担当営業所
深川営業所
運行区間
系統 | 区間 | 距離 | 備考 |
本 | 東京駅八重洲口~新川~月島駅(←晴海トリトンスクエア中央)~晴海埠頭 | 5.930/ 5.930km |
年表
系統 | 年月日 | 営業所 | 距離 | 概要 |
東12 | H13. 8. 1 | 深川 | 5.930km | 東京駅八重洲口~晴海トリトンスクエア~晴海埠頭が開通 |
東12 | H22. 4. 1 | 深川 | *** | ホテルマリナーズコート東京~晴海埠頭の経路をほっとプラザはるみ経由に変更 |
東12 | H24. 4. 1 | 深川 | 東京駅八重洲口~晴海埠頭を廃止 |
路線概要
東京駅八重洲口から中央区南部の月島・晴海を結ぶ。区が購入したCNGノンステップバスで運行されていた。
東京駅八重洲口を出ると八重洲通りを直進し、中央大橋を渡る。月島駅前までは[東16]と同一経路を走り、相互補完の関係にもなっていた。
月島駅前で[東16]と分かれ、清澄通りを進んでいく。月島図書館の建物が見えてくるとバスは左折し、往路と復路のルートが離れる。途中にある月島4丁目停留所は晴海埠頭方向と東京駅方向の停留所は直線距離にして約250mも離れており、別名でも良さそうに思うが.
、同じバス停名にしているのは何か理由があるのだろうか。
運河に架かる橋を渡ると首都大学東京晴海キャンパス。左側に新月島公園が見えてくると交差点を右折し、晴海トリトンスクエアへ。正式名称は晴海アイランドトリトンスクエアという名である([業10]の項も参照)。日本住宅公団の晴海団地の跡地を再開発し、3つのオフィスタワーとUR団地等で構成される再開発地区である。バスはその中の住宅ゾーンを通り抜け、春月橋南交差点と晴海一丁目交差点を曲がって晴海通りへと入り、晴海三丁目の停留所を直進南下する。
晴海の倉庫街を抜け、右側にホテルマリナーズコート東京が見えてくると、晴海見本市会場の跡地手前で曲がり道なりに進んでいく。そして突き当たりが終点の晴海埠頭(客船ターミナル)である。
路線の歴史
平成13年8月に、中央区の公共アクセス充実政策に基づいて交通局と協議し、運行を開始した路線である。平成12年12月の大江戸線全通、また晴海トリトンスクエアの完成による人口の増加もあり、月島・晴海地区と東京駅とのアクセス改善を図る目的で開通した。
平成12年2月まで銀ブラバスが土休日のみ東京駅八重洲口~晴海埠頭を似たようなルートで走っていたが、赤字などで撤退していた。区議会議事録によれば平成13年竣工の中央清掃工場建設による見返りと、余熱を活用したほっとプラザはるみへのアクセスという要素もあったようだ。
運行の赤字補助はないものの、中央区でCNGノンステップバス7輛を購入し交通局に無償譲渡した。
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銀ブラバスとは異なり、往復とも八重洲通りを走っているほか、勝どき駅は通らずに月島四丁目・晴海トリトンスクエア裏手の住宅街を通っているのが特徴だった。
当初は7年間運行を維持するという協定があり、1時間3本程度と使いやすいダイヤが維持されてきたが、平成22年に大幅に減便され、朝を除き3~4割減となり、そのまま平成24年3月限りで全廃となった。運行開始当初は通勤・日本橋エリアへの買い物客需要で利用者数も多かったが、年々利用者数が減少し、乗客が乗る時間帯とそうでない時間帯の差が激しくなってしまった。大半は[東16]で代替可能で、晴海地区から八重洲口方面への需要が少なかったのかもしれない。
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中央区の交通政策としては平成21年12月よりコミュニティバス「江戸バス」が開通、日立自動車交通が運行し、南循環は勝どき・晴海・月島・築地と中央区役所を結んでいる。しかし、東京駅方面には行かないことから[東12]独自区間であった月島四丁目・晴海一丁目付近の住民からは廃止への意見が多く出たようで、平成27年4月からは僅かながら[東16]が該当区間を通る月島四丁目経由便を新設、平成29年には深夜バスも解説している。
専用車H代
この系統の専属として7輛のCNGノンステップバス、H100~106が平成13年8月に導入された。H代の一般車よりも早い導入で、都営バスでは初のいすゞエルガとなった。局番札が大きいサイズだったり、前面の「CNGノンステップバス」表記が札でなかったりと仕様が一般車と微妙に異なっている。「中央区」の小さいステッカーを側面に貼っていたのも特徴。なお、開通から新車導入までは一般車で運用されていた。
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当初は他の系統に出ることは少なかったが、平成22年の減便以降は珍しくなくなっていった。平成24年の路線廃止後は[門19]などで集中運用されたものの、深川のCNG設備の廃止で順次臨海に転出することになり、平成24年12月にH100~102が、残りは平成25年8月に姿を消した。臨海に移った後は新車の置き換えとともに平成26年末にまとめて除籍された。
幻の[花火]月島駅
[東12]には東京駅八重洲口~月島駅の表示が用意されていた。東京湾大華火開催時に花火客を分離するため、夜は月島・晴海エリアの手前で折り返す設定となった。[都05]の築地六丁目止まりや、[業10]の豊洲駅~築地六丁目ノンストップと同様である。平成22年の大会から用意され、平成23年には系統番号の入った花火マークの各種表示も用意された。しかしこの年は東日本大震災後の中止で使われることなく、平成24年に廃止されたため幻の表示になってしまった。