担当営業所
青戸支所
運行区間
系統 | 区間 | 距離 | 備考 |
本 | 東大島駅→チェリーガーデン→東大島駅 | 2.300km | 平朝夕 |
年表
系統 | 年月日 | 営業所 | 距離 | 概要 |
AL01 | H11. 3.31 | 葛西 | 2.300km | 東大島駅~小松川循環を試験運行。100円バス(アクセスライン) |
AL01 | H12. 4. 1 | 葛西 | 2.300km | 試験運行終了、本設系統として運行を継続 |
AL01 | H16. 4. 1 | 臨海 | *** | 臨海に移管、はとバスに運行を委託 |
AL01 | H27. 4. 1 | 青戸 | *** | 青戸に移管 |
路線概要
平井駅の小松川口から近隣の小松川地区のマンションを巡回する通勤通学系統で、100円運賃が特徴。愛称は「アクセスライン」。各種ICカード・各種一日券・シルバーパス・無料乗車証などはいずれも利用可能。
東大島駅の小松川口を出発したバスは旧中川沿いの土手道路を北上し、大島小松川公園を右手に見ながら小松川二丁目地区の団地エリアへと進んでいく。
都営小松川アパートの先の交差点を左折。小松川健康サポートセンター停留所の先にある交差点を右折し、首都高速小松川線の高架下道路を進んでいく。江戸川区立小松川第二小学校の敷地沿いに進み、次の交差点で小松川団地通りへは右折、[平28]は左折する。右折した[AL01]は道なりに進み、突き当たりの交差点を右折して旧中川土手道路を東大島駅方向に戻る。途中はチェリーガーデン、自由の広場と続き、いかにも新しく名付けた感のある停留所を進む。ここから元の道路に戻り、東大島駅の裏手で終点となる。一周10分程度の身近な系統だ。
歴史
安さと分かりやすさで短距離の需要を喚起しようとする100円運賃は、平成7年の武蔵野市コミュニティバス「ムーバス」の成功で注目され、平成10年には前橋駅から1kmの区間を100円にしたり、遠鉄バス・豊鉄バスで初乗り運賃を100円にするなど、全国に事例が広がりつつあった。
そのような流れの中で、都営バスも平成11年3月に比較的近距離の住宅地から駅までのアクセスを確保し、通勤通学者の利便性向上を図る100円運賃の路線バスを1年間試験的に運行することとなった。再開発が進展した小松川二丁目地域のマンション群と東大島駅を結ぶように設定され、平日朝夕ラッシュ時のみ運行し、都営新宿線との乗り継ぎを考慮したダイヤとなった。
既にこの地域に走っていた[錦28乙](平井駅~東大島駅→[平28])とは既存路線の通らない道路を回り、停留所をこまめに設けることで差別化した。加えて、退職者の再雇用で人件費を半額程度に抑えることで、コストダウンを図ったという。所管は[錦28乙]と同じ葛西営業所となった。愛称は「アクセスライン」、系統番号はその頭文字を取って[AL01]と名付けられた。時刻表や路線案内には使われたものの、方向幕には表示されず、どちらかというと内部向けの番号設定だったのかもしれない。
中型車1輛で運行する計画だったが、いざふたを開けてみると朝ラッシュ時を中心に予想以上の利用客数があり遅延が度々発生しため、急遽2輛目の中型車を予備車として転入した(後述)。
翌平成12年4月に晴れて本格運行となり、運行回数も35回から41回へと増加、朝は正式に2輛体制となっている。これ以来路線には変化がない。所管営業所のみ、平成16年のはとバス委託により臨海に、平成27年度からは同じくはとバスの青戸に移管されている。
乗客数は平成12年度の江戸川区の統計書では約500人、平成27年度の決算では487人/日とほとんど変化がなく、固定客は確保しているが、営業係数は178と赤字が大きい。なお、平成26年に消費税が8%になった際に一般系統は210円均一になったが、100円バスは据え置かれて相対的に少しお得になった。
青戸移管後も黄色地を継ぎ、幕に系統番号がついた。ただ、「東大島駅」を2回書かなくてもいい気もする。
専用車輛の変遷
開業時に、専用の日野中型新車1輛(E877)が葛西営業所に配属された。車体各面に100円バスをアピールする装飾を貼り付けており、[AL01]専用車という扱いになっていた。開業後の好評で続行便を出すために急遽小滝橋からいすゞ中型新車のE876が貸し出され、練馬ナンバーのまま転入したが、短期間に留まり、後釜に最古参のいすゞ中型(T850)が小滝橋から転入、E876は小滝橋に戻った。T850も同様な装飾が付けられた。
平成12年12月にはT850を除籍し、ダイヤ改正で所要台数が減った目黒からE878が転入した。
平成16年の臨海委託後は、2輛とも装飾が外されて[船28]に使われることが多くなり、代わりに初期型ノンステップ車のD202やE・F代の運用が多くなった。平成17年頃からはE代に代わってK代の中型ロング(JP)の運用が多くなり、D202が除籍された平成23年からはH代のCNGが、平成25年頃からはM代も入るなど古参格のCNGが多くを占めていった。青戸移管後は中型ロングの運用がほとんどとなり、大型車が入るのは非常に珍しくなっている。
アルバイト運用
葛西担当時は、朝の2輛運行の1輛は[AL01]の前に[平28]の運用に入り、100円バスの専用装飾で200円運賃の路線の運用に入る姿が見られた。臨海移管後は[平28]と別の所管となったため[西葛26]や[門21]と組ダイヤとなり、平成22年からは同じ車が朝は[AL01]、夕に[平28]と組む運用があった
青戸移管後は、朝の[AL01]運用の終了後に亀戸駅まで回送して[上26](上野公園~亀戸駅)へ、夜の[AL01]は[上23](上野松坂屋~平井駅)に入っていた車が平井駅から東大島駅まで回送して運用にあたっている。[AL01]だけだとハンドル時間が短すぎるため、適宜他の系統と組み合わせて効率を上げているのだろう(平成29年春の改正で変更)。