都営バス資料館

急行05・直行03・錦18

[急行05][直行03][錦18]←[夢01]

担当営業所

江東営業所

運行区間

系統 区間 距離 備考
急行05 錦糸町駅~西大島駅~境川~新木場駅~東京ビッグサイト東棟~日本科学未来館 14.176/14.736km 土休のみ
折返-4 亀戸駅通り→西大島駅→境川→新木場駅→東京ビッグサイト東棟→日本科学未来館 土休のみ
折返-3 亀戸駅通り←西大島駅←境川←新木場駅←国際展示場正門駅 土休のみ
折返-5 錦糸町駅←西大島駅←境川←新木場駅 7.100km 平日のみ
直行03 錦糸町駅~西大島駅~新木場駅~東京ビッグサイト東棟~日本科学未来館 14.176/14.736km 土休のみ
錦18-2 錦糸町駅~西大島駅~境川~新木場駅~国際展示場駅 12.125/12.095km 平日昼のみ
錦18 錦糸町駅~西大島駅~境川~新木場駅 7.100km 平日のみ

年表

系統 年月日 営業所 距離 概要
夢01 H2.3.18 深川 7.100km 錦糸町駅~新木場駅が開通、休日のみ運転
急行05 H12.12.12 深川 13.720km 錦糸町駅~東京テレポート駅に延伸、急行05に変更、土曜・休日のみ運転。途中停留所は錦糸貯駅~新木場駅・国際展示場正門駅(錦糸町駅行のみ)・東京ビッグサイト東棟(テレポート駅行きのみ)・パレットタウン
錦18 H14.12.1 深川 7.100km 錦糸町駅~新木場駅が開通、平日のみ運転
急行05 H17.3.1 深川 13.720km 両方向とも国際展示場正門駅・東京ビッグサイト東棟に停車するよう変更
急行05 H17.4.1 江東 14.630/14.070km 江東に移管、錦糸町駅~テレコムセンター駅に変更延長
錦18 H17.4.1 江東 7.100km 江東に移管
急行05 H19.3.26 江東 14.176/14.736km 錦糸町駅~東京科学未来館(構内)に変更(運行はH19.3.31から)
直行03 H30.4.1 江東 14.176/14.736km 錦糸町駅→東京科学未来館(構内)を開設、西大島駅~新木場駅の間は無停車

路線概要

atozl_024  錦糸町駅から亀戸駅通りを経て明治通りを南下して新木場駅まで、さらに有明・お台場に至り日本未来科学館を終点とする。平日は[錦18]として錦糸町駅~新木場駅、土曜・休日は[急行05]として錦糸町駅~日本未来科学館までを運転している。ほぼ運行区間が重なるのに系統番号が全く別物というのが面白い。なお、急行と名乗るが、通過するのは新木場駅以南のごく一部だけであり、明治通り上では全ての停留所に停車する。
 土休日の始発便のみ[急行05]名義で新木場駅→錦糸町駅が運転される。
錦糸町駅を出発すると、途中の日曹橋までは京葉道路、亀戸駅通りから明治通りを南下と[都07]と同じ経路をたどっていく。そのため、この区間は[都07]も参照されたい。
ただ、この路線が出発する停留所は、前身となる路線の所管が深川だった経緯か[錦13](錦糸町駅~晴海埠頭・深川車庫)の乗り場から出発する。そのため、[都07]と並行する区間を利用する客が錦糸町駅から乗車することはあまり見かけない。むしろ知っている人が乗るといった趣だ。それでも、錦糸町駅で[錦13]の列にまぎれて指名乗車する乗客は多く、かなり定着している様子がうかがえる。
錦糸町駅から先の停留所では[都07]と同じ経路をたどっていくが、乗客分離のため、急行と[都07]が連続する場合は[都07]をその場で先に行かせることが多い。 [急行05]は、お台場に向かう乗客で亀戸駅通り・西大島駅など主要停留所停留所に止まるたびに乗客が増え、途中で満載になることもある。臨時増発が頻繁に行われることからも、この路線の認知度は高いといえよう。
さて、日曹橋を出発して永代通りの交差点に差し掛かると、この路線は[都07]と別れてそのまま明治通りを直進する。ここから先は日曹橋以北と比べてトラックが多くなり、体感的には道が混雑しているという雰囲気であるが、東京地下鉄総合運動場前の先からは片側2車線だったのが片側3車線と道幅も広がり、混雑した雰囲気が幾分か和らぐ。途中には日本郵便新東京支店(旧・新東京郵便局)のほか日本通運、佐川急便といった宅配・物流業界の倉庫や建物が並ぶ。
そのまま運河に架かる橋を渡ると左右の車窓に木々が見えてくるが、これは夢の島公園。園内には熱帯植物園や第五福竜丸の資料館、そして野球場やサッカーコート、陸上トラックなど、ありとあらゆる陸上競技に対応できる総合公園となっている。公園の入り口付近には夢の島停留所が設けられている。
夢の島を出ると、バスは国道357号線への左折渋滞を避けるために、左車線から真ん中の車線へと移動する。首都高速とJRの高架をくぐると新木場駅に到着。交番脇の降車専用ポールで客扱いを行う。[錦18]はここが終点となる。
[急行05]はバスターミナル中レーンのポールに横付けして新たに乗客を乗せると、急行系統の本領を発揮し、国道357号線と並行して走る道路を進む。新木場駅から東雲駅付近の一帯は東京港に面した倉庫街となっており、なかなかの快走感が味わえるが、この区間で止まらないのは今や[錦13]と[門19]が使う辰巳3丁目・東雲駅前を通過するだけで、停留所だけで見ると急行と呼ぶには物足りず、区間急行といった感じに思えてしまうの致し方ないところ。
東雲駅前を通過し、東京ビッグサイトが見えてくると東京ビッグサイト東棟前に停車。といっても東棟の前に停留所がないのはご愛嬌。ここからはゆりかもめの高架下を進み、続いて国際展示場正門駅前に停車すると、数少ない通過停留所であるフェリー埠頭入口を通過すると、右手にビーナスフォートの大きな建物が見えてくるところで、パレットタウン前に停車。ゆりかもめの青海駅の出入口のすぐそばである。
ここまでくると、新木場駅までに乗ってきた乗客のほとんどが降りてしまい、車内に残る乗客もごくわずかとなってくる。
ゆりかもめの高架が頭上を左に逸れていくと、バスはそのまま直進し、突き当たり付近で船の科学館駅前に停車する。船の科学館は閉館してしまったが、今のところバス停の名はそのままだ。右手に東京湾岸警察署が見えてくると交差点を左折、日本科学未来館が見えてくるとバスは構内に入って終点となる。なお、日本科学未来館発については、ゆりかもめに沿ってテレコムセンター駅を経由しパレットタウンに戻るようになっている。

