都営バス資料館

品99

[品99]←[39甲]

担当営業所

品川営業所

運行区間

系統 区間 距離 備考
品川駅東口→港南4→東京入国管理局→京浜運河→品川埠頭→港南4→品川駅東口 6.680km
品川駅東口~港南4~東京入国管理局 平日のみ

年表

系統 年月日 営業所 距離 概要
39 S39. 3. 9 品川 2.580/ 3.180km 品川駅東口(←芝浦下水処理場)~東品川3~品川埠頭が開通
39甲  S42. 4.24 品川 2.860/ 3.460km 品川駅東口~天王洲橋~新東海橋~品川埠頭岸壁入口に変更延長
39乙  S42. 4.24 品川 3.500/ 4.100km 品川駅東口~御楯橋~新東海橋~品川埠頭岸壁入口を開設、39乙とする
39甲  S44. 6. 1 品川 ***  品川駅東口~天王洲橋~品川埠頭岸壁入口を廃止、39乙を39甲とする
39 S44.10.16 [芝浦] *** 芝浦分車庫の開設により移管
39 S46.12. 1 品川 *** 芝浦分車庫の廃止により元に戻す
品99  S49. 7.20 品川 6.630km 品川駅東口→港南中→品川火力発電所→品川埠頭→品川駅東口の循環に変更
品99  S54. 9.21 品川 6.090km 御楯橋~港南中学校の経路変更
品99 H10. 4.17 [港南] *** 反96・反90と交換で目黒営業所(港南)に移管
港南出入 H10. 4.17 [港南] 0.840/ 0.930km 港南4(港南車庫)~品川駅東口を開設
品99 H12.12.12 [港南] 6.090km 目黒の営業所→支所格下げにより、品川営業所港南分駐所となる
品99折 H16. 4. 1 [港南] *** 品川駅東口~東京入国管理局を開設
品99 H17. 3.28 港南 6.090km 港南支所に格上げ
品99 H20. 4. 1 品川 *** 品川に移管
品99 H22. 7.12 品川 6.680km 品川駅東口行きについて、東京入国管理局を経由するように経路変更
品99折 H22. 7.12 品川 *** 品川駅東口行きについて、品川埠頭岸壁入口を経由しないように経路変更

路線概要

atoz01_ページ_099_画像_0003  品川駅港南口から真東にある品川埠頭を循環して、元のところに戻ってくる循環路線である。短距離路線ではあるが、通勤路線にとどまらず、近年の東京入国管理局の移転や港南口の発展やマンションの増加に伴い、乗客数や収支も向上している。
 品川駅港南口ターミナルでは、都営バスでは唯一のアレア品川側の島からの発車となる。入管向けの外国人のためか、乗り場に至るまでにもあちこちに英語等での案内があるのが特徴である。
 品川駅から港南中学校までは循環状の経路になっている。品川埠頭行きは御楯橋を、品川駅行きは新港南橋を渡ってソニー本社やNTTツインビルのあるブロックを大きく周回するように回り込む。港南中学校近辺はここ10年でマンションが激増し、住民も増えた地域である。ここまでの短距離でも乗客がそれなりに見られるようになった。
 首都高とモノレールをくぐるとすぐに港南四丁目停留所で、脇には都営アパートと都営バス港南支所がある。出入庫の本数は非常に少ないため、車庫のアクセスは通常この停留所を使うことになる。
 停留所を出るとすぐに港南大橋を渡り、品川埠頭に入る。埠頭方面のみ港南大橋上に停留所があり、脇の歩道の階段から埠頭の北部に直接アクセスできるようになっている。ここからは住居はなくなり、大型トレーラーが行き交う倉庫街になる。
 橋を下りてすぐに東京入国管理局になり、平日はここで入管に用のある乗客が大量に降車する。そのため、平日昼から夕方は半数がここで折り返す。
 ここから先は品川埠頭を一周する。そのまま大通りを南下し、品川火力発電所の先の交差点で[品98]とすれ違うように右折する。ここからは天王洲アイルまで橋を渡って100m程度で、駅へもさほど不便ではない。
 新幹線の回送線と貨物線の高架を左にみながら北上し、先ほどの大通りの一本隣を北上して戻る。こまめに停留所が設けられているのも特徴である。港南大橋の下をくぐると品川埠頭北端の一角である。
 トレーラーの駐機場の脇に書類上の終点であった品川埠頭停留所があるが、特に終点らしいものは何もなく、そのまま乗り通すことができる。平日はトレーラーも多く、行き来に苦労することも。そのまま進み、入管のビルのある一角を回り込んで入管の前の大通りに戻ると、元の路線に戻る。といっても全体としては行き帰りで経路の違う部分が多く片方向停車も多いため、両方向とも停まる停留所は3か所のみである。

