら、西口の停留所が船堀街道の側道にあり、本線を走っていると通過できてしまうからだ。
 当初は深夜を含む全便が停車していたが、平成5年9月に18:00以降の便が通過となった。さらに平成14年には10:00~15:00のみ停車に改められた。ただし、並行して走る[西葛26]は、時間帯にかかわらず全便が停車していた。
しかし、平成23年3月の改正で全便が通過となり、廃止されてしまった。側道に入っても乗客がほとんどいなかったためか。陸上競技場に行くなら一つ手前の清新第三小学校で降りても正門まで徒歩1分で、むしろこちらの方が近い。
 ちなみに深夜バスはもちろん通過していたが、なぜか停留所のポールにはしっかりと記載があった。もっとも、これで困る人もいないだろうが。
 これ以外には西葛西駅~陸上競技場の臨時急行も設定があり、平成14年の葛西の幕交換ではついに専用の表示も登場したが、江戸川移管後は音声合成の設定などもなくなってしまった。
 ただし、都営バスと陸上競技場は今も関係は深く、江戸川区の小学校連合運動会や区の総合体育祭では区内各地からの送迎で都営バスの路線車が各地から集結する。そのときは、普段都営バスが入らない陸上競技場の正門前や旧西口のバス停の側道にバスが溜まっている姿を見ることができる。

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