歴史

江東区内の明治通りを南北に縦断する系統が誕生したのはさほど古い話ではなく、平成2年3月に[夢01](錦糸町駅~新木場駅)が開業したのが最初である。JR京葉線の新木場~東京の延伸と同時期の改編で誕生した。当時の交通局はレジャー路線など様々な路線の開設にチャレンジしており、 [梅01](青梅駅~玉堂美術館)も同時期の誕生である。所管は深川であり、日曹橋以北の明治通りに初めて本格的に進出した。
夢の島、葛西臨海公園、そして東京ディズニーランド、幕張メッセなど、京葉線沿線は行楽スポットが数多いが、江東区北部から京葉線沿線に行くのは不便であったこともあり、行楽系統として開設されたのだろう。運行は休日のみで、錦糸町駅発9:00~17:28まで、午前と夕方が約20分間隔、午後が約40分間隔、計20往復の運行は10年間、ダイヤ改正もなく継続された。週休2日制が定着していく中、最後まで土曜日の運行がなかったのは惜しまれる。
 系統番号が「夢」というのは沿線の夢の島に由来しているのだろうが、行先表示の系統番号は、熱帯魚の大きなシンボルマークの下に「DREAMLINE 01」という文字が書かれたもので、かなり独創的なものだった(一部での通称はタイヤキ)。魚と言えば隣の葛西臨海公園駅の近くにある水族館を思い出すが、熱帯植物園を指していたのだろう。
 休日のみで本数も多くない系統ではあったが、[都07]・[木11]を補完しており、乗客数自体は悪くなかったようである。
 初の、そして大きな変化が訪れたのが平成12年12月の大江戸線改編である。この改編の数少ない積極策として急行系統の新設があったが、[夢01]が発展的に解消された形で[急行05]となり、新木場駅~東京テレポート駅が延長されお台場に直通する系統に生まれ変わった。
 延長区間の停車停留所は、国際展示場正門駅(錦糸町駅行きのみ)・東京ビッグサイト東棟(テレポート駅行きのみ)・パレットタウンに限定されたため、「急行」と名乗った。新木場駅から先は[海02](新木場駅~東京港フェリーターミナル)が並行していたこともあったものと思われる。土曜日の運行もようやく開始された。
 この延長は成功を収めた。当時既に東京臨海高速鉄道(りんかい線)は新木場~東京テレポートが開業していたが、[急行05]は、比較的渋滞も少なく、40~45分、そして200円という安価な運賃で乗り換えなしにお台場へ行けるため、錦糸町・亀戸に加え、都営新宿線での西大島からの一日券利用者も取り込み、午前の新木場・お台場方向、夕方の錦糸町方向はかなり混雑するようになった。逆方向も[都07]待ちの乗客が乗車してくるため、収支は悪くなかっただろう。同時期に開設された[急行01]~[急行04]が2~3年で次々と消えていったのと対照的である。
 平成14年12月には、平日朝夕のみではあるが、新木場駅~錦糸町駅に新路線[錦18]が開通した。運転区間は[夢01]と全く同じであるが、一般路線の番号になったのが面白い。東陽町駅と新木場エリアを結ぶ[木11]も増便傾向で推移しており、対京葉線との南北連絡需要が多くなったことが窺える。[木11]と[都07]または[東22]と乗り継いでの利用が見られるという背景もあったのだろう。
 [錦18]の登場は沿線から歓迎されたようで、次の平成16年4月の改正では平日昼も1本/時程度ではあるが運転されるようになり、その後も朝夕を中心にダイヤ改正の度に増便され、平成24年12月現在では30.5往復と、登場時の3倍の本数になっている。朝夕中心であり、なかなか本数を思い切って増やせないという交通局の事情もあってか、他の系統の運用前後に1~2往復だけ[錦18]の運用をこなす、というアルバイト的な運用がいくつかあるのも特徴的である。乗り換え不要のメリットは大きいと思われ、朝夕はこの系統に指名乗車する乗客も多く混雑しており、20時には終わってしまうことを考えると、終車の延長もぜひ望みたいところだ。