歴史

 品川埠頭は戦後の東京港の拡張とともに新たに造られた埋立地で、東京オリンピックの頃の昭和39年に今の形が出来上がった。その地域へのアクセスとして開通したのがこの系統の始まりであった。ただし経路は現在のものと大きく異なり、品川駅東口発車後は[品98]と同じように天王洲橋や現在の天王洲アイル脇を通り、品川埠頭橋(旧名は新天王洲橋)を渡って南側から品川埠頭に入ってそこから北上した。開通当初は品川火力発電所の停留所の次が品川埠頭で終点となっている。終点がどこにあったのかは判然としない。現在のように港南大橋を渡っていないのは、そもそも港南大橋がなかったからである。港南大橋の完成は昭和44年のことで、橋の旧名が第二埠頭橋だったことからも分かるだろう。
 3年後の昭和42年には経路違いの[39乙]系統が開設された。ちょうど品川埠頭の岸壁がすべて完成して港湾機能が本格的に稼働した年でもある。品川駅東口から御楯橋・港南中学校を経由し、海岸通りを南下して現在の天王洲アイルを通り、品川埠頭橋から品川埠頭に入る経路である。この時に品川埠頭の終点も延長され、現在と同じ辺りの位置に停留所が置かれたようだ。
 経路違いが出来た理由だが、昭和37年には付近に都営住宅が完成し始め、昭和38年には港南小学校が開校している。この一角では最も古い住宅群で、そこへのアクセスも狙おうとしたのだろう。
 このときは往復とも御楯橋経由であった。地図を見ると、御楯橋の一本北側の新港南橋(今の品川行きが経由する橋)を渡るほうが自然だが、新港南橋の架橋は昭和54年とかなり新しい時期のため、まだ御楯橋しかなかったのである。
 同時期に枝線として[39丙](品川駅東口~田町操車所)も開通した。こちらは[田99]を参照。
 その後、昭和44年初頭のデータでは天王洲橋回りの[39甲]は橋の架け替えのため休止状態となり、全便[39乙]で運行されている。昭和44年6月に再編され、港南大橋を経由するように変更されたようだ。といっても片道のみで、品川駅から港南中学校までは往復とも同じ、そこから先は品川埠頭橋→品川埠頭→港南大橋と大きく周回するルートだった。かつての[品96乙]の循環とほぼ同じ形なのが興味深い。
 現在のように往復とも港南大橋経由となるのは昭和49年7月のことで、今のように埠頭内をこまめに回るようになった。昭和54年9月には新港南橋の完成により品川駅行きのみ新港南橋を渡るように変更され、現在の経路がほぼ出来上がった。
 その後は長い間変更がなかった。品川駅の裏口から出る短距離路線ということもあり、古参車が運用に入ることが多い地味な系統だったが、転機が訪れるのは平成10年代に入ってからである。
 平成10年には港南車庫が完成し、開通当初からの所管が目黒(港南)に移った。この時に品川駅東口~港南車庫の出入庫も運転を開始した。こちらは本線とは異なり途中ノンストップだった。平成13年には品川駅港南口の新ターミナルが完成したが、乗り場や経路は旧来からほとんど変わらなかった。
 平成15年2月には入管が現地に移転して急激に外国人乗客が増加し、昼間8分間隔では輸送力がパンク状
態になった。臨時便で対処していたが、春の改正に6分間隔に増便、さらに1年後の平成16年春の改正で入管折り返しが誕生し入管まで5分間隔に、さらに平成18年春改正では4分間隔になって倍増した。短距離で効率が良く、現金客比率が高い路線ということか、現在の都バスでも指折りの黒字路線となっている。
atoz01_ページ_102_画像_0006 ▲平成22年7月の路線変更(左→右へ、点線…入管折り返し)
 入管折り返しの開設時は入管到着後、そのまま入管の目の前のバス停から折り返しの品川駅行きとして発車し、入管の一角を回るように折り返していった。埠頭循環の品川駅東口行きについては入管脇の品川埠頭岸壁入口のバス停から乗車する案内が出ていたが、便によって違うのは分かりづらいということか、平成22年7月より上図のように変更した。入管到着後は回送でターンして入管向かいの新設したバス停につけるようになった。その後も混雑は続いているようで、平成27年改正では入管折り返しが夕方まで出るようになり、品川駅~入管の本数は大幅に増加した。
 なお、所管は平成20年の港南はとバス委託により品川に戻され、以後は品川が一貫して所管している。

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