都営バス資料館

平28

[平28]←[錦28乙]

担当営業所

青戸支所・臨海支所

運行区間

運行区間・運行回数

系統・枝番 起点、経由地、終点           備考 キロ程(往/復) 平日 土曜 休日
平28 東大島駅→小松川3→平井駅 2.830km 1
平28循環 東大島駅→小松川3→平井駅→中川新橋→東大島駅 6.360km 39 28 26
平28 平井駅→中川新橋→東大島駅 3.530km 1
平28出入 小松川第二保育園→東大島駅 1.220km 1


現在

年表

系統 年月日 営業所 距離 概要               
錦28乙 H2.3.31 葛西 2.880/2.970km 東大島駅~平井駅を開設
錦28乙 H8.4.15 葛西 2.950/2.970km 一部経路変更
平28 H14.5.30 葛西 2.950/2.970km 錦28乙を平28とする
平28 H16.3.29 葛西 5.460/5.600km 東大島駅~平井操車所に変更延長、従来の循環線を折返とする
平28 H17.4.1 臨海 *** 臨海に移管、はとバスに運行を委託
平28 H27.4.1 青戸 *** 青戸に移管
平28 H30.4.1 青戸 5.800km 東大島駅~平井駅に変更短縮
平28 R 5. 4. 1 青戸・臨海 *** 臨海が参入、青戸→青戸・臨海の共管に
平28 R 5. 4. 1 青戸 2.830 / 3.530km 小松川三丁目→東大島駅をチェリーガーデン経由に変更
平28出入 R 5. 4. 1 青戸 1.220km 小松川第二保育園→東大島駅を開設

路線概要


※図は[AL01]を含む
 平井駅の小松川口から平井駅を結ぶ系統で、往復で経路が違うため平井駅で乗り通せる循環系統扱いとなっている。ごく一部の便は平井操車所まで足を伸ばすが、この場合は循環にはならない。
東大島駅の小松川口を出発したバスは旧中川沿いの土手道路を北上し、大島小松川公園を右手に見ながら小松川二丁目地区の団地エリアへと進んでいく。
都営小松川アパートの先の交差点を左折。小松川健康サポートセンター停留所の先にある交差点を右折し、首都高速小松川線の高架下道路を進んでいく。江戸川区立小松川第二小学校の敷地沿いに進み、次の交差点で小松川団地通りへ[AL01]は右折、[平28]は左折する。
[平28]は小松川団地通りを進み、京葉道路との交差点を過ぎると小松川三丁目停留所。ここから先は[平23]と同じ経路で平井駅へと向かう。
平井駅で時間調整を行ったバスは、往路とは別経路で東大島駅へ戻る。平井駅を出発すると蔵前橋通りを亀戸方面へと進み、江東新橋東詰交差点を左折し、細い一方通行路を進んでいく。平井都営アパート停留所と平井二丁目停留所の間の旧中川側に神社がある。平井浅間神社という名で、江戸時代に盛んとなった富士信仰の拠り所となり、境内に立派な富士塚がある。旧中川と京葉道路を挟んで南側にも浅間神社が存在し、そちらは亀戸浅間神社と名乗っている。京葉道路上にある浅間神社バス停は後者の最寄となる。
中川新橋交差点を直進し、突き当たりを右折。続けて左折し首都高速小松川線高架下の交差点で往路の経路と合流し、ここまで来た道と逆ルートで東大島駅へと向かう。
[平28]には平日のみ平井駅から先東大島駅へ向かわずに平井操車所へ運行する便も存在する。この区間の詳細については、[上23](上野松坂屋~平井駅)を参照のこと。

歴史

 亀大小(亀戸・大島・小松川)地区の再開発の進展に伴い、平成2年3月に開通した。旧中川から荒川放水路にかけてのエリアは戦前から数多くの工場・住宅が密集していたが、軟弱地盤で低地ということもあり、災害に対して弱い土地になっていた。
 それを改善すべく、地区内を区画整理して集合住宅に集約、東大島駅近辺には災害時に避難広場となる公園を整備することになった。広さ98.6ha、8,000世帯という大規模な計画であった。 
 昭和44年に再開発基本構想が策定され、昭和50年8月に都市計画が決定。江戸川区側は昭和55年から順次事業計画が決定され、平成初期には東大島駅周辺の道路も整備され、駅寄りの小松川二丁目アパートなどの入居が始まった。
これを受けて、平成2年3月、[錦28乙]として平井駅~東大島駅の間にバスが開通した。東大島駅の小松川口に初めて開業した路線であり、再開発も途上であったため、部分的に出来上がっている道路を選んで路線が引かれた。平井駅側も、当時の[平23甲]と同様に小松川三丁目→平井駅南口→平井駅→平井都営アパート→中川新橋……とラケット循環のように往復で異なる経路になった。そのため、平井駅~東大島駅と名乗っているが平井駅で乗り通し可能となった。
 
 開通時は平日28往復と朝夕ラッシュ時に集中したダイヤになり、その後37往復に拡充された。平成3年8月には小松川一丁目アパートが自治会の要望で増設、平成5年11月に小松川一丁目は二丁目に改称された。
平成8年4月にはゆりのき橋通りの一部開通で小松川区民館→平井駅南口が商店街を経由しないように変更、そして平成12年12月のゆりのき橋通り全通により小松川三丁目→小松川区民館も全面的に経路が切り替わった。これらは[平23]の項も参照。同時に京葉道路以南の再開発道路も整備され、小松川リバーウェスト停留所(平成8年度後半に小松川四丁目から改名→平成14年5月に小松川第二小学校)が移設された。平井駅→中川新橋は[平23]が経由しなくなったため、[錦28乙]だけが通る道路となった。
 平成11年には東大島駅の近くだけを回る100円バス「アクセスライン」が開業したが、[錦28乙]のダイヤはほとんど変更もなく並存している。アクセスラインについては後の項を参照。
 平成14年には系統番号を分かりやすくする目的で[平28]に変更された。さらに、平成16年3月からは平日昼間のみ平井駅を貫通して東大島駅~平井駅~平井操車所が9往復設定され、操車所発着の分は純増と
なった。前年に[平23]は全便平井駅止まりになっていたが、沿線住民の要望でもあったのだろうか。小松川から平井都営アパート方面へと直接行けないことを区別するため、操車所行きの方向幕は橙色地となった。
 このときは葛西改め江戸川の所管のままであったが、平成17年度からはとバス委託(臨海移管)となった。しかし平井操車所便は利用率が良くないのか、平成20年春で5往復に、さらに平成26年春に3往復にまで減便されている。
 乗客数は開通直後から800~900人台/日を維持している。[AL01]開業後の平成12年度も約800人/日であったので影響はなかったようだ。バスに乗るなら、小松川三丁目から錦糸町・亀戸方面の[錦25][亀26][錦27]の利用のほうが便利そうだが、再開発の進捗もあってか、平成27年度の乗客数は1,312人/日と増えた。
 平成27年度からは受け持ちバランス調整で青戸に移管された。青戸車庫~東大島駅を全て回送するダイヤとなっている。ゆりのき橋通りが四ツ木橋南詰まで全通し、回送距離も臨海車庫とほとんど変わらなくなったこともあるのだろう。

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