atozl_041atozl_043  話を[急行05]に戻そう。平成17年3月には停車停留所が増え(後述)、4月には江東に移管されると同時に船の科学館・テレコムセンター駅に延長された。船の科学館や日本科学未来館へのアクセス強化に加え、パレットタウン~東京テレポート駅の道路渋滞も激しく、定時性の確保目的もあったと思われる。このとき[錦18]もあわせて江東に移管された。
 平成19年3月には、終点を日本科学未来館の構内に変更した。ダイヤの都合上、終点で休憩する場所が必要であり、テレコムセンターの路上では都合が悪いということもあったのだろうか。
 開業から12年が経つが、ダイヤ改正の度にわずかずつでも増発されてきており堅調といえる。朝夕を中心に、他系統のアルバイトで1往復だけ[急行05]に入るという運用も誕生しており、限られた人手と車輌の中で需要に対応しようとする姿勢が見える。ただし、30分程度の間隔というのは変わっていない。基本的に長距離を乗る客が多く、天候やイベントによる需要の波動も大きいため、200円という運賃では大増発すると収支のバランスが崩れるという懸念からと思われる。そのため、混雑対応として、多客時間帯に臨時便を出すことが多い。近年は行楽シーズンであれば毎週出しているような感じであり、夏冬のコミックマーケットなど、ビッグサイトでイベントがある場合は臨時便が入れ替わり立ち替わり運行されることもある。現在は基本的に時刻表上の続行臨時扱いにして複数台口の運行をしているが、定常的に複数台口運行という系統が見られるのも都営バスではここくらいではないだろうか。臨機応変に対応しているということなのだろう。
急行とは。
 この系統は[急行05]と名乗っている。前述の通り、[海02]があった時はまだ急行と名乗る意味があったのかもしれない。また、東京ビッグサイト付近は往復で停車停留所が違っていたが、それぞれの方面でビッグサイトに一番近い停留所を選んだ結果である。しかしこれでは分かりづらいということか、平成17年3月に両方向とも国際展示場正門駅・東京ビッグサイト東棟に停車するようになり、また、[海02]廃止による停留所の廃止もあって、現在の通過停留所は「フェリー埠頭入口・東雲駅・辰巳三丁目」の3つだけである。言うなれば、いいところ区間準急である。本当ならばもっと別の系統番号が良かったのかもしれない。とはいえ、新木場駅から東京ビッグサイトまでの走りは急行と呼ぶにふさわしく、明治通り区間でも[急行]の表示が他系統との区別を容易にしている効果はあるかもしれない。
 方向幕のデザインは同時期に開設された他の急行系統と同じなのだが、下段の色帯の「この停留所以外は通過」の文字がないため(上写真参照)、少しばかり変であった。江東に移管後は下の色帯の部分が丸ごとカットされたが、近年の幕の作り直しでまた元に戻っている(方向幕の章を参照)

新木場発着の[急行05]

 [急行05]は土曜休日の始発便だけ新木場駅始発で運行される。かつて深川担当だったときに、深川から出庫して新木場駅から運用に入っていた名残だが、現在も1本だけ残っている。 [錦18]にはしないのは、あくまで分かりやすさを優先させているためだろうか。
 江東移管時からは専用の表示が用意されるようになり、急行区間が一つもないことを反映して表示の色遣いが一般系統に準じるという芸の細かさを見せているが、配色指定が微妙に間違っているのは御愛嬌。
 ちなみに、[急行05]錦糸町駅→新木場駅の設定もあるが、定期で運行されたことはない。かつてはマラソンの道路規制時に設定されたが、現在は臨時で運行されることもなくなっている。